ここで信じられないようなことを佐々木監督がやってのけた。
先発メンバーは岩淵、安藤、高瀬、田中、丸山らを出し、澤、川澄、大野、大儀見らを決勝リーグのために休ませた。
決勝リーグ進出が決まっているのでこれは理解できる。
また、控えの選手に出場機会を与え、調子を見極めるということも納得できる。
単純なファンの一人としては、この試合で大差をつけ、リーグ1位になってほしい。
岩淵、高瀬もゴールを決めてほしい。
とりわけ安藤はこのチャンスを絶対に逃さずゴールを。
しかし試合は世界ランク61位の南アフリカを相手に0-0で推移。
へただなと思う。
主力メンバーを欠くとここまで点が取れない。
日本もけっこう層が薄いな。
と思いつつも、一生懸命がんばるならば応援できる。
最後までベストを尽くせよと見守る。
後半も30分以上が過ぎたとき、相手選手が自陣で動けなくなる。
治療のためゲームが止まっているとき、佐々木監督が選手を集めて何やら指示を出している(アナウンサーの説明)。
ゲームが再開したとき、信じられないような展開が始まった。
アディショナルタイムを含めて10分前後あったと思うが、日本は攻撃をせず自陣でボールを回し続けたのだ。
実はゲームが中断しているあいだにスウェーデン対カナダの途中経過が知らされた。
スウェーデンがリードしていて勝つと思われていたのに、同点に追いつかれていた。
ここで日本が勝つとF組リーグトップになる。
スポーツを愛するファンであれば、当然「よし、がんばれ」となるのではないか。
選手も世界王者の意地にかけてでも61位の南アフリカに勝たなければと思うのではないか。
ところが佐々木監督はちがった。
リーグトップになってはいけないのであった。
試合開始時にはこのゲームに大差で勝たないかぎりF組リーグ2位だろうと予想できた。
ところが勝ってしまうと1位になるおそれが出てきたというわけだ。
なぜ1位になったらいけないのか。
決勝トーナメントの初戦か準決勝(?)でアメリカと戦うことになりそうだからだ。
また、2位になっておけば決勝トーナメントの初戦は移動せずにここと同じ場所で行われるからだ。
こんな理由で勝てそうな試合をわざわざ引き分けにもっていく。
戦わないのだからその時点で試合は終わっているのだ。
南アフリカもオリンピック初出場で、世界チャンピオンの日本と引き分けて勝ち点1をとれるのなら文句がないみたい。
両者の思惑が一致して、10分ぐらいのもうスポーツとはいえないような無残な玉転がしが続いた。
おまけにゴールする気もないのにときどき縦パスを入れてみたり、終了1分前には念を入れて選手交代をしてみたりだ。
不思議というかこっけいなのが、サッカーの専門家である解説者だ。
試合が再開して日本がパスを2~3回回した時点で素人の私でも日本が何をしようとしているかがわかった。
それなのに解説者は最後まで気づかないふりをしたのか気づかなかったのか、勝つための解説をしていた。
良くいえば、スポーツに携わるものの良心がその事実を認めたくなかったのか。
悪くいえば解説者失格。なぜそのことを良心にかけて批判しなかったのか。
この投稿を書いている途中まではあくまでも私の推測であり、その上で批判しようとしていたのだが、途中でネットを検索していて佐々木監督が自らそのことを表明していることがわかった。
つまり彼にとっては何も恥ずかしいなことではなく、金メダルをとるためには当然のことだと思っているわけだ。
ここに佐々木監督のスポーツ指導者としての決定的な欠陥がある。
佐々木監督については1年近く前から退場してほしいと思っていた。
その思いはつのるばかりだ。
つい先日も柔道と対比してブログに書いたのだが、松本薫の爪の垢でももらって飲んだらどうか。
なお、選手たちの思いも一部ネットでわかるが、このような監督に指導される選手は気の毒だ。
◆2011年夏 北アルプスシリーズ ⑰ 常念岳から大天井岳
コイワカガミ 2011.7.27撮影 |
写真ではわかりにくいが、葉に光沢がありこの名がついている。やや低いところにイワカガミというなかまがいて、それの高山型でイワカガミより小さい。まわりにアオノツガザクラやチングルマも見える。
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