前回北京のチャン・イーモウに対抗するようにダニー・ボイルの演出。
好きなビートルズのナンバーが3曲も聞けた。
まあとにかくど