2012年12月22日土曜日

見直したハナ肇だが「馬鹿まるだし」はないと思う

NHK・BSプレミアムでは2年近く前から「山田洋次監督が選ぶ日本映画100選」というやつをやっている。
全部とはいかないがけっこう観るようにしている。

シリーズが終了したら感想を書きたいと思うが、ここでひとこと言っておくと、つまらない作品が多い。

選挙の前だったか、ハナ肇主演の「馬鹿まるだし」(1964年作品)を観た。

ハナ肇といえばドリフターズ。
いやちがった、クレージーキャッツだ。
こんがらがっている。

ハナ肇はクレージーキャッツのリーダだった。
でも目立つのは植木等だったり谷啓だったりして、ハナ肇は控えめな印象がある。
馬鹿になりきれず、ちょっと照れ屋で地味。

2012年12月20日木曜日

サンフレッチェ広島と「時間稼ぎ」

サンフレッチェ広島が優勝してとてもうれしい。

サッカーはこの前のワールドカップ前後から興味を持ってみるようになった。
女子サッカーも少し遅れて応援を始めた。

それでもJリーグを見るようになったのは今年の9月からだ。
ワールドカップレベルに比べてJリーグの試合は見ていられないという感じだった。

妻と息子はずっと以前からサンフレファンで、何度もスタジアムに足を運んでいる。
といっても私が車で送り迎えをしているのだが。

今年はサンフレッチェが活躍しているものだから、私もついに応援することになった。
9月15日、優勝争いをしているベガルタ仙台との一戦。
家族でそろってビッグアーチへ出かけた。

多くの人出で入場まで長い行列。
おまけに雨が降ってきた。
雨具の用意もないまま雨に打たれてからだが冷え、心細くなる。

憲法改悪の危険性をなぜわからないのだろう

私は共産党を支持している。
それぞれの選挙では可能な限り応援もしている。
応援といってもビラをポスティングしたり、親族(けっこう多い)に投票依頼をするぐらいのものだが。

今回は自分としてはかつてないことをして応援した。
選挙戦終盤でマスコミによる自民圧勝予想が流れ、日本維新の会の動きと合わせ憲法改悪の動きが肌に感じられるようになったからだ。

党のビラは1種類につき600~700枚、3種類(3回)もポスティングした。
首都圏反原発連合のフライヤー(ビラのこと)も自分で取り寄せて750枚配った。

かつてない応援というのは、メールによる投票依頼だ。
親族以外に投票依頼をすることは大きなストレスだ。
今までほとんどしたことがない。
そこで一方的に送りつけるメールならできそうだというわけ。

子どもが小学生の時のPTAやサッカークラブのつながりで知り得たメールアドレスを利用した。
今はつきあいのない方々ばかりだ。
次のような文面だ。

衆院選 民意はどこに行った

衆院選は大方の予想通り自民の圧勝で終わった。

前回(2009年)の総選挙で惨敗したときと比べ、自民の得票率はやや増えたものの同じ水準だった。
赤旗2012.12.18付 レイアウトは変えた

2012年12月15日土曜日

気になる東京都知事選

いよいよ明日は衆議院選挙の投票日だが、東京都知事選の投票日でもある。
いくら私が広島に住んでいるからといっても都知事選に無関心とはいかない。

1週間に2日ぐらいしか登庁せず(ノンワーキングリッチ)、悪いことばかりやってきた石原が総理大臣の野望(我欲)を果たそうと都政を投げ出した。
都民にとっては喜ばしいことだと思うが、後継が猪瀬直樹でいいのだろうか。

猪瀬についてはほとんど知らない。
作家ではあるが読んだこともない。
ただわかることは、石原の腹心(副知事)だったということ。
そして石原が後継に指名したということ。

もうこれだけで猪瀬には当選してほしくないと思う。

2012年12月13日木曜日

自民圧勝予想と小選挙区制

前回「国民はこの単純な事実になぜ気づかないのだろうか。気づいていてなおかつ自民党を支持するのだろうか」と嘆いてみたが、小選挙区制という視点を欠いていた。

大手全国紙は「自公300議席超す勢い」といった表現で予測報道をしているらしい。
300議席といえば300/480で全議席の約63%を占める。

NHK世論調査(12/10)の自公の支持率を合わせると30.7%。
単純に考えると3割の支持で6割の議席を得ることになる。
これが小選挙区制の一番の特徴だ。

つまり、私が大げさに嘆くほど自民党に支持が集まっているわけではないのだ。

以上のことに気づいたのは今日の赤旗の記事だ。

2012年12月12日水曜日

「殺し、殺される国」にしていいのか

一般紙を読まないものだから世間の動向についていけないところがある。
全国紙で総選挙は自民圧勝という記事がおどっているらしい。
どんな記事なのだろうと先ほど朝日新聞のホームページを見たら、でかい野田首相の写真が入った民主党の宣伝が目に飛び込んできて、一瞬民主党のホームページかと思った。

けっきょく総選挙の世論誘導的な記事は目につかず、さがす元気もないのでよくわからない。
明日図書館に行く用事があるのでそこで見ることにしよう。

全国紙で「自民圧勝」と言われたせいでもないだろうが、安倍はすでに首相になったような顔つきだ。
うれしさを隠そうとしても隠すことができない。

日本維新の会は意外に支持が広がらず、橋下も石原も相当焦っているみたいだ。
橋下も石原さえかつがなければもっと高い支持率だったろうに。

もっとも意外なのは未来の党の低支持率だ。
NHKがしょっちゅう世論調査をしてニュースで報道しているが、最新の調査(12/10)では1.6%(共産党2.7%)。

それなのに集計表では民主・自民に続いて3番目に載っているし、選挙運動の映像でも毎日民主・自民に次いで3番目に流す。
どういう意図なのか、NHKは露骨に日本未来の党を応援している。

2012年12月10日月曜日

「日本維新の会」と最低賃金制度

橋下がつくった維新の会は全国展開が進むにつれてぐちゃぐちゃになってきた。

「日本維新の会」は11/29に衆院選公約として「最低賃金制の廃止」を掲げた。
橋下は、このようなことはうちの党しか言っていないと自慢したようだが、そのような馬鹿げたことは橋下しか言わないだろう。

さすがに即ツイッターなどで批判が集中したらしい。
石原慎太郎代表は11/30に「大阪の連中が考えたんですよ」「おれは知らない」などと言ったみたい。
さらに「竹中(平蔵)がこういうもの(政策)を全部書いている。好きじゃねえんだ」と発言。
こういうのをぐちゃぐちゃというのだろう。

竹中平蔵について一言述べておきたい。
彼は小泉と2人3脚で構造改革を進め、日本をガタガタにした。
小泉は賢いので政権を譲ったあと政治の一線から隠れるように身を引いた。
恥ずかしいのだろう。
竹中は懲りずにいつも出しゃばろうとしている。
こいつをたまにテレビで見ると、よくもぬけぬけとと思ってしまう。

維新の会が国会議員の候補者を選ぶとき、その選定の長が竹中だと知ったとき、維新の会もこれまでだなと思った。

2012年12月8日土曜日

流行語大賞なのに初めて聞く

総選挙なのにお気楽な話題で恐縮。

先日「2012ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が発表された。
年間大賞はお笑いタレントのスギちゃんの「ワイルドだろぉ」が選ばれた。

私はこの流行語を初めて知った。
スギちゃんなる人物も初めて知った。

いくら私が新聞は赤旗しか読まなくて、テレビは民放をほとんど見ないといったって、この日本にふつうに暮らしている私が初めて知るような言葉が流行語大賞に選ばれてもいいのだろうか。

そりゃあおまえが世間を知らなさすぎる、ということなのだろうか。

レコード大賞は、大晦日に発表があって初めてその曲を聞く(ときにはその歌手を初めて知る)ということは恒例なのだが、流行語大賞ぐらい私が聞いたことがあるものを選んでほしい。

◆ ムラサキゴテン(ツユクサ科ムラサキツユクサ属) ◆
ムラサキゴテン 2012.11.29撮影
ムラサキツユクサにふれたところで紹介したムラサキゴテン(園芸植物)だ。6~9月が花期だが、陽当たりが良ければ越冬するらしい。

2012年12月4日火曜日

共産党の小選挙区候補者擁立第1党は自慢できるのか

総選挙の公示日だ。
野田が街頭で突然「脱原発!」と叫びはじめてあっけにとられる。

今日の赤旗一面には、「自主投票」の沖縄2区を除く299選挙区で候補者の擁立を決め、候補者擁立で日本共産党は第1党です、と誇らしげに書いてある。
そう言われても私としては違和感がある(共産党熱烈支持だが違和感も多いのだ)。

小選挙区制が敷かれて最初の総選挙(1996年)では共産党も小選挙区で2議席を獲得した。
京都3区の寺前巌と高知1区の山原健二郎だ。
以後現在に至るまで小選挙区での当選はない。

私は共産党が選挙のたびに全選挙区へ立候補者を出すことに疑問をもっていた。
革新票を分断して自民党を利するだけだということではない。
単純にお金のムダ使いではないかということだ。

小選挙区に立候補するためには供託金が300万円必要だ。
比例区では、比例区のみの立候補には600万円、小選挙区との重複立候補では300万円となっている。

2012年12月1日土曜日

共産党が受け取り拒否した政党助成金はどこへ

衆議院が解散後、赤旗には政党助成金の話が頻繁に出る。
定数削減で国会議員も痛みをというのならまず政党助成金を廃止せよ、という論理は賛成できる。
そして、共産党が政党助成金を一貫して受け取り拒否していることも立派な態度だと思う。

しかし、政党助成金が導入されてから18年、共産党が受け取りを拒否した総額が350億円になるということを共産党が強調していることにはちょっと違和感がある。

ちなみに1995年に政党助成金制度が始まってから今までの総額は5555億円だという。
各党の受け取り額は次のグラフだ。
赤旗日曜版2012.11.25付
政党助成金の使い方に制約はないという。
横峯良郎は娘さくらの車を購入
携帯ストラップ(2002年に安倍晋三が5000個1,732,500円支出)。
料亭などでの飲食代
はてはディスコ、キャバクラ(ほんまかいな)。

使い残した助成金は国庫に返還すべきものらしいが、抜け道を使って議員個人や政党がため込んでいる。
ちなみに日本維新の会の各議員の実態は下の通り。
赤旗日曜版2012.11.25付
さて、共産党が350億円もの政党助成金受け取りを拒否したとなぜ強調するのだろう。
いくら考えてもよくわからない。

もう一つよくわからないことは、この拒否した350億円はどこへいったのかを赤旗は書かないことだ。
ずっと以前はきちんと書いていた。
つまり、共産党が毎回受け取らない助成金は共産党以外の政党で再び山分けするのだ。

と疑問に思っていたところ、今日付の赤旗「読者の広場」に次のようなTさんの声が載った。

…先日、テレビのワイドショーで、日本共産党が拒否した分の助成金は、国庫へ戻るのではなく、他の政党へ、その分も合わせて分配されると説明されていました。
…政党助成金の制度そのものだけでも腹立たしいのに、今回はっきりと知り、頭に血が上ってしまいました。…

赤旗が記事に書かないことを読者の声を使って説明している。

共産党が政党助成金は国民の思想信条を犯す憲法違反だといってかたくなに受け取りを拒否していることは冒頭いったように立派だと思っているのだが、その拒否した助成金が他の政党にまた山分けされるということであれば私だってちょっと待てよといいたいのだ(18年間ずっと思っている)。

ちゃんともらって、そのお金を国民の福祉のために使った方がよほどいいのでは、という思いは捨てきれない。

先ほどのTさんは次のように言っている。

 ただ、せめて受け取り拒否した分は国庫に残り、支出削減となるようにできないものでしょうか。日本共産党の議員が増えれば増えるほど、政党助成金の総額が減る、というふうに。

日本維新の会の原発政策ではないが、このフェードアウトはいいな。
でも、政党助成金制度そのものを廃止するのがベストに決まっている。


◆ ツワブキ(キク科ツワブキ属) ◆

ツワブキ 2012.11.29撮影
自宅マンションの植え込みに生えていた。この花の少ない季節にひときわ目立つツワブキだが、今までこの場所で目にした覚えがないのはどうしてだろう。石蕗と書く。Wikipediaには、艶葉蕗(つやばぶき)、つまり「艶のある葉のフキ」から転じたとある。だいたい園芸植物として植えられているみたいだが、もともと野草みたいだ。野草を品種改良したものではなく、野草そのままで園芸用に使われているということだろうか。

