気持ち悪かったが、つまんでみると、御嶽山で転んだときできた左足の傷のかさぶただった。
右手の方は10日ぐらい前にとれたのだが、足の方は3週間ぶりにとれたというわけだ。
2日目 8/23(木) その4
手前からオトギリソウ、ヨツバシオガマ、オンタデ 2012.8.23撮影 |
五の池小屋の真ん前に五ノ池がある。
五ノ池 2012.8.23撮影 |
一から四までの池は大きくて立派なのに、この池だけ貧弱すぎる。
昭文社の「山と高原地図39御嶽山」の拡大図を見ても、五ノ池は点で表記している。
広域図や本ブログでも転載した朝日新聞社の「週刊日本百名山」では載っていない。
それでちょっと調べていたら、サイノ河原の南には雨期にのみ水がたまる六ノ池があるそうだ。
水のあった二ノ池と三ノ池には裸足で水の中に入ったのだから、この池でもそうしようと思ったのだが、水辺に下りるところがないのだ。
小屋の兄さんに聞いたら、下りられませんといわれたのであきらめた。
服を着替え、寝床を作り、まだ14時だというのに寝っ転がって昨日読み始めた「レディ・ジョーカー」の続きを17時半の夕食まで読む。
本の感想はまたの機会にして、この山小屋で読書というのがたまらなくうれしい。
日中の山歩きはとびきり楽しく、小屋の中でもこの楽しさ。
夕食は肉・魚・卵がなかったから精進料理の一種なのかもしれない。
しかしよく考えてみると、精進料理というのは仏教の世界のものだ。
御嶽教は神道だからどうなんだろう。
同じテーブルに座ったおじさん(といっても私より若そう)が料理の写真を撮っている。
それを見て私も箸をすでにつけたのだが、寝床からカメラを持ってくる。
五の池小屋の夕食 2012.8.23撮影 |
山に来たら、花とか風景とか自然のもの以外撮ろうとする脳のはたらきがないのだ。
カボチャや切り干し大根ぐらいはわかるが、天ぷらは何かわからない。
グルメとは無縁の人生を送ってきたから、常識的なことさえ知らないことがたくさんある。
それでよく妻にバカにされる。
昨夜の二ノ池新館の料理より格段にいい。
同じテーブルになった若い夫婦2人とおじさんと4人でワイワイ言いながらの楽しい食事。
全体でも10人ぐらいの少人数で、本当にリラックスできた。
食事後も消灯まで読書。
消灯前に屋外のトイレへ行くと、空は残念ながら曇っていて星は見えず。
昨夜のこともあるので、厚着をして寝に入る。
1時間もしないうちに汗をかき、服を1枚と靴下を脱ぐ。
だいたい山小屋では熟睡できないのだが、けっこういい睡眠になる。
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