2012年9月3日月曜日

御嶽山 山行記 ⑤

8/23(木) 2日目 その1


明け方2時間ぐらいうとうとしたかもしれない。
ひどくはないが気分は良くない。
頭の芯が軽くうずいているし、みぞおちあたりが痛い。

朝食は5時半から。
昨夜と同じような料理だ。
ご飯は少なめにしたが、すべて食べる。

小屋の女将にに昨夜からの体調不良を伝え、しばらくようすを見させてほしいとお願いする。
すると、これが効くのよといって、「御岳百草丸」という薬を持ってきてくれた。

効能は「食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸焼け、胃弱、食欲不振、消化不良、胃部・腹部膨満感、もたれ、胸つかえ、はきけ、嘔吐」とある。
仁丹を少し大きくしたような光沢のある粒がたくさん入っている。
少しちがうのではないかとしばし考え、御嶽教の御加護が欲しくて飲んでしまった。

1時間ぐらいようすを見て、けっきょく下山することにした。
小屋の女将さんが、その方がいいですねといって8000円返してくれた。

7:10 小屋を出る。
天気はまずまずだ。
青空も見える。
二ノ池小屋から北を見る 2012.8.23撮影
北を見ると、サイノ河原が広がり、左手に摩利支天山。
中央やや右の奥が乗鞍岳だ。
さらにそのやや右奥に穂高岳、槍ヶ岳まで見える。
今日行く予定だった継子岳も乗鞍岳のひとつ手前に見えているのだが、この写真ではちょっとわかりにくい。

これをあきらめるのかと未練たらしく眺めていたのだが、サイノ河原の向こうに小屋が見える。
目の前ではないか(下の地図には載っていない)。
体調もかなり回復してきたようだし、あの小屋までなら文句なしに行けるなと思う。
とりあえず行ってみて、体調しだいで小屋に荷物をあずけて先に進めるかもしれない。
御嶽山山頂域
サイノ河原を歩く。
けっこう高山植物が咲いている。

ヨツバシオガマ 2012.8.23撮影
20分ぐらいで渡りきる。
すると、小屋は避難小屋だった。
なんだと思い、しょうがないので摩利支天山を往復して下山しようと決める。

三ノ池と継子岳 2012.8.23撮影
ここまで来て初めて三ノ池が見える。
なかなか美しい。

チシマギキョウ 2012.8.23撮影
昨日までイワギキョウは何度も見たが、ここで初めてチシマギキョウに出合った。
けっこう遅くまで花が咲いているんだなと思う。
今までの山行ではもっとも遅い時期なので、わりと花が多いのに驚いている。

摩利支天のとっかかりでは下山する団体とすれちがったが、あとはほとんど人がいない。

8:10 摩利支天山山頂。
といってももともと台地みたいな山だから、ピークに達したという感じではない。
パンを1つ食べながら25分休憩。

摩利支天山から南を見る 2012.8.23撮影
左は一の池のお鉢の外輪山で、剣が峰はわずかに切れて写っていない。
右は継母岳だ。
あそこまで行ってみたいなと思わせる構図だ。

さて、もとの避難小屋にもどるとき、五の池小屋が見える分岐点でまた考えが変わった。

継子岳と五の池小屋 2012.8.23撮影
小屋の前にある小さな池が五の池だ。
今日あの小屋に泊まることができれば、今から行って身を軽くして予定通りの山行ができるのではないか。
携帯で電話してみる。
予約が取れた。
小屋に向かって下っていく。
そこで出合ったのがライチョウ親子。

ライチョウ 2012.8.23撮影
写真は親だが、ヒナが、といっても昨年見たものとは1か月遅いだけに大きくなっているが3羽いた。

9:15 五の池小屋着。

五の池小屋 2012.8.23撮影
右の2階建て部分が新築だ。
木の香りがして気持ちいい。
談話室も乾燥室もある。
トイレは左端に見えているが、屋外にある。
1泊2食、9000円。
昨日の二ノ池新館より1000円高いが、あとで食事などを見て納得。
翌日のお弁当も頼んで合わせて9700円。
客が少ないので、好きなところに場所を取れといわれる。

荷物のほとんどをあずけて、9:30 継子岳をめざして出発。
昨晩の体調不良がウソのようだ。

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