2012年11月28日水曜日

ドラマ「積木くずし 最終章」は見なければよかった

穂積隆信の「積木くずし」は当時読んだ記憶がある。
穂積がその本を出版後、娘の再非行で世間からたたかれたことも断片的に記憶にある。
概して関心が薄かった。

先週の金土、フジテレビで2夜連続スペシャルドラマと称して「積木くずし 最終章」なるものが放送された。

NHKの大河ドラマだけは欠かさず見ているのだが、テレビドラマはほとんど見ない。
今回は赤旗で期待を持たせるような紹介をしていたので、つい録画してしまい昨日最後まで見てしまった。

結論を先にいうと、見なければよかった。

2012年11月27日火曜日

戦争責任を今でも果たし続けるドイツ

10日以上前になるが、赤旗に次のような囲み記事が載った。
赤旗2012.11.16付

2012年11月24日土曜日

生活保護基準引き下げはみんなが困る

政府は財政制度等審議会やら社会保障審議会というところで生活保護を見直す作業をしている。
これは民自公の悪政談合トリオが8月に強行した社会保障制度改革推進法をもとにしている。

見直しのポイントとしては、

  ・保護基準を下げる
  ・保護費を下げる
  ・保護の有期化
  ・就労指導の強化
  ・医療費の一部自己負担
  ・薬は後発品を原則
  ・扶養義務の強化

などがあげられている。
11/17の政府の「新仕分け」によってこの方向性は強まっている。
どれも許しがたいことだと思うが、ここでは「保護基準の見直し」を中心に述べる。

赤旗2012.11.11付の記事だ。
赤旗2012.11.11付

すばらしい! 反原連のポスター

今日の赤旗に反原連(首都圏反原発連合)のポスターの実物が紹介されていた。
15政党の原発に対する姿勢をみごとにまとめている。
A4サイズでとても小さな字なのだが、一気に読んだ。

最初はこのポスターが全国紙の全面広告になるのか、またはポスター自体がチラシとして全国紙に挟まれるのかと思ってすごいことだなと思ったのだが、赤旗の説明をよく読むと、反原連に注文するか反原連のサイトからダウンロードするかだった。

金銭面を考えればまああたりまえだと気づく。

2012年11月22日木曜日

日本共産党決起集会 志位委員長の報告から

見るに、聞くに耐えない政治状況が連日続いている。
戦後ここまでひどい状態があっただろうかと思わせるほどだ。
あまりのひどさにブログも手つかずって感じ。

11/20に共産党は「総選挙必勝 全国いっせい決起集会」というのを行い、そのときの志位委員長の「報告」が今日の赤旗に全文載った。
ただいまの政治情勢を述べている部分からいくつか引用する。

――ここから引用(赤旗2012.11.21付)

 (日米安保条約発効以来)60年の歴史を概観しますと、かつては、自民党なりに、大企業本位のものであったとしても、国民に「展望」を語った時期もありました。1960年代、池田内閣が「所得倍増政策」を語り、70年代、田中内閣が「日本列島改造計画」を語ったこともありました。どちらも国民との間に激しい矛盾を引き起こしましたけれども、それでもこの時代には、まだ自民党は、彼らなりの「展望」を語ったものでした。

2012年11月17日土曜日

年金削減法成立 痛めつけられる年金生活者

野田が衆議院の解散を決めたと思ったら、民自公は駆け込み的に年金削減法などの悪法をばたばたと成立させた。
次のグラフは1年前の赤旗からだ。 
赤旗2011.12.26付
そもそも物価スライドというしくみは物価上昇で年金が目減りしないために導入されたものだ。
だから、2000年度~2002年度と物価が下がっても年金は下げなかった。
しかし、あの小泉が2003年度から物価スライドの名目で年金の削減を強行した。

2012年11月16日金曜日

今さら「ウソつき呼ばわりされたくない」はないだろ野田首相

今日衆議院が解散した。
報道によれば、野田首相が解散を決めた理由は「ウソつき呼ばわりされたくない」からだという。
それが事実なら、今さらそれはないだろうといいたい。

先ほどのNHK7時のニュースで玄葉外務大臣が野田を「バカ正直に…」と言っていた。
笑える。

野田はマニフェストを次から次へと破り、国民に対して大ウソをついてきた。
かつて中曽根康弘が「この顔がウソをつく顔に見えますか」といってウソをついたが、野田のウソはその中曽根の比ではないだろう。

2012年11月11日日曜日

「6000人の命のビザ」 杉原千畝物語

昨日知人から杉原千畝の映像が何かないかと問い合わせがあった。
たしか昔テレビドラマがあって、感動したのでDVDにしたはずだと思い、さがしてみた。
2005年に日本テレビが終戦60年ドラマスペシャルとして放映した「日本のシンドラー 杉原千畝物語 六千人の命のビザ」がでてきた。

7年前のアナログの録画だし、ちゃんと再生できるのかという心配もあって再視聴した。
反町隆史が主演しているのだが、実はあまり好きでない。
好きではないがドラマは感動的だし泣いてしまう。
「6000人の命のビザ」という事実が圧倒してくるのだ。

杉原千畝は私たち日本人の誇りだ。
あの侵略戦争に荷担した官僚の中に彼のような人間がいたということはどれだけ慰められるだろう。

2012年11月9日金曜日

加藤良之コラム 「誤りをただす姿勢が必要」

大住良之は会ったことも見たこともないが私が敬愛するサッカージャーナリストだ。
彼が赤旗のスポーツ面に不定期でコラムを連載している。
今日は久しぶりに掲載されていたので全文引用する。。

――ここから引用(赤旗2012.11.9付)
勝ちたい一心の不正 誤りをただす姿勢が必要

 プロ野球の日本シリーズ第5戦(11月1日)で起きた「事件」をご存じの方は多いと思います。

 巨人が5―2のリードで迎えた四回裏、バントをしようと構えていた巨人の加藤健選手が内角高めにきたボールをのけぞってよけ、倒れ込んで頭をかかえました。球審は死球と判断、日本ハムの多田野数人投手を危険球で退場処分にしました。

 しかしテレビのリプレーは、ボールが加藤選手に当たっていなかったことを見せつけました。ただサッカー同様、プロ野球でも特殊な場合を除き判定に当たってビデオを参照することはできません。日本ハム側の猛烈な抗議にも判定が変わることはありませんでした。

 ボールが頭に向かってきた加藤選手の恐怖は計りしれません。しかし実際にボールが当たったかどうかは、誰よりも本人がわかったはずです。

 人間の目で行う判定には限界があります。さらにその審判の目をだましてやろうという行為が加われば、審判は「ピエロ」になってしまいます。

 不思議なのは、サッカーで言う「シミュレーション(審判をだまそうという行為)」が明らかであるのに、巨人側から何の反応もなかったことです。

2012年11月8日木曜日

藤川球児 ゴールデンスピリット賞

今日の赤旗スポーツ面の小さなコラムが目を引いた。
赤旗2012.11.8付
プロ野球にあまり関心がなくて、藤川球児といっても初めて聞く名前なのだ。
Wikipediaを見てみると、名実そろった一流の選手で、いくら関心がないといってもこの人を知らないとは恥ずかしいなと思った。

しかしWikipediaに藤川のこれらの社会貢献活動が一行も触れられていないのはけしからんことだ。

親の気持ちもわからなくもないが、彼の場合は成功したからよかったものの、球児などという名前をつけるのはどうなのかな。

生活保護議論であまりにも対照的な2人の議員

11/6の赤旗に次のような記事が載った。
赤旗2012.11.6付
長尾たかしという人間についてまったく知らないのだが、彼の心は腐ってはいないかと疑ってしまう。
そのような人間を党の生活保護WTの事務局長に据える民主党の感覚はすでに腐りきっている。

2012年11月7日水曜日

『裁判員読本 冤罪判決実例大全』から

赤旗は日曜日に本の紹介を見開きの2面を使ってしている。
それで本を買うことはまずないのだが、たまに図書館で借りたりする。
本を買わなくてもこの欄はけっこうおもしろい。

11/4付に、「裁判員読本 冤罪判決実例大全」(日本国民救援会・裁判員制度検証プロジェクトチーム 編著 新協出版社)というかたそうな本の紹介が載っていた。
副題は「プロ(裁判官)の常識は素人(市民)の非常識」。

この本では職業裁判官による誤判事件を徹底的に批判しているのだが、そのなかから次のような例を評者(松井繁明弁護士)が紹介している。

―少女が9月16日に公園で少年らによって集団強姦された(未遂)事件。しかしこの日少女は現場から45キロメートルも離れた場所にいたことがわかります(逆アリバイ)。検察が起訴を取り下げるか、裁判所が無罪判決をするべきケースです。しかし検察は少女の供述を変えさせ、事件は9月9日だったと起訴内容を変え(訴因変更)、裁判所もこれを認めました。この日は大雨が降ったことが証明されました。少女の服はぬれていませんでした。それでも判決は有罪。公園に大雨が降ったことは認めるが、犯行現場だけは降らなかったかもしれないという理由でした。

政府の金融緩和圧力は消費税増税のため?

経済音痴で困っている。
赤旗の経済面はつい流し読みになる。
それでも昨日の「経済の視点」というコラムは妙に合点がいった。
赤旗2012.11.6付 レイアウトは変えた
政府が目指すのは消費税増税を実施するための「デフレ脱却」です。国民の暮らしをよくすることなど眼中にありません。

2012年11月5日月曜日

「赤い羽根」と町内会

今年も「赤い羽根共同募金」の季節になり、私のマンションのエントランスホールにもポスターが貼ってある。
この共同募金には本当に腹立たしい思いをしている。

私の住居のある町内会は1つのマンション(約100世帯)だけでできている。
10数年前このマンションに入居したとき、何の疑問も持たず町内会に入会した。

そしてこの季節、共同募金の回覧板が回ってくる。
募金額を記入し、後日班長が集金に回ってくるという段取りだ。

常々この共同募金のあり方に疑問を持っていた私は募金額記入欄に何も書かない。
10数世帯の私の階では募金に応じないのはおそらく私のみだ。
そして私だけが募金しないという事実をこの階の住民は全員知ることになる。

2012年11月2日金曜日

尼崎殺人事件 実名報道の是非

兵庫尼崎連続殺人事件の報道が連日続いている。
NHKも含めてほとんどのメディアがかなり初期の段階から容疑者の名を実名で報道している。
さらに顔写真もいっしょに公開されてきた。

一連の報道を見ていて、まあすべての犯行の主犯格はまちがいなく彼女だろうと思ってしまう。
そして報道を見るたびにこの女は本当に極悪人だとすり込まれていく。

ところで赤旗の報道だが、本日付現在をもってしても「被告(64)」という表現のみで実名を表記しない。
最初から首尾一貫してそうなのだ。
あまりにもかたくなな態度のように思われる。

そこで考えてしまう。
今までマスコミによってこいつはとんでもない犯罪者だと思わされてきた人物が、結果無実だったということはたくさんある。

巨人 阿部の愛のムチ?

