2012年9月5日水曜日

御嶽山 山行記 ⑥

2日目 8/23(木) その2


9:30 五の池小屋を出るまぎわ、小屋の兄さんが「親子熊の出没情報が入っています」とおそらせる。
熊に会えるかなと半分期待、半分不安を感じながら出発。

1分も歩かないうちに「飛騨頂上」というピーク(2811m)がある(小屋のすぐ裏で前回の写真にも写っている)。
神社があるのだが、こんなの頂上というのがおかしい。

飛騨頂上神社 2012.8.23撮影
なんてこといったら、御嶽教の罰があたりそう。

その神社からまた1分も歩かないうちにコマクサの群落が見えてきた。

コマクサ 2012.8.23撮影
コマクサ 2012.8.23撮影
コマクサ 2012.8.23撮影
コマクサは他の植物が生育できそうにない崩壊地・岩礫地に咲く。
高山植物の女王と言われているが、なぜそうなのかはよく知らない。
人が入ると地面がすぐ崩壊したりしてコマクサが育たなくなる。
ここでもロープを張って立ち入り禁止になっている。
このようなコマクサの群落が継子岳を越えて継子二峰まで断続的に続いている。
人も少ないし、もう10年ぐらいしたら日本一のコマクサ群落地になるかもしれない。

右手に四の池(ほとんど水はない)を見ながら時計回りにのんびり進む。

四の池 2012.8.23撮影
ふりかえれば今朝登った摩利支天山。

摩利支天山 2012.8.23撮影
高山植物としてはちょっと遅めに咲き始めるトウヤクリンドウがみずみずしい。

トウヤクリンドウ 2012.8.23撮影
 10:05 小屋から35分で継子岳山頂(2859m)だ。

継子岳山頂から南を見る 2012.8.23撮影
来た方向(南)を見ると、剣が峰が見える。
二ノ池の小さな雪渓も見える。
北方はガスがなければ目の前に乗鞍や穂高・槍が見えるはずなのに残念。

この間、誰にもあわなかった。
パンをかじりながら休憩していると、若い男性が1人やってきた。
写真を撮ってもらった。
けっきょく三ノ池に出るまで出合ったのはその人だけ。
熊にも出合わなかった。

25分休憩して出発。
両側にコマクサの群落を見ながら進む。
継子二峰を過ぎ、コルまで下る。
小さな川のように水が流れている。
上から見ると無いように見えたが、ちゃんと四の池には水があるのだ。

なんと静かな山旅だろう。
コマクサを見ながら、あまり高低差のないコースをのんびり歩く。
終点は美しい三ノ池とライチョウ親子。


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