●スタートから引き分け狙いではなく、最初は『普通にやりなさい』と言って送り出した。後半の途中経過の中で『ドローを狙えるなら考えましょう』ということを伝えた。後半は僕の指示に従ってよくやってくれた。
●川澄には『向こうが引き分けになるかもしれないから少々申し訳ないが、カットインからの素晴らしいシュートはやめてくれ』と言った。『他の選手はいいのだけど、 君だけはやめてくれ』と。そして、『(向こうが)2-2になった時には全員でポゼッションしてほしい』と伝えた。大儀見の投入は、少しくさびを入れる必要があった中で、ボールをとられると怖いからしっかりキープしてもらうため。また、『何かあって点をとられた時に取り返す役をやってほしい』と伝えた。引き分け狙いというつらい指示になったが、選手たちは過去にないくらい指示通りやってくれた。
●2位狙いという言葉を僕が言ったのは今日であり、後半の途中でということ。しかし、その空気を見ながら選手はなかなか集中して思い切ってできなかった。ただ、選手に悪いのは、『後半の状況を見て引き分けを狙えるようなら狙おう』と僕が事前に言ってしまったことで、その言葉を発した時点で影響が出てしまった。
●(カーディフに残ることについて)まずはコンディションを考えてのこと。我々はオリンピックでは挑戦者であり、準備が必要になってくる。応援してくれる人たちやテレビで見ていた少年、少女たちにはスペクタクルな試合を見せられなかったのは僕の責任だ。そういう戦略の指示を出したので申し訳ないと思っている。次の試合でスペクタクルなプレーを選手に出させることでお返しをすることが大事だ。
控え中心の先発とはいえ、世界ランク61位の南アフリカを相手にどうして点を取れないのだろうかと不審に思っていたが、選手たちが監督の意をくんで最初から引き分けねらいで動いていた可能性がある。
それにしても川澄に対しての指示はすごすぎる。
これだけでも佐々木監督は指導者失格だ。
ファンに対しては一応「申し訳ないと思っている」とわびている。
そんなことですむ問題ではないだろう。
日本サッカーの歴史に残る汚点ではないか。
一刻も早く辞めてほしい。
ところで前回「選手たちの思い」でリンクしたサイトに今回の件について次のような読者のコメントがある。
「一発勝負な
このように思う人がいてもかまわないが、このコメントに対して「そう思う」が226点、「そう思わない」が5点だ。
「点」が「人」かどうかわからないが、圧倒的多数が佐々木監督を支持している。
なぜ女子サッカーが爆発的に人気が出たのかを考えてほしい。
もちろんワールドカップ優勝であるが、本質的には彼女たちが持つフェアープレー精神ではないのか。
そのスポーツとしての最も大切なものを監督だけが損なっている。
◆2011年夏 北アルプスシリーズ ⑱ 常念岳から大天井岳
オヤマソバ 2011.7.27撮影 |
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