野球にはあまり関心がないのだが、ニュースを見ているときに日本シリーズでの阿部のポカリを見てしまった。
一瞬固まってしまった。
こんな行為がNHKニュースで地デジの大画面で放映されてもいいのだろうか。

予想通りこの行為に対してはほとんどのメディアが肯定的に評価しているみたいだ。
そのニュースでもスタジオに招かれた野球OBが絶賛していた。
ネットでちょっと見てみても批判的な見解は見当たらない。
のみならず、「愛のムチ」ということで褒め称え、感動している人が多い。

阿部と沢村は大学の先輩後輩らしいし、2人だけの関係であれば問題ないのかもしれない。
まして学校教育における「愛のムチ」の欺瞞性とは比べようもないとは思うが…

それでも私は不快感をぬぐえない。
そう思っていたところ、10/30の赤旗スポーツ面に小さなコラムが載った。

2012年10月29日月曜日

「最後のご奉公」が聞いてあきれる石原慎太郎

石原慎太郎が都知事を辞めて国政に乗り出すという。
記者会見を見ていたら、いつもの得意満面の傲慢あふれる卑しい笑顔で「最後のご奉公」だと言っている。
聞いてあきれる。
彼がいったい今までどんなご奉公をしてきたというのか。
自身の地位、名声、カネなどの我欲を追求してきただけだ。

例えば彼の都知事としてのご奉公ぶりだが、赤旗が次のようにまとめている。
赤旗2012.10.27付 レイアウトは変えた

2012年10月25日木曜日

インテリとは何か クリスチーヌ・レヴィ vs 山泉進

NHKのETV特集で今年初めから「日本人は何を考えてきたか」というシリーズをやっている。
気にはなっていたが、堅そうな番組みたいで敬遠していた。
ところが知人が強くすすめるものだから、第4回から録画だけしておいた。
そのまま放っておいたのだが、つい先日第4回の「非戦と平等を求めて~幸徳秋水と堺利彦」を視聴した。

NHKならではのいい番組だ。
幸徳秋水と堺利彦を積極的に評価している。

しかし私が注目したのはこの番組の案内役をつとめたクリスチーヌ・レヴィというフランスの歴史学者だ。
流暢な日本語をしゃべり、幸徳秋水の「廿世紀之怪物 帝国主義」をフランス語に翻訳・出版している。
彼女の信念に貫かれた探求のまじめな態度がこの番組を魅力的なものにしている。

2012年10月21日日曜日

新聞と消費税増税

消費税増税に反対する人は1年前も今も50~60%だ。
過半数だとはいえ、なぜこんなに少ないのだろうかと思う。
私の感覚からすれば80~90%が反対であっていいと思うのだが。

この世論は新聞(全国紙)によってつくられたものだ。
見方を変えれば、新聞の力をもってしても消費税増税反対の声は今なお大きいともいえる。

今日の赤旗に「新聞のいま 元朝日新聞編集委員 落合博実さんに聞く」という記事があった。
落合氏の「権力の代弁者になるな」という主張は記事の後半にあるのだが、ここでは前半のみ転載する。

2012年10月19日金曜日

山中伸弥教授にノーベル人格賞を

山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞した。
iPS細胞の研究成果は本当にすばらしいものだし、ノーベル賞に異論のある人はいないだろう。
しかし、ここで述べたいのは山中教授の人柄だ。

彼の偉ぶった態度や発言を聞いたことがない。
これだけでも賞賛に値するが、彼の言動は本当に立派なものだ。

彼は彼の研究所で働く非正規の研究者のことを考える。
待遇改善のために自らフルマラソンにも出場する。

もっとも私が尊敬してしまうことは、iPS細胞の特許取得に対する彼の態度だ。
彼は何よりも世界に先駆けて特許を取得したいという。

ふつうは自分や企業の権益を守るために特許を取る。
アメリカの製薬企業などは、世界中から人類共通の財産である野生植物から薬を作り出し、特許を取り、金もうけをしている。
そのもとになっている野生植物の原産地などでは、高価なその薬の恩恵にはあずかれない。

2012年10月18日木曜日

ノーベル文学賞に思う

今日の赤旗にノーベル文学賞を受賞した莫言についての記事が載っていた。
赤旗2012.10.18付
中国国内では話題沸騰だが、本人はいたって冷静みたいだ。

「多くの期待をしていなかった。世界、中国には多くの優秀な作家がいる」
「私の文学は中国文学の一つの構成部分にすぎず、中国文学を代表する権利もない」

2012年10月10日水曜日

みごとな曹洞宗「懺謝文」だが、また過ちをくり返すのか

 今日の赤旗の「朝の風」というコラムに「『懺謝文』20年後の危機」というコラムが載っている。
赤旗2012.10.10付
仏教界の一部が過去の侵略戦争に荷担したことを公式に謝罪する声明を出していることは知っていたが、具体的にはよく知らなかった。

2012年10月8日月曜日

チャベス大統領再選 がんばってほしい

私的なことで心労が重なり、それが原因か生まれて初めてのぎっくり腰にもなった。
ブログも手につかず、気がつけば10日ぶりだ。
ブログそのものにも飽きがきたのかもしれない。

ベネズエラのチャベスが大統領選に勝利した。
4選ということに抵抗を感じる人も多いだろうが、私はとても喜んでいる。

近年の中南米の変化は人類の希望だと思っている。
資本主義がここまで行き詰まり、かといって中国やベトナムの共産主義に未来があるとも思えない。
中国などどこが共産主義かとも思う。

中南米では長い間キューバのみががんばっていたが、ここ10年ぐらいの間であっという間に社会変革が進み、コロンビアなどほんの一部の国を除いてほとんどの国がアメリカの支配から抜け出し、独自の地域共同体(米州ボリバル同盟、南米諸国連合、中南米カリブ海諸国共同体)としての特色を強めている。

2012年9月29日土曜日

安倍自民党新総裁 軍国主義の亡霊が再復活

安倍晋三が自民党の総裁に選ばれた。
ただそれだけであれば自民党らしくてけっこうなことだとも思うが、総理大臣になるかもしれないとあっては動揺してしまう。

前のブログで石原伸晃は大嫌いだと書いたが、安倍晋三はその百倍ぐらい嫌いだ。
憎しみさえ感じてしまう。

今日(9/29)のNHK土曜ドラマ「負けて勝つ」で出てきた服部卓四郎を見て、安倍とそっくりだと思った。
まさに戦前の軍国主義の亡霊だ。

安倍は「やり残したことがある」と言って自民党総裁になった。
総理大臣になってやり残したことをやりとげたいということだ。

2012年9月28日金曜日

馬鹿げた大津市のいじめ条例案

「大津市子どものいじめの防止に関する条例」というものが大津市の全議員に報告され、来年4月施行をめざしているという。

この条例はけっさくだ。
第7条は「子どもの役割」として次のような条文だ。

「子どもは、いじめを受けた場合には、一人で悩まず、必ず家族、学校、友達及び関係機関などに相談するものとする」

これが大津市議会の政策検討会議で2か月以上にわたって論議して出てきたものだという。
議員という立派な立場にある大人たちがよってたかって議論してこれだ!
何という無能! 何という馬鹿らしさ!
(さすがに共産党市議団は反対している)
いじめを受けて悩んでいる子どもがまわりに相談しなかったら条例違反で罰するというのか。

ロンゲラップピープルとアメリカの犯罪

ビキニ環礁でアメリカが核実験を行っていたのは1946年から1958年だ。
実に23回(近辺も含めると66回)もの実験をしている。
それ以後のソ連やフランスの大気中核実験を含め、世界中にまき散らされた放射性物質は地球上のすべての生物に何らかの影響を与えているはずだ。

ビキニで行われた最大規模の核実験が1954/3/1の水爆ブラボー(広島型原爆の1000倍)。
第五福竜丸の被爆で知られているが、ここでの話題はマーシャル諸島ロンゲラップ島の人々の被爆だ。

ロンゲラップの島民は避難させられることもなくブラボーの洗礼を受けた。
子どもたちは死の灰を体にかけて遊んだ。
急性放射能障害が島民を襲い、アメリカはマジェロ環礁エジェット島へ島民を移す。

2012年9月26日水曜日

石原親子の人権感覚

石原伸晃がテレビ番組で生活保護受給者を「ナマポ」と呼んだらしい。
私は知らなかったのだが、ナマポは生保受給者の別称だということだ。
中国人を「チャンコロ」などと呼ぶのと同じなのだろう。
赤旗9/15付
石原伸晃という男は大嫌いだ。
貧相な顔つきで知性に欠けたしゃべり方をする。
幼稚で小心なくせに尊大なところを見せたがる。
えらそうにしゃべるが話の中身は何もない。
そもそも石原慎太郎の息子ということで好きになれない。

2012年9月24日月曜日

旧日本軍毒ガス訴訟 中国人の訴えまたもや棄却

この事件は2003年に中国・チチハル市で旧日本軍が遺棄したドラム缶から毒ガスが漏れて1人が死亡、43人が負傷したもので、チチハル8.4被害者を支援する会のブログにくわしく載っている。

日本政府もそのドラム缶が旧日本軍が遺棄したものと認め、遺棄化学兵器処理事業にかかわる費用として3億円を支払った。
しかしその3億円は被害者に対する賠償が目的ではなかったので、今なお多くの被害者が苦しんでいる。

そこで被害者たちが2007年に日本政府を相手に国家賠償請求訴訟を起こし、2010年に判決が出た。
その判決は、日本軍が遺棄した事実を認定し、日本政府はチチハルに遺棄した毒ガスによって被害がおこることを予見することができたとし、被害者が被毒直後に重篤な身体的状況に陥ったこともしっかり認定したものの、この毒ガスの被害を防ぐことができたかどうかという「結果回避可能性」はなかった、と政府の責任を免罪し、原告の請求を棄却してしまった。

NHKスペシャル「追跡 復興予算19兆円」

9/9に放送されたNHKスペシャル「追跡 復興予算19兆円」は見応えがあった。
そのうちブログに書こうと思っていたら今日(9/24)の赤旗にその番組に関するコラムが載っていた。
私の言いたいことはみんな載っているので、横着してそのコラムを紹介する。
赤旗2012.9.24付

◆2011年夏 北アルプスシリーズ 42 三俣蓮華岳から高瀬ダム

ミヤマモンキチョウ 2011.8.1撮影
写真は撮りっぱなしだったのだが、10日ぐらい前のNHKのちょっとした自然番組でこのチョウを紹介していて、この写真と直感的に結びつき、名前が特定できた。環境省のレッドリストの準絶滅危惧種の指定を受けているらしく、希少なチョウらしい。

2012年9月21日金曜日

原監督はどうして今でも監督なのか

プロ野球では巨人が独走でマジックが出ている。
ほとんどプロ野球に興味はないのだが、ニュースで出てくるのだから目に入る。
にこやかで得意満面な原監督の顔面アップがうつる。
そこで私は思う。
なぜこの人はこのように幸せそうな顔を日本中にさらせるのだろうか。
なぜテレビはこの人の顔をこのような形で報道するのだろうか。

原が過去の女性問題をネタに脅され、暴力団に1億円支払ったという報道は今年の6月だった。
その頃はいくつか続報があり、原の見苦しい言い訳や清武氏への責任転嫁など原自身の人格をおとしめるものばかりだったような気がする。
そのとき私は思った。
原はプロ野球界から永久追放だなと。

2012年9月17日月曜日

中国の反日行動に思う

尖閣諸島に関連しての中国一般民衆の反日抗議行動がすさまじい。

尖閣諸島が日本の領土だということは疑いのない歴史的事実だ。
日本共産党はそのことを具体的論理的にはっきりと示している。
中国人といえど、この事実をきちんと知ればぐうの音も出ないだろう。
しかし、そのことだけで中国の反日行動を批判しても的外れのような気がする。

反日という言葉に表れているように、尖閣諸島はあくまで契機に過ぎず、根っこは反日なのだ。
なぜ反日なのか。
それは日中戦争だ。
中国の民は傷ついた民族の誇りを回復できないままでいるのだ。

なぜ回復できないのか。
その理由は2つあって、1つは日中戦争で日本から受けた仕打ちがあまりにひどすぎたということ。
中国の民は日本軍によって1千万人も殺された。
この数は想像を絶するものだ。
そしてその殺され方も想像を絶する。

2012年9月15日土曜日

御嶽山 山行記 ⑨

3日目 8/24(金)


5:30 朝食。
五の池小屋の朝食 2012.8.24撮影
山小屋4回目の最後の食事で卵、ウィンナー、魚が出た。
朝食なのに今までで一番豪華?

2012年9月14日金曜日

国際人権A規約 「無償教育の漸進的導入」留保を撤回

今日(9/14)の赤旗1面トップは「高校・大学無償 留保を撤回」という大見出しだ。
一瞬、民主党が実施した数少ないマニフェストの高校授業料無償化を早々と撤回したのかと思った。
そうではなくていいニュースだった。

国際人権規約は1966年に国連で採択され、日本は1979年に批准した。
しかし、中・高等教育への「無償教育の漸進的導入」を規定しているA規約13条2項b、cを日本は留保した。
2005年の段階でこの条約の締約国は151か国だったが、この規定を留保している国は日本、マダガスカル、ルワンダの3国のみだった。
当時からこれはとても恥ずかしいことだと思っていた。

そしてルワンダが2008年に留保を撤回したとき、締約国160か国のうち残された国は日本とマダガスカルだけになっていた。
日本が留保している最後の国になって世界中に恥をさらすことになるのではないかと心配していた。
ちなみに2007年の国内総生産の世界順位は

2012年9月12日水曜日

御嶽山 山行記 ⑧

余談だが、今朝起きたとき床に何か黒いひからびたものが転がっていた。
気持ち悪かったが、つまんでみると、御嶽山で転んだときできた左足の傷のかさぶただった。
右手の方は10日ぐらい前にとれたのだが、足の方は3週間ぶりにとれたというわけだ。

2日目 8/23(木) その4


手前からオトギリソウ、ヨツバシオガマ、オンタデ 2012.8.23撮影

重慶爆撃の被害者が日本を提訴

旧日本軍は日中戦争時、5年間で重慶に218回もの無差別爆撃をくり返し、1万人以上の市民を殺した。
そのときの被害者15人が先日(9/10)日本政府に謝罪と賠償を求める訴訟を重慶市高等裁判所に起こした。

日本はアメリカによる都市絨毯爆撃により40万人が殺された。
東京大空襲の被害者が日本政府に補償を求めて最近裁判を起こしたが、日本人がアメリカを訴えたことはあるのだろうか。

重慶訴訟の弁護団は「訴訟の目的は、日本政府に歴史を直視させ、自らが犯した犯罪行為を正視させることだ」と言っている。
同じことを日本はアメリカになぜ言わないのだろう。

2012年9月10日月曜日

笹原留似子「おもかげ復元師」

赤旗8/26付読書のページに笹原留似子「おもかげ復元師」の紹介があった。
赤旗8/26付
一読してすごい人がいるなと思った。
すると、9/2付の赤旗日曜版に「人間ドキュメント」として1面全面に彼女の記事が載った。
ますます驚いてしまう。

2012年9月8日土曜日

御嶽山 山行記 ⑦

2日目 8/23(木) その3


11:30 五の池と三ノ池の分岐点に出ると、目の前に美しい三ノ池が広がる。
5~6m先の岩の上でライチョウが鳴いている。

三ノ池とライチョウ 2012.8.23撮影
中央やや右の大きな岩のさらに右奥の岩の上に背を向けたライチョウがいる。
人が現れたから警戒してヒナを呼び寄せているのだ。
じっとしていると、3分もすれば警戒を解き、2mぐらいまで近寄っても大丈夫。

2012年9月5日水曜日

御嶽山 山行記 ⑥

2日目 8/23(木) その2


9:30 五の池小屋を出るまぎわ、小屋の兄さんが「親子熊の出没情報が入っています」とおそらせる。
熊に会えるかなと半分期待、半分不安を感じながら出発。

1分も歩かないうちに「飛騨頂上」というピーク(2811m)がある(小屋のすぐ裏で前回の写真にも写っている)。
神社があるのだが、こんなの頂上というのがおかしい。

飛騨頂上神社 2012.8.23撮影
なんてこといったら、御嶽教の罰があたりそう。

その神社からまた1分も歩かないうちにコマクサの群落が見えてきた。

2012年9月4日火曜日

ツツ元大司教が米英元大統領を弾劾

世界最貧国のひとつであるアフガニスタンを空爆し、ウソで塗り固めた理由でイラクを侵略したアメリカ元ブッシュ政権。
一説ではイラクの死者は100万人のレベルだ。
この許しがたい世紀の暴挙をなぜ国際社会は放っておくのか。
なぜブッシュは今でも枕を高くして寝ていられるのか。

とアフガン空爆以来ずっと思ってきたが、ついに南アフリカのツツ元大司教が声を上げた。
下は今日の赤旗の記事だ。
赤旗2012.9.4付 レイアウトは変えた

2012年9月3日月曜日

御嶽山 山行記 ⑤

8/23(木) 2日目 その1


明け方2時間ぐらいうとうとしたかもしれない。
ひどくはないが気分は良くない。
頭の芯が軽くうずいているし、みぞおちあたりが痛い。

朝食は5時半から。
昨夜と同じような料理だ。
ご飯は少なめにしたが、すべて食べる。

小屋の女将にに昨夜からの体調不良を伝え、しばらくようすを見させてほしいとお願いする。
すると、これが効くのよといって、「御岳百草丸」という薬を持ってきてくれた。

モンテスキュー「法の精神」から

赤旗は毎週日曜日に本の紹介を2面にわたってする。
けっこう楽しみにしているのだが、9/2付にはモンテスキューの「法の精神」を醍醐聡という東大の名誉教授が紹介している。
その後半部分を引用する。

 さらに注目したいのは彼の次の言葉である。「もしも国家がその富を個人の富に比例せしむるならば、個人の安楽はまもなく国家の富を増大せしむるであろう。すべては時期に依存する。国家がまずその臣民を貧しくして自ら富まんとするかそれとも臣民が安楽になって国家を富ますのを待つか。」

今夏 やはり電気は足りていた

さんざん国民を脅しつけて大飯原発再稼働へもっていった野田政権だが、猛暑が過ぎ去った今、原発無しでも電気は足りていたことが明らかになった。
他のニュースでもしていたかもしれないが、私は赤旗日曜版8/26付でその事実を知った。
やはりとしかいいようがない。

赤旗日曜版8/26付から

2012年9月1日土曜日

御嶽山 山行記 ④

初日 8/22(水) その4


二ノ池新館は1泊2食で8000円。
8500円と9000円(個室)と3段階ある。
私は連泊で16000円支払う。
団体客がひとつあったが、それでも余裕で8畳ぐらいの区切りに1人から2人が割り当てられた。

この小屋では二の池の水を引いて風呂を沸かしている(みたいだ)。
15時半から入れるというので、3分ぐらい前から戸口で待つ。

4人ぐらいが横に並ぶといっぱいになる四角い木の風呂桶だ。
ザッとかけ湯をしてさっそく4人がつかる。
気持ちよくていつまでもつかっていたい。
少し頭痛があったが、それもとれた気がする。
ついでに頭までお湯を流した。
これがいけなかったのかもしれない。

問責決議で自公迷走

8/29、参院本会議で首相問責決議案が可決された。
首相問責の理由は次のようなものだ。

 野田内閣が強行して押し通した消費税増税法は、2009年の総選挙での民主党政権公約に違反するものである。
 国民の多くは今も消費税増税法に反対しており、今国会で消費税増税法案を成立させるべきではないとの声は圧倒的多数となっていた。
 最近の国会運営では民主党・自由民主党・公明党の3党のみで協議をし、合意をすれば一気呵成に法案を成立させるということが多数見受けられ、議会制民主主義が守られていない。
 参議院で審議を行うなか、社会保障部分や消費税の使い道などで3党合意は曖昧なものであることが明らかになった。
 国民への約束、国民の声に背く政治姿勢を取り続ける野田佳彦内閣総理大臣の責任は極めて重大である。
 よってここに、野田佳彦内閣総理大臣の問責決議案を提出する。

2012年8月31日金曜日

御嶽山 山行記 ③

初日 8/22(水) その3


時期外れとはいえ、王滝口登山路はかなりの人出だし、剣が峰から北東方面も御嶽ロープウェイを目指してたくさんの人が向かう。
それに対して、お鉢(一の池)を時計回りに回ろうとする人は極端に少ない。
御嶽山山頂域 丸数字は池のナンバー
山頂で30分過ごした後、13:15に出発。
ほとんど人のいない中、のんびり歩を進める。

2012年8月30日木曜日

御嶽山 山行記 ②

初日 8/22(水) その2


7:35 田ノ原登山口到着。
準備に50分かかり(いつももたもたしてしまう)、8:25 登山開始。

田ノ原駐車場からの御嶽山 2012.8.22撮影
山頂に見える白い建物は、左が王滝頂上山荘、右が御嶽頂上山荘(または剣ヶ峰旭館)だ。
天気はガスが出たりひいたりして若干不安定。
いつも通り一歩一歩踏みしめるようにゆっくりと登っていく。
白衣装束の10人ぐらいの信者団体が下山してきた。
写真をとっておけばよかった。

2012年8月28日火曜日

U20女子サッカーに期待

御嶽山から帰ってきた日(8/26)、新聞のテレビ欄を見ると女子サッカーのU20ワールドカップ予選リーグ最終戦(対スイス)があるではないか。
ブログやたまった新聞を脇に置いてテレビ観戦だ。

初めて目にする若い選手たちはみんな生き生きして気持ちいい。
技術もあり、積極果敢なプレイで見ていて楽しい。
いくら点を取っても最後までゴールをねらう姿勢はスポーツとしてのサッカーの原点ではないか。
オリンピックで女子サッカー日本代表に幻滅したのだが、U20の彼女たちにまた期待してもいいのかな。

それにしてもまた「ヤングなでしこ」だ。
いやになってしまう。

いい気分だったのに、ハーフタイムになると、あの佐々木監督が出てきた。
決勝トーナメントで韓国と当たらないように引き分け狙いでもアドバイスするつもりか。
見たくない顔だ。


◆2011年夏 北アルプスシリーズ 32 三俣蓮華岳から高瀬ダム

イワツメクサ 2011.8.1撮影
ナデシコ科でナデシコのなかまだ。花のナデシコは文句なくとてもいい。ハコベ属であり、こちらのハコベの方が納得がいく。つまり、花が5弁花なのに深く2裂して10弁花に見えるところはハコベと同じだ。地味な花だが、ここではきれいなひとつの株になっている。

御嶽山 山行記 ①

8/20の夕方から御嶽山に向けて車で出発した。
8/26に帰ってきたのだが、たまった新聞、とりためた録画、部屋のかたづけ等々ブログに手がつかなかった。

毎年7月下旬から日本アルプスに1週間程度こもるのだが、今年はなぜか1か月遅れになってしまった。
体調のことも考えて短めかつゆとりのある日程をということで、御嶽山に決めた。

朝日新聞社刊 「週刊日本百名山No.16」から

2012年8月18日土曜日

高木惣吉海軍少将の手記

終戦(敗戦または降伏)記念日のNHKスペシャルは「終戦 なぜ早く決められなかったのか」
以下は番組案内から。

敗戦から67年を迎える太平洋戦争。勝敗はとっくに決していたにもかかわらず、なぜもっと早く終えることができなかったのか。NHKは研究者の共同調査で、戦争末期の日本の終戦工作を伝える大量の未公開資料を、英国の公文書館などから発見した。日本は本土決戦が不可能なことを認識していた。にもかかわらず、決断ができなかったのである。情報の非共有、権限への逃避。リーダーと組織が機能しなかった真相を解き明かす。

くわしい番組内容は触れないが、番組の最後で高木惣吉という海軍少将の手記が紹介された。
彼は海軍上層部の意向を受けて戦争終結に向けた秘密工作をおこなっていた。
その手記を紹介したかったからこの投稿をした。

現実に太平洋戦争の経過を熟視して感ぜられることは、戦争指導の最高責任の処務に当たった人々の無為、無策であり、意志の薄弱であり、感覚の愚鈍さの驚くべきものであったことです。反省を回避し過去を忘却するならばいつまで経っても同じ過誤を繰り返す危険がある。勇敢に真実を省み批判することが新しい時代の建設に役立つものと考えられるのであります。


◆2011年夏 北アルプスシリーズ 31 三俣蓮華岳から高瀬ダム

イワオウギなど 2011.8.1撮影
右はハイマツだが、黄色いイワオウギの他にタカネシオガマ、チシマギキョウ、イワツメクサ、ミヤマダイコンソウなどが見られる。

第2次世界大戦の死者数

終戦(敗戦)記念日の赤旗は1面を使って特集を組んでいたが、その中で「戦死者の6割が餓死」という項目が目を引いた。
赤旗2012.8.15付

2012年8月15日水曜日

熱を冷ましてくれたNHKスペシャル「なでしこジャパン」

昨夜のNHKスペシャル「なでしこジャパン 涙と笑顔の初メダル!」をしらけた気分で見た。
タイトルからして南アフリカ戦での引き分け狙いに触れざるを得ないだろうと思い、さてNHKがどのように扱うのだろうと多少期待はしたのだが。

この番組を見るまでは、引き分け狙いについての選手の意見は安藤と丸山を除いてはっきりわからなかった。
安藤は当初から監督を擁護する意見をネットで目にしていた。
さえない安藤を応援していたのに、この記事を読んでがっくりきたが、まあ聞かなかったことにしようと思った。
丸山も監督を支持している。
「メダルを取るためにはどんな手も尽くさないと」というようなばかげたことを言っているが、「監督の言うことは絶対」とも言っている。
他の選手たちは「監督に聞いてくれ」(たとえば宮間)みたいに意見表明を避けていたのではないか。
私としては選手たちはこの引き分け狙いをとてもいやなことだと思っていると思いたかったわけだ。
悪いことは全部監督のせいにして、女子サッカーを好きでいたかったのだ。

2012年8月14日火曜日

ボクシング金 村田諒太の含蓄ある言葉

バンタム級48年ぶりの金メダルということで大いに話題になった村田諒太。
テレビで見ていても、歳に似合わず落ち着いた言動でただ者ではないなと思わせた。
今日の赤旗1面コラムに含蓄にとんだ言葉として彼のコメントがのっている。

「他の人より少し才能があり、少し努力をしただけ。これがゴールだと思えば泣き崩れていたかもしれないが、これ(金メダル)がぼくの価値ではない。これからの人生がぼくの価値。恥じないように生きていく」

謙遜と傲慢と誠実が入り交じったような言葉だ。
メダル獲得直後のコメントとして、たしかにこれほど含蓄あるものはめずらしいのではないか。

このコラムでは体操の内村航平の言葉ものっている。

「自分の力だけではここまでこられなかった。感謝の気持ちでいっぱい。一番大きい試合の一番いい色のメダルを取ったが、満足していない。あしたからは過去になる。自分には理想があるし、それを達成しても終着点ではない」

2012年8月13日月曜日

橋下徹の分身が22人も

ちょっと古い話になるが、8/1に大阪市で22人の公募区長が就任したらしい。
橋下市長が「面接を重ねた結果、自分の価値観と合うと思って選んだ」という。
「公募区長は僕の身代わり」ともいい、まさに橋下徹の分身だ。

これで大阪市は橋下をトップにしてその分身22人が支配し、おまけに大阪府まで橋下の傀儡がトップに座る。

その区長たちはさっそく次のようなことを言っているらしい。

「学校選択制の導入」(北区)
「神話の学習を通じてわが国のすばらしい歴史、伝統・文化を伝える」(住吉区)
「住民が権利を主張するばかりでは無責任になる。『自立』と『自律』が大切。つらいお願いをする場面もあるかもしれないが、ご甘受を」(城東区)
「西成にこそカジノを誘致」(西成区)

圧倒的多数で橋下を支持をしている大阪市民のことだから、これらの区長も当然支持するのだろう。
本当に大阪に住んでいなくて良かったと思う。

2012年8月11日土曜日

女子サッカー 銀メダルに思う

オリンピック女子サッカーの決勝戦はとてもすばらしいものだった。
日本もアメリカも力の限りを尽くして戦い、どちらが金メダルをとってもおかしくなかった。
彼女たちに心からおめでとうといいたい。

今日の赤旗はスポーツ面の「ライバル同士 ベストゲーム」と題したコラムで次のように書いている(抜粋)。

 ライバル米国の存在も日本を強くしている。この一戦もそうだった。丸山は「米国はW杯よりも集中力や忍耐力が上がっていた。日本がどうというより、相手がすごかった」とすなおに感心した。

 目を引いたのは、後半のロスタイムに入ってもシュートを狙い続けてきた姿勢だ。時間稼ぎのプレーなどまったく頭にない。終了の笛が鳴るまで、全力プレーでぶつかってきた。「最後に米国と戦えて楽しかった」。沢は実感を込めた。

 実力を認め合い、高めあう両チーム。サッカーの聖地に8万以上を集めた大一番は、最高の舞台にふさわしく、ベストゲームとなった。

「目を引いたのは、後半のロスタイムに入ってもシュートを狙い続けてきた姿勢だ。時間稼ぎのプレーなどまったく頭にない。終了の笛が鳴るまで、全力プレーでぶつかってきた」というところに注目してしまう。

2012年8月10日金曜日

いじめられる方も悪いのか

連日いじめの報道が続く。
何年か周期で起こる現象だが、あくまで報道の周期だ。
いじめはいつも絶え間なく起こっている。

日本では、いじめられる方も悪い、理由があるのだからいじめられてもしかたがないという考えが一般的にあるようだ。
その最たる事件が仙台市の私立高校でおこっている。

今年5月に同級生から「根性焼き」と称して腕に23カ所たばこの火を押しつけられるなどのいじめを受けた事件だ。
「根性焼き」いじめは全国いたるところで起こっているだろうから驚かない。
驚いたのは学校側がいじめられた生徒に「やけどの痕が尋常でなく、生徒を動揺させる」として自主退学を求めたというのだ。

いくら日本に「いじめられる方も悪い」という風土があるとしても、ここまで露骨にそれを具現化できるものだろうか。
しかも学校が、教育者が。

ケイラ・ハリソンの勇気

8/4にいい話として投稿したアメリカの女子柔道ケイラ・ハリソンだが、昨日の赤旗スポーツ面の小さなコラムに次のような記事があった。

 勇気ある告白でした。ロンドン五輪の柔道女子78キロ級を制したケイラ・ハリソン(米国)が優勝会見で「14歳から3年間、元コーチに性的虐待を受けていた」と明かしたのです。
 公表した理由を彼女はこう語りました。「被害にあった子どもが過去を克服し、人生を変える手伝いをしたい」。いまわしい過去に打ち勝ち、夢を実現させた自らの体験を、いま苦しんでいる子どもたちに役立てたいとの思いなのでしょう。
 指導者による暴力や性的虐待は日本でもあります。最近も元金メダリストの指導者が未成年の女子部員と飲酒し、性的暴行行為で逮捕される事件がありました。指導者は単に勝ち負けではなく、子どもの人格形成に深く携わっていることを強く自覚すべきです。

前回のいい話「“もうひとりの勝者”を祝福」は今のところ今回のオリンピックでもっとも感動的な話として私の中に残っているのだが、そのケイラ・ハリソンが上記のような会見をしているとは驚いた。
若いのに本当に立派な人だと思う。

意外なことにWikipediaに彼女の項目があった。
さらに意外なことに、彼女の来歴として「コーチによる性的虐待」という次のような解説がある。

2012年8月8日水曜日

サウジアラビア女性選手の背景にあるもの

さきほどオリンピック陸上女子800メートルの予選をNHKが生中継していた。
7人の先を走る集団から1人だけが目立って遅れている。
ほとんどの選手がセパレートのウェアを着ている中で、頭にはヘジャブ(スカーフ)をかぶり、腕は手首まで足は足首までの長いウェアを着ている。
ある意味いっしゅ異様だ。

観客の拍手は最後の選手がゴールをするまで鳴り止まない。
この光景をNHKのアナウンサーは、1位でゴールする選手に拍手するだけでなく、このように最後になってもあきらめずに走る選手にも暖かい拍手を送るのがオリンピックのすばらしいところだなどと解説する。

このように脳天気な解説でいいのだろうかと思う。

2012年8月6日月曜日

2010.8.6 NHKスペシャル「封印された原爆報告書」

67回目の広島原爆忌だ。
毎年この頃NHKが力の入ったNHKスペシャルを放映する。
今年は今晩「黒い雨・67年目の真実」がある。

ABCC(アメリカの原爆傷害調査委員会)の黒い雨に関する調査記録が見つかったことから今回の番組が作られている。
ABCCといえば、被爆者の治療のためではなくアメリカが自国のためだけに原爆の影響を調査したことはよく知られている。
被爆者はそのために協力を余儀なくされたのだ。

原爆を落としただけでも許せないことなのに、ABCCのしたことはさらに許せないことである。
しかし、ああ日本よ! といいたくなるようなNHKスペシャルが2010.8.6に放送されている。
その名は「封印された原爆報告書」

録画しているので今日再視聴した。
以下、その要旨を紹介する。

原爆が落とされた2日後、陸軍省医務局は広島に入り調査を開始する。
被爆者はどのように死んでいくのか、放射線は人体をどのようにむしばんでいくのかが詳細なデータとともに記録されていった。
その結果は「原子爆弾による広島戦災医学的調査報告」として1冊の報告書にまとめられる。

2012年8月4日土曜日

いい話 『“もうひとりの勝者”を祝福』

柔道女子78キロ級の緒方亜香里と男子100キロ級の穴井隆将はともに2回戦で敗退した。
そのためか実況を見ていないのだが、赤旗の記事を見て感動してしまった。

アメリカのハリソンがアメリカに柔道界初の金メダルをもたらした。
そのことに感動したのではない(するはずがない)。
次のような記事だ。

――ここから引用(赤旗2012.8.4付)
“もうひとりの勝者”を祝福

 日本勢が早々と姿を消した2日の柔道。会場「エクセル」の畳の上で熱く、すがすがしい光景が広がりました。

 女子78キロ級の決勝戦でした。米国初の柔道金メダルがかかるケイラ・ハリソンと、地元英国のジェマ・ギボンズが対戦。会場の興奮は最高潮に達しました。

 国際大会で目立った実績のないギボンズでしたが、ここまで破竹の勢いで勝ち上がりました。準決勝では。世界選手権優勝のオードリー・チュメオ(フランス)に鮮やかな内股で延長一本勝ち。投げ終えた姿勢のまま、うれし涙を流しました。

2012年8月3日金曜日

水俣病申請 本当に打ち切った!?

政府は予定通り水俣病救済策の申請受付を7月末で打ち切った。
被害地域が拡大していたこともわかり、多くの被害者が検診待ちをしている段階での暴挙だ。

2009年にできた水俣病特措法第3条で「救済及び解決の原則」として次のように書いてある。

この法律による救済及び水俣病問題の解決は、継続補償受給者等に対する補償が確実に行われること、救済を受けるべき人々があたう限りすべて救済されること及び関係事業者が救済に係る費用の負担について責任を果たすとともに地域経済に貢献することを確保することを旨として行われなければならない。

「あたう限り」と法律で決めながら、多くの未救済の被害者を残しての申請打ち切りが許されるものだろうか。

6/24にNHKで放送されたアーカイブスで、1995年のNHKスペシャル「チッソ・水俣工場技術者たちの告白」という番組を見た。

2012年8月2日木曜日

続々・やはり女子サッカー佐々木監督は退場せよ

バドミントンで中国、韓国、インドネシアのペア8選手が決勝トーナメントの組み合わせを考えてわざと負けるという無気力試合をし、失格となった。
世界バドミントン連盟が「試合に勝つために最大の努力をしなければならない」「競技を冒涜する行動をしてはならない」という連盟規則に抵触すると判断したのだ。
当人やその国にとっては衝撃的なことだろうが、私は連盟に拍手したい。

ではサッカーの連盟規則はどうなっているのだろう。
ここでそれを調べる気力が私にはないが、日本女子サッカーは失格となってもおかしくないと思っている。

サッカージャーナリストの大住良之氏は日本経済新聞で次のように述べている(抜粋)。

前年の女子ワールドカップを制した世界チャンピオンであり、カーディフには何千人もの日本人ファンがつめかけていた。日本でも眠い目をこすりながら数多くの少年少女が期待に胸をときめかせて見守っていたに違いない。そして、佐々木則夫監督の会見はすべて英語に訳され、世界に伝えられる。「2連敗のあと、世界チャンピオンに引き分けることができて、私は選手を誇りに思う」とコメントした対戦相手、南アフリカのムクホンザ監督や選手たちは、佐々木監督のコメントを聞いてどう感じただろうか。何より、なでしこジャパンと同義語ともいえた「フェアプレー」の精神はどこへ消え去ってしまったのか。そしてまた、相手チームに対する「リスペクト」は…。

2012年8月1日水曜日

続・やはり女子サッカー佐々木監督は退場せよ

今回の件に関しての佐々木監督の発言がサッカーキングというブログに載っていたのでいくつか引用する。

スタートから引き分け狙いではなく、最初は『普通にやりなさい』と言って送り出した。後半の途中経過の中で『ドローを狙えるなら考えましょう』ということを伝えた。後半は僕の指示に従ってよくやってくれた。

●川澄には『向こうが引き分けになるかもしれないから少々申し訳ないが、カットインからの素晴らしいシュートはやめてくれ』と言った。『他の選手はいいのだけど、 君だけはやめてくれ』と。そして、『(向こうが)2-2になった時には全員でポゼッションしてほしい』と伝えた。大儀見の投入は、少しくさびを入れる必要があった中で、ボールをとられると怖いからしっかりキープしてもらうため。また、『何かあって点をとられた時に取り返す役をやってほしい』と伝えた。引き分け狙いというつらい指示になったが、選手たちは過去にないくらい指示通りやってくれた。

●2位狙いという言葉を僕が言ったのは今日であり、後半の途中でということ。しかし、その空気を見ながら選手はなかなか集中して思い切ってできなかった。ただ、選手に悪いのは、『後半の状況を見て引き分けを狙えるようなら狙おう』と僕が事前に言ってしまったことで、その言葉を発した時点で影響が出てしまった。

●(カーディフに残ることについて)まずはコンディションを考えてのこと。我々はオリンピックでは挑戦者であり、準備が必要になってくる。応援してくれる人たちやテレビで見ていた少年、少女たちにはスペクタクルな試合を見せられなかったのは僕の責任だ。そういう戦略の指示を出したので申し訳ないと思っている。次の試合でスペクタクルなプレーを選手に出させることでお返しをすることが大事だ。

やはり女子サッカー佐々木監督は退場せよ

女子サッカーオリンピック予選リーグ最終戦の南アフリカとの試合が昨日あった。
ここで信じられないようなことを佐々木監督がやってのけた。

先発メンバーは岩淵、安藤、高瀬、田中、丸山らを出し、澤、川澄、大野、大儀見らを決勝リーグのために休ませた。
決勝リーグ進出が決まっているのでこれは理解できる。
また、控えの選手に出場機会を与え、調子を見極めるということも納得できる。

単純なファンの一人としては、この試合で大差をつけ、リーグ1位になってほしい。
岩淵、高瀬もゴールを決めてほしい。
とりわけ安藤はこのチャンスを絶対に逃さずゴールを。
しかし試合は世界ランク61位の南アフリカを相手に0-0で推移。

へただなと思う。
主力メンバーを欠くとここまで点が取れない。
日本もけっこう層が薄いな。
と思いつつも、一生懸命がんばるならば応援できる。
最後までベストを尽くせよと見守る。

2012年7月31日火曜日

オリンピック 「Hiromi Miyake」でいいのか

オリンピックのウエイトリフティング女子48キロ級を見た。
三宅宏美の活躍は強く凛々しく美しくという感じで、とてもすばらしかった。
おじさんがかつて金メダルをとったときのことはよく覚えている。
前回のオリンピックに出場したときは、自分の子どもだからといって女の子に重量挙げなんかさせるなやなどとぶつぶつ言っていた(私が)。
今は銀メダルおめでとうといいたい。

この競技は日本(三宅宏美)と中国(王明娟)と北朝鮮(リャン・チュンハ)の選手が争っていた。
会場の掲示板に表示される名前を見ると、

三宅宏美―Hiromi Miyake
王明娟―Wang Mingjuan
リャン・チュンハ―Ryang Chun Hwa

となっている(王明娟とリャン・チュンハは別のローマ字表記だったかもしれない)。

王明娟とリャン・チュンハは自国で呼ばれているとおりの「姓・名」の順だ。
三宅宏美だけが「名・姓」となっていて、わが国での表記と逆だ。

このことを疑問に思う日本人がどのくらいいるのだろう。
ローマ字や英語で自分の名前を表記するとき自ら喜んで「名・姓」とするのがおおかたの日本人だ。
同じことを韓国人や中国人がされたら抗議するのではないだろうか。

戦前のことはよくわからないが、戦後はずっと上記のような名前表記が行われてきたと思う。
毛沢東を「Takutou Mou」、全斗煥を「Tokan Zen」などと欧米は表記しなかっただろう(とりあえず日本語読みローマ字)。

このウエイトリフティングで金銀銅が中日朝と並び、その名前表記を見た世界の人々はどう思っただろうか。
「中国と北朝鮮は自分の名前に誇りを持っているんだな、まあそれは当然のことだ。日本は名前までも欧米追随か」
などと思われるのは事実としてもいやなことだ。

私も社会人になって問題意識を持つまではそんなこと疑問に持つこともなく「Hiromi Miyake」だった。
中学校で英語を勉強し始めたとき、そのしょっぱなから「Hiromi Miyake」と教えられるのだから無理もない。
この教育の問題は今も変わっていないのではないか。
名前というのは究極の固有名詞であり、アイデンティティーではないか。
そして名前の表記などはその民族の誇りある歴史的文化ではないか。

せめて学校教育で「自分がアメリカ人だったら『Hiromi Miyake』と書くんだよ。だけど日本人なんだから英語で書くときも『Miyake Hiromi』と書かなくてはダメだよ」と教えてほしい。
でなければ「ジョン・F ・ケネディを日本語で書いたりしゃべったりするときはケネディ・F・ジョンとするんですよ」と教えるべきだ

2012年7月30日月曜日

反則をめぐるサッカーと柔道の極端なちがい

7/28は女子サッカーの対スウェーデン戦と柔道の初日の試合時間が重なっていた。
テレビを2画面表示にしてみたりして苦労した。

柔道の方は男子平岡と女子福見の試合はすべて見た。
2人ともこれまでの経緯を考えると「金」をとらせたかった。
平岡の場合はそれでも銀だったのでよかったが、福見は本当にかわいそうだった。
はっきりいって泣けた。

久しぶりに柔道の試合をしっかり見たので、今までのイメージと異なるところがたくさんあって驚いた。

柔道は勝負が一瞬にして決まる場面が多く、もうハラハラドキドキの連続だ。
技の応酬で決まることは納得できるが、反則や指導でも一瞬にしてゲームオーバーになる。

攻撃における反則はその時点で負け。
外国人どうしの試合でそのような場面を2回見た。
2人ともどうしても納得いかないようすで怒りと悔しさをもろ表現していた。

サッカーとどうしても比較してしまう反則が「指導」というやつだ。
攻撃しようとしていない、腰が引けている、組もうとしない、かけ逃げをする、場外へ逃げるなど、5分間の試合時間をすべて積極的に攻撃するよう促すルールだ。
何度も帯を締め直すという行為で指導を受けた選手もいた。

その指導も2回で「有効」、3回で「技あり」、4回で「1本」というように、勝負に直結している。
延長戦では指導を1回受けていた場合には、次に指導があった瞬間試合終了だ。
かつてサッカーでいっていたサドンデスというやつだ。
「1本」でサドンデスは当然だが、「指導」でもサドンデスになりうる。
この厳しさはサッカーと対極にあるのではないか。

サッカーでも、相手のユニフォームを引っ張ったら即退場、時間稼ぎや審判をだまそうとする演技に対しても即退場、コーナーにおけるボールのキープなどは即PK、意図的な危険行為には退場はもちろんのこと相手に得点といったぐあいに厳しくしたらどうか。
そのぐらいしなければサッカーにおける当然と思われているようなアンフェアーな行為はなくならないだろう。
そしてそうすればあっという間に改善できると思う。
つまりサッカー界にやる気があるかないかだけだ。

サッカーは柔道界がスポーツとしての柔道の発展のために取り組んできたことを見習うべきだ。

オリンピック開会式を見て

いつものように感動的な開会式であった。
前回北京のチャン・イーモウに対抗するようにダニー・ボイルの演出。
好きなビートルズのナンバーが3曲も聞けた。

まあとにかくど派手でスゴイの一言。
なのだが、もういい加減にした方がいいのではないかという気もする。
オリンピックのたびに前回に負けないような開会式にしょうとすればたいへんな労力だ。
負担が大きすぎるし無駄のようにも思える。

開会式は選手入場以後のプログラムだけでいいのではないか。
それだけでじゅうぶん感動的だ。

そこで選手入場のことだが。
選手たちはオリンピックに参加できる喜びを表現しながら自由奔放に歩く。
その姿を見るだけで感動的だ。

2012年7月27日金曜日

安保条約は揺らいでいるか

オスプレイ配備に関わって日米両政府への怒りが燃え広がっている。

沖縄県選出の超党派国会議員声明 「配備強行ならば、沖縄の怒りは日米安保体制を揺るがすほど大きなものとなる」(6/20)

仲井真沖縄県知事 「配備強行ならば、県内の全基地即時閉鎖という動きに行かざるを得ない」(7/1)

野田首相は「日本政府がどうしろこうしろという話ではない」(7/16)といった。
それに対して共産党の市田書記局長は「主権を放棄した事実上の属国宣言だ。どこの国の首相か」と批判。

岩国に陸揚げされた7/23には次のような発言があった。
森本防衛大臣 「陸揚げが始まりほっとしている」
これも「どこの国の防衛大臣か」ということになる。

山口県知事 「空中給油機の受け入れや在日米軍再編の問題も再度見直さなければならない」

長谷川健太に脱帽

サッカー男子の悪口をたくさん書いてしまった。
このようなサッカーをオリンピックの期間中何度も見せられるのかと思うといやになる。
まあ見なければいいのだが。

今回の話はサッカー解説者の長谷川健太だ。
彼のことはNHKでよく見るだけで何も知らない。

男子サッカーが今回のオリンピック予選リーグでどのような戦いをするかについての番組が10日ぐらい前だったかNHK・BS1であった。
長谷川氏の他2人だったかディベートみたいなことをするのだ。

長谷川氏以外みんな悲観的な見方をする。
長谷川氏のみが「みなさんは厳しすぎますよ」といって、今回の日本代表のよさと強さをアピールしていた。

私はそれを聞いていて長谷川氏があまいと思っていた。
今回のスペイン戦も3対1ぐらいで負けると予想していた。

サッカー初戦 女子と男子のちがい

オリンピックのサッカーが開会式に先立ち始まった。
男女とも初戦に勝利し、喜ばしい。
だが、男子と女子のちがいは歴然としていている。

女子だが、もっと点を取れたと思うが、そんなことはまあいい。
今日の赤旗スポーツ面の解説最後に次のような記載がある。

なによりも、警告は両チームとも一枚もなし。フェアでひたむきな姿勢が、緊迫した攻防を好ゲームに引き立てた。
 女子サッカーは、審判や相手をあざむくシュミレーションや遅延行為がほとんどない。日本戦の直後に行われたスウェーデンと南アフリカとの試合も、その典型だった。
 五輪を通し、すべての競技者が美しい戦いを貫いてほしい。ひと足早い五輪の幕開けに、そんな思いがふくらんだ。

女子サッカーの時間稼ぎの件については以前にも書いたが、それは監督の采配を問題にしたのであって、選手は一貫してフェアでひたむきだ。
そのスタイルは日本だけでなく広く世界の女子サッカーのものだと赤旗は書いているようだ。
スポーツの基本的な精神だしあたりまえのことだ。
それが前提にあってこそスポーツの喜び、感動もある。

2012年7月26日木曜日

「メタボ検診で罰則」は本当にいいのか

7/17交付で特定健康診査の案内が届いた。
数年前から毎年送られてくる。
いわゆるメタボ検診だ。
私も一度だけ利用したが、そもそも2~3ヶ月おきにくわしい血液検査をしているので必要ないのだ。

ところで、7/25付赤旗の「メタボ検診で罰則」という記事を目にして何事かと思った。

赤旗2012.7.25付から

消費税の逆進性をしっかり認識しよう

消費税は逆進性だということは常識になっている。
なのに消費税増税反対は多くても6割程度。
なぜだろうってことで過去にも触れたが、もう一度逆進性について認識すべきだ。

昨日の赤旗に「消費税増税試算 民間研究機関あい次いで発表」という記事を載せていた。
そこにみずほ総合研究所の試算結果を紹介している。
赤旗2012.7.25付から

2012年7月24日火曜日

政治の道を極めた?森元首相

今日付の赤旗2面に「森元首相が不出馬へ」という小さな記事がある。
森喜朗は小沢一郎と当選同期らしいが、その小沢を「仲間を無理やり引き連れて、哀れな道をたどっている」と評したらしい。

小沢が哀れな道をたどっているのは確かかもしれない。
しかし私が森らしいなと思ったのは次のような発言だ。

「今の小沢さんの姿を見るにつけ、私は政治の道を極めることができたことを考えると、これでよかった。元気なうちに若い人に道を譲るのが大事だ」

「と述べたといいます」と微妙な表現を赤旗は使っていて、本当にそう言ったのかは疑問の余地があるみたいだが、彼ならそういっても全然違和感がない。

「政治の道を極める」ということが単純に総理大臣になったということを意味しているのかもしれない。
それならそれで森らしいとも思う。

教員の資質とは何か

中教審が「教員の資質能力の向上方策について」の答申案をまとめた。
改革の方向を「教育の高度専門職業人としての位置づけを確立するため教員養成を修士レベル化する」とある。

今までの教員免許(学士課程修了)は「基礎免許状」とし、大学院修士課程で得られる免許を「一般免許状」、さらに特定分野で高い専門性を身につけたら「専門免許状」の3種類に分類する。

「一般免許状を取得したあと教員に採用」などの方法は例示するにとどめているが、教員の資質能力向上はこのような方策で達成できるのだろうか。

教員に日々研修の必要は否定しないが、大学での勉強時間の長さや、官製研修、免許更新制にともなう講習などがどのていど効果があるのだろう。

中教審がいうような改革は少なくとも小中学校においてはまったく意味がない。
極論を言わせてもらえば、小中学校の教員であれば一般教養や教科の専門知識は高卒ていどでいい。
あとでいくらでも補える。
いくら学力が高くてもそれと教員の資質とは無関係だ。

2012年7月23日月曜日

巨大メディア堕落の二例

今年は共産党創立90周年とかで、7/18に記念講演会が開かれた。
講師は敬愛する志位委員長と不破元議長だ。
ここでは志位委員長が巨大メディアに触れた部分を引用する。

 みなさん、この間、巨大メディアが、消費税増税、TPP推進、原発再稼働推進で果たした役割をふりかえってほしいと思います。消費税増税法案の問題では、衆院の法案採決までの1カ月間に、「読売」が出した社説は16本、「朝日」が出した社説は14本。それぞれが2日に1本、異常な増税推進の社説を書きました。自分がやった世論調査では、国民の5割から6割が増税に反対という結果が出ているのに、その声を聞こうともしない。そして、あおりにあおった末に、増税法案が衆院で採決されると、ひと安心したのか、「消費増税が民主党の公約に反することは疑いがない」(「朝日」)、「公約をないがしろにするのは有権者を愚弄する行為だ」(「日経」)などという。いったい誰が公約破りを説いたのか。

日頃一般紙を目にしないものだから、赤旗を通して一般紙を見ている。
もう一つ赤旗日曜版から生活保護バッシングについての記事だ。

アウンサンスーチーの映画「The Lady」に感動

今日はメンズデーなので映画を見に行った。
「The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛」という長い名前の映画だ。
赤旗2012.7.20付から

2012年7月22日日曜日

サッカー 時間稼ぎの是非

昨日、オリンピック男子日本代表とメキシコの壮行試合があった。
大津のすばらしいシュートや2対1で勝ったこと自体は喜ばしい。
しかし、どうしても気になるのが「時間稼ぎプレー」だ。

この試合でも残り1分ぐらいでコーナーキック時にボールをキープした。
すぐにキープはとけたのだが、その行為だけで後味の悪さが残ってしまう。

このように思うのは私だけなのかと思い、ネットで調べてみた。
このような時間稼ぎを批判する人はけっこういるみたいだ。
同時にそのような批判を批判する人もたくさんいて、ちょっと混乱してくる。

そこで、私が尊敬している大住良之氏の意見を調べてみた。
大住氏はフリーのサッカージャーナリストで、ときどき赤旗のスポーツ面でもコラムを書いていて、その見識に敬服している。
古本屋で見つけた20年ぐらい前に出版された「サッカーへの招待」という本も最近読んだ。

最低賃金大幅アップを

最低賃金の目安を答申する審議会の審議が大詰めを迎えているらしい。

11都道府県の最低賃金額が生活保護費を下回っている。
これをもって生活保護費を下げろという声が広がる。
とくに自民党などは自助・共助、自己責任などといって、これがわが党の哲学だと胸を張っている。

また悲しいことに、低所得者が生活保護受給者を攻撃する。
政権側の思うつぼだ。

最低賃金こそ上げるべきなのだ。
こんなあたりまえのことがなぜわからないのだろう。

7/21の赤旗に欧米と比べたグラフと記事が載っていた。

2012年7月21日土曜日

「津波てんでんこ」の真意

毎週金曜日に赤旗で連載している片田教授の「子どもたちに生き抜く力を―津波防災」。
昨日の第3回には「津波てんでんこ」のことが書かれていた。

「津波てんでんこ」という言葉は昨年の大震災以来何度も聞いたり目にしてきた。
意味は理解していたつもりだったが、今回それをよりはっきり納得させてくれた片田氏の文章を引用する。

――ここから引用(赤旗2012.7.20付)

 三陸沿岸には「津波てんでんこ」という言い伝えがあります。津波が来たら家族のこともかまわず自分一人だけでも生き延びろという教えです。過去に、家族を助けようとして一家全滅という最悪の事態を繰り返してきた当地ならではの、苦渋に満ちた教訓ですが、そんな非情なことができるはずはありません。この言葉の真意は「てんでんこが可能な家庭たれ」ということだと思います。その条件は、家族それぞれが自らの命に責任を持ち、それを家族同士で信頼し合えていることです。それができていれば、子どもは親が避難先に迎えに来ることを信じて逃げることができ、親は子どもがちゃんと避難していることを信じて逃げることに専念できます。

2012年7月20日金曜日

脱原発官邸前行動 鳩山元首相の違和感

毎週金曜日に行われている脱原発の官邸前行動、今日もがんばったみたいだ。

7時のNHKニュースが先日の「さようなら原発10万人集会」につづけて大きく取り上げた。
やるじゃないかNHKと思ってみていたら、最後に鳩山元首相が出てきた。
集会参加者の一員として、官邸に対して云々となにか発言していたが、なぜこいつがここにいてこんな発言をしているのだろうと大きな違和感を覚えた。


◆2011年夏 北アルプスシリーズ ② 登山口から蝶ヶ岳

イチヤクソウ 2011.7.25撮影
登山口から1時間ぐらい登った雑木林だ。昔は薬草として使われたらしい。名前の由来だ。けっこうな群生でうれしかった。

女子サッカー 安藤梢の不運

昨晩というか本日未明というか、女子サッカー日本代表がフランスでフランス代表と強化試合をした。
録画しておいたので、今日の昼間に見た。

解説の大竹氏が何度もいったように、1対1で必ず負ける。
これはどう考えたらいいのだろうか。
力量の差か旅(エコノミークラス)の疲れか。

何度もゴール前にロングパスを出す。
スピードではフランス選手にかなわないのになぜだろう。

いいところもあったのだが、ここで書きたいのは安藤梢の不運だ。

私が女子サッカーを見はじめたのは去年のワールドカップからだが、安藤は常時レギュラーで出場している。
ワールドカップでは全試合FWで出たと思うが、得点はない。
以後日本代表の試合ではことごとく出場していると思うのだが、一度も得点できない。
そんな彼女をなぜ監督は使うのかがよくわからない。

2012年7月19日木曜日

不思議の国 インド

今日インドの日系企業で暴動があったそうだ。
そのことについてではなく、インドという国の不思議さを思う。

世界三大宗教のひとつである仏教発祥の地でありながら、インドに仏教はほとんどない。
あの尊敬すべき非暴力のガンジーを生んだインドでありながら核保有国だ。
死が生と隣り合わせに息づいている精神世界でありながらITの最先端を走る。

いまだにカースト制度はなくならず、女性の地位も人間以下なのに人工衛星は月まで行き、来年には火星探査まで行う勢い。
世界最大の映画産業を持ち、「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞まで受賞。

日本の10倍近い12億の人間がひしめくインド。

以上漠然と抱いているインドの不思議だが、「不思議の国インド」でグーグル検索するとどっと記事が出てきて驚いた。


ハグロトンボ 2012.7.16撮影
◆以前からちょくちょく見かけていた黒いトンボ。なんか頼りなく飛んでいて、不気味な感じもしていた。今回撮影できた。そして新たな事実は胴体が緑色をしているやつがいること。ネットで調べてハグロトンボという名前もわかり、メスは全身黒いがオスは胴体が緑だということもわかる。私が子どものころはこんなやつ見た覚えがないのだが。

へたで卑怯なサッカー男子オリンピック代表

昨日オリンピック代表のサッカー男子がイギリスでベラルーシと強化試合をした。
生中継で見たのだが、そのへたさかげんには閉口してしまう。

ボールはすぐにとられるし、そもそも敵にパスしている。
スローインまで敵に投げる。
適当に蹴るロングパス。
決まらないシュート。

へたなだけならそれが実力なのだからしょうがない。
それなりに一生懸命がんばれば応援もしよう。

しかし終了間際のコーナーキックはなんだ!
かつて女子サッカーが北朝鮮戦で見せた時間稼ぎだ。
露骨なコーナーでのキープ。
一番見たくない卑怯なプレーだ。

何のためにサッカーをやっているんだろうと思う。


シオカラトンボ 2012.7.16撮影
◆本当に久しぶりに見た感じがする。子どもの頃は赤とんぼとならんでもっともよく見るトンボだった。Wikipediaには「雄は老熟するにつれて体全体が黒色となり、胸部~腹部前方が灰白色の粉で覆われるようになってツートンカラーの色彩となる。この粉を塩に見立てたのが名前の由来である。塩辛との関係はない」とある。が、やはりこのトンボをイメージすると、口の中がしょっぱくなってくる。

2012年7月16日月曜日

電力会社のやらせ どこまで懲りないのか

将来の原発の比率をどうするかについて国民の声を聞く意見聴取会が各地で行われている。
その会に電力会社の幹部や社員が出席して比率を最高にする意見を述べているらしい。
そのようすをNHKのニュース9で今見た。

電力会社のやらせについては去年九州や北海道で大問題になったばかりだ。
本当に懲りない人たちだ。
国民をなめているというか馬鹿にしている。
ここまで恥知らずになれるということが本当に信じがたい。

話は変わるが、今日東京で行われた「さようなら原発10万人集会」。
主催者発表では17万人の参加ということで大成功したみたいだ。
内容は明日の新聞を見てのお楽しみだが、画期的なことがあった。
午後7時のNHKニュースが集会のようすを大きく取り上げたのだ。

カンナ 2012.7.16撮影
◆カンナには色も形もいろいろあるみたいだ。園芸種にちがいないと思うが、川土手や河原の藪の中にもけっこう生えている。川土手周囲は年に何度か市がいっきに草刈りをするのだが、年により、または業者によりカンナの群生を残してくれる。しかし今年はどこもすべてなぎ倒された。むごい。

追記(2012.7.17): 意見聴取会での電力会社の発言は立場・身分を隠さず堂々と述べている。
これがまた唖然とさせる。
名乗って意見を述べているのだから問題ないだろうとの認識。
そもそもこれらの国民の意見を聞く会に電力会社関係のものが出席するだけでも問題だ。さらに意見を述べるとは。
その意見が原発撤退の意見ならまだしもだが。
主催者側(政府)も無作為抽出だというが、にわかには信じられないし、そうだとしてもはずすというのが良識ではないか。
電力会社も許せないが、主催者である政府の方がよりひどいということだ。
政府のやらせといった方が当たっているかも。

映画「オレンジと太陽」に感動

2か月ぐらい前から気にかけていた映画「オレンジと太陽」が上映されているので見てきた。
背景が白い中での字幕が多く、映画の中身とは関係ないところでちょっと疲れた。
が、映画そのものは期待通りのすばらしいものだった。

児童移民をテーマにした映画だ。
私もこの映画で初めて知った児童移民とは次のようなものだ。

児童移民とは、養護施設の子供たちを長い間イギリス連邦の旧植民地に移住させた事業。作中におけるオーストラリアでは収容施設での重労働、暴力、性的虐待がはびこったが、教会により長く隠されてきた。児童移民の数は13万人を上回ると推計され、2009年11月にオーストラリア首相が、2010年2月にイギリス首相が事実を認め、正式に謝罪をしている。マーガレット・ハンフリーズは原作の印税をもとに基金を設立し、現在も児童移民だった人々の家族を探す活動を続けている。

自国民である子どもが被害者であったこと、つい最近までそれが行われていたことへのイギリス人の驚きは大きかったと思われる。
しかし私など非ヨーロッパ系のものにいわせてもらえれば、イギリスが歴史の中で繰り広げた多くの帝国主義的侵略に鑑みて驚くに値しない。

2012年7月15日日曜日

尖閣諸島の不思議

連日尖閣諸島がニュースになっている。
東京都が買うというのはどういうことだろう。
石垣市の市長が賛成しているのはなぜだろう。
都が買うための寄付金が10億も集まるのはどうして。

不思議は多いが一番の不思議はなぜ尖閣諸島の3島(魚釣島、北小島、南小島)が個人の所有になっているかだ。
国は地権者に毎年2450万円払って借り上げているらしい。
おどろく話しだ。
何もしなくても毎年2450万円が転がり込んでくるのだ。

昭和の初めに国が民間人に払い下げたということをかつて耳にした。
国が払い下げた土地を国が借り上げるために毎年2450万円(しつこい)払う。
どう考えても納得がいかない。

ここまで書いてネットで調べてみた。

2012年7月14日土曜日

がんばれ永里優季改め大儀見優季

サッカーの話題が続いている。
一種の現実逃避だ。

女子サッカーの永里優季だが‥
彼女を最初に意識したのは昨年のワールドカップ初戦。
いきなりゴールを決め、さすがドイツで活躍しているだけあって余裕綽々の態度。
なかなか頼もしいではないかと思ったが、以後まったくゴールできない。
途中で先発からもはずれ、いいところなし。

続くオリンピック予選アジア大会。
あいかわらずゴールが決まらないのに先発。
なぜか監督の信頼厚いと見える。
北朝鮮戦で久しぶりにゴール(オウンゴール)が決まる。
ゲームは惜しくも引き分けて、みんな負けたみたいにうなだれる。
が、永里だけは自分がゴールを決めたせいかニヤニヤしている。

ここまでで永里に対する嫌悪感が決定的に高まる。

2012年7月13日金曜日

サッカー五輪代表 航空便座席に男女格差

サッカーの五輪代表が男女いっしょに同じ航空機で16日にヨーロッパへ出発するらしい。
ところが、男子はビジネスクラスなのに女子はプレミアムエコノミークラスだという。
この差別は許されることだろうか。

男子はビジネス、女子はエコノミーと日本サッカー協会の内規で決まっているらしい。
この内規こそ差別だが、今回は男女が同じ便になったので女子のエコノミーをプレミアムエコノミーへ格上げしたという。
世間の目を恐れてのことにちがいない。
だったら同じように女子もビジネスにしろよといいたい。

ヨーロッパには飛行機で約12時間。
私もエコノミーで行く機会があったが、それは2度と行きたくないというつらさだ。

ワールドカップに優勝したのはどちらか。
国民栄誉賞を受賞したのはどちらか。
ってなことは抜きにして、この差別は不当であり、国民の批判は免れないだろう。

せめて、機内で男子チームの気配りを期待したい。


ムクゲ 2012.7.12撮影
◆あちこちでムクゲが花開きだした。今から10月中旬まで長く見ることができる。残念ながらこの日はくもりで花びらが閉じている。ムクゲは韓国の国花としても有名だ。

2012年7月12日木曜日

サッカー 攻撃こそ最大の防御

南アフリカでのワールドカップ以来サッカーのファンになった。
男女とも国際試合は見るようにしている。

昨日(男女ともに壮行試合)はうっかりしていて、気がついてテレビをつけたら男子の前半(対オーストラリア)が終わっていた。
それで後半のみ見たのだが私のもっとも嫌うパターンで終わった。

1-0で勝っていて残すところあと1分ぐらい。
アナウンサーも時間をうまく使ってとか、焦らずにといった感じでしっかり守れという趣旨だ。
私は思わすテレビの前で「守りに入るなー!」と叫んでいた。
その直後選手たちは自陣でボールを回そうという動きが始まった。
そしてボールを奪われ1-1に追いつかれ引き分け。
選手たちはまるで負けたようにコートに倒れ、うちひしがれた。
昨年の女子サッカーオリンピックアジア予選での北朝鮮戦と同じ構図だ。

「攻撃こそ最大の防御」というのは使い古された言葉だが、どんなスポーツでもあてはまる格言だと思う。
そもそも圧倒している側が守りに入る理由はないし、まして圧倒されている側が守りに入る理由はさらにない。
見ている方はいっきに興が冷める。
ベストを尽くそうとする相手チームに対しても失礼だ。

2012年7月10日火曜日

驚天動地 「100歳まで長生きできるコレステロール革命」

大櫛陽一という東海大学医学部教授が「100歳まで長生きできるコレステロール革命」という本を出していることを新聞の紹介で知った。
コレステロールについては私も長年悩まされているので、図書館に予約しておいた。
先日貸し出しがあったので、昨日いっきに読んだ。

本論に入る前に「あなたの健康常識は間違っている!?」と題して5つの新常識を提起している。

新常識1 コレステロール値は高い方が死亡率が低くて、長生き。コレステロールに「悪玉」などなく、数値が高くても薬で下げる必要はない。

新常識2 コレステロールや中性脂肪の高い食品を食べても太ることはない。太る原因は炭水化物の摂りすぎ。肉や卵、乳製品などの動物性脂肪を積極的に摂るようにしよう。

新常識3 血糖値が気になる人は、「低炭水化物」の食事を摂るべき。炭水化物を減らせば血糖値は上がらないし、カロリー制限は必要ない。

新常識4 高度経済成長期の「食生活の欧米化」のおかげで日本人の寿命は大きく延びた。日本人の生活習慣病が減らないのは、(現代人にとって多すぎの)炭水化物を中心にした食生活を続けているせい。

新常識5 メタボ検診の基準値には、健康な人を「病人」にしてしまうワナが仕掛けられている。「鵜呑み」にしてしまうのは禁物!

2012年7月8日日曜日

国会福島原発事故調査委員会の立派な報告

福島原発の事故を検証する国会の事故調査委員会が7/5に報告書を公表した。
次のような表現が注目される。

・依然として事故は収束しておらず被害も継続している。

・歴代の規制当局および東電経営陣が、意図的な先送り、不作為、あるいは事故の組織に都合の良い判断を行うことによって、安全対策が取られないまま3・11を迎えたことで発生したものであった。

・当委員会は、本事故の根源的原因は歴代の規制当局と東電との関係について、「規制する立場とされる立場が『逆転関係』となることによる原子力安全についての監視・監督機能の崩壊が起きた点に求められる」と認識する。何度も事前に対策を立てるチャンスがあったことに鑑みれば、事故は「自然災害」ではなく「人災」である。

・いったん事故が発生した後の緊急時対応について、官邸、規制当局、東電経営陣には、その準備も心構えもなく、その結果、被害拡大を防ぐことはできなかった。

・関係者に共通していたのは、原子力を扱う者に許されない無知と慢心であり、世界の潮流を無視し、国民の安全を最優先とせず、組織の利益を最優先とする組織依存のマインドセット(思い込み、常識)であった。

2012年7月7日土曜日

オランドがんばる

フランスのオランド大統領が公約を守ろうとがんばっている。

・教員や警察官の採用拡大など15万人の雇用創出
・100万ユーロを超える年収に対して75%の税率を導入し、累進課税を強化
・中低所得者への増税は実施しない
・サルコジが決めた付加価値税(消費税)増税は実施を凍結
・金融取引税は税率0.1%を0.2%に引き上げる
・富裕層の資産を対象とする「富裕連帯税」は13年からの引き上げを前倒し
・高額の相続や贈与、株式配当金への課税を強化

など、議会で確認したり、閣議決定したりしている。
日本とは真逆だと思うが、野田も少しは見習ったらどうか。

付加価値税(消費税)については他のヨーロッパ諸国と同じようにフランスも品目によって税率がちがう。

東日本大震災 「釜石の奇跡」

東日本大震災時に釜石の子どもたちがとった避難行動が「釜石の奇跡」といわれている。
テレビでも何度か紹介され、そのたびに感動した。

赤旗で昨日から「子どもたちに生き抜く力を」と題して片田敏孝氏(群馬大学大学院教授)の連載(週1)が始まった。
氏は釜石の防災教育を中心的に担った人だと理解している。
連載第1回は子どもたちの行動を具体的に紹介している。
著作権は気になるが引用する。

――ここから引用(赤旗2012.7.6付)

 釜石市の北部、鵜住居地区には、釜石東中学校と鵜住居小学校が並ぶように建っています。大地震が発生したとき、中学校では、子どもたちが部活動や課外活動に励んでいました。約5分に及ぶ激しい揺れの後、副校長先生が校内放送で避難を呼びかけようとしましたが、地震による停電のため音が流れませんでした。しかし、地震の最中から、校庭にいた中学生たちは、「津波が来るぞ、逃げろ!」と校舎に向かって大声で叫びながら校庭を駆け抜けていました。他の生徒もこれに続きました。

 隣接する鵜住居小学校の児童は校舎の3階に避難しようとしていましたが、日頃一緒に避難訓練をしていた中学生が避難する様子を見て、校舎を駆け下り、中学生の後に続きました。

2012年7月5日木曜日

度し難い検察 クローズアップ現代

昨日のNHKクローズアップ現代は「“密室”は開かれるか 取り調べの可視化」。
完全に失墜した検察の信頼を可視化によって取り戻そうというテーマなのに、その問題意識さえ理解できない検察に唖然とする。

2人の女性検察官が登場する。
1人は可視化によって捜査に弊害が出るという。
「ここだけの話」ということで被疑者から得られた情報が得られなくなるというのだ。

もう1人は可視化によって取り調べにメリットがあるという。
被疑者の供述矛盾をビデオで提示して追い詰めることができるという。

2人ともなぜ可視化が求められているかがわかっていない。
検察の捜査にどのようなメリットがあるのかが問題ではないのだ。

圧巻はスタジオに招かれた現役の検事総長だ。
全面的な可視化は反対、どこまでを可視化するかは検察の判断に任せるという条件ならばいいと言い放った。
さらに、取り調べには注意するようにと若いものに言い続けているが、なかなか難しいと。
自分の責任がまったくわかっていないのだ。

2012年7月3日火曜日

金持ち減税3段跳び

貧乏人ほど負担が重くなる(逆累進)最悪の消費税が増税されようとしている。
一方で金持ちは3段跳びで減税されてきた。

1(ホップ) 最高税率の引き下げ

 現在所得税の最高税率は40%だ。
1983年まで75%だったものが下図のように段階的に下がってきた。


2012年7月2日月曜日

女子ゴルフまで「なでしこ」?

いつものようにサンデーモーニングを見ていた。

毎週金曜に行われている反原発の首相官邸前抗議活動。
最初は300人ぐらいから始まったらしいが、先々週は1万5千人までに発展。
しかしほとんどのマスコミは無視。
先週は4万5千人。それでも無視。
今週は主催者発表で20万人!(警察発表は1万数千人)。
空前絶後だ(絶後はよけいだった)。
サンデーモーニングは先々週も映像を少し流したような気がするし、今週はかなりしっかり流した。
レギュラーコメンテーターである毎日新聞の岸井氏も新聞報道しなかったことを反省し、今回は1面で載せたと言っていたが‥
ちなみに赤旗は3週連続1面トップだ。

ということでわりとサンデーモーニングは良心的な方ではないだろうか。

ところで今回書きたいことは別のこと。
サンデーモーニングのスポーツコーナーだ。

2012年6月30日土曜日

さよならダルマ(スズメ)

中学1年生の教室に1羽のスズメが迷い込んだそうな。
弱々しくひとりの男子生徒の肩にとまった。
そっとつかまえてチョークボックスに入れておいたのだが、やがて死んでしまった。
最初は太っていたのでダルマと名づけたが、死んだときには空気が抜けたようにやせ細っていた。

昼休みにそのクラスの男子生徒たちが校庭のかたすみに集まり、そのツバメの弔いをしたそうな。
「さよならダルマ」と題した自作の歌を歌いながら。


コスモス 2012.6.26撮影
◆品種によっては5月頃から咲くものもあるらしいが、このコスモスがそういう品種なのか、ふつうのコスモスがたまたまこの時期に咲いたものかはわからない。