初日 8/22(水) その4
二ノ池新館は1泊2食で8000円。
8500円と9000円(個室)と3段階ある。
私は連泊で16000円支払う。
団体客がひとつあったが、それでも余裕で8畳ぐらいの区切りに1人から2人が割り当てられた。
この小屋では二の池の水を引いて風呂を沸かしている(みたいだ)。
15時半から入れるというので、3分ぐらい前から戸口で待つ。
4人ぐらいが横に並ぶといっぱいになる四角い木の風呂桶だ。
ザッとかけ湯をしてさっそく4人がつかる。
気持ちよくていつまでもつかっていたい。
少し頭痛があったが、それもとれた気がする。
ついでに頭までお湯を流した。
これがいけなかったのかもしれない。
風呂から上がり、ねっころがって持ってきた文庫本を読み始める。
高村薫の「レディ・ジョーカー」だ。
30分もすると眠気がしてきて、ふとんの中に入る。
しばらくすると震えがくる。
寒いのだ。
頭痛もぶり返してきた。
17:30になって、夕食の案内がきた。
体調不良だが食べておかなければと思い、無理して起きる。
持ってきた服を4枚すべて着て、その上に小屋にあった綿入れ半纏をはおる。
食事は精進料理といっていいような質素なものだ。
テーブルはなく、畳の上に縦に長い長方形の盆を置き、2人が向かい合って食事をする。
写真にとっておけばよかったが、体調不良でそれどころではなかった。
ご飯は少なめにしたものの、出されたものはすべて食べた。
一番で食事を終え、トイレに行って歯も磨かずに布団に入る。
靴下も2枚はく。
半纏も含め5枚服を着て、掛け布団は2枚。
それでも震えが止まらない。
歯の根が合わないという震えだ。
本当に歯がカチカチと音を立てる。
このような寒さは初めての経験だ。
頭痛もひどくなる。
少し吐き気もする。
このひどい状態は布団があたたまるまでの10分ぐらい続いたが、その後も軽い寒さと軽い頭痛は続く。
食後にトイレに行ったのに、消灯の20時前にもう一度トイレに行く。
それでまたひどい状態をふとんの中で10分ぐらいくり返す。
若いときは、といっても40代だが、山行中に体調不良になったことは一度もない。
2007年に北岳へ登ったとき初めて軽い頭痛が続いた。
そのときは間ノ岳や仙丈ヶ岳を回る計画をあきらめ、翌日下山した。
2009年に八ヶ岳を南の端から北の端(蓼科山)まで縦走しようとしたとき、いきなり初日に泊まった小屋の翌朝の朝食後ひどい頭痛にみまわれた。
このときは3時間近くふとんで休ませてもらったらウソのように症状が取れて、以後の山行が計画通り進んだ。
去年の北アルプスでは終盤に発熱があった。
50代も後半になるといろいろな不都合が体に起こるようだ。
ずっと熟睡できない。
寝返りも冷気が入ってきそうでする勇気がない。
夜中に症状がひどくなったらどうしよう。
ヘリコプターで下ろしてもらうしかないかな。
100万ぐらいかかるはず。
誰に借金しようか。
などと不安がつのる。
ツリフネソウ 上松にある「寝覚之床」にて 2012.8.21撮影 |
おお、トラブル発生ですね。
返信削除下界ならどうってことないことでも、3000mの世界で起きれば恐怖です。
もしかして、高山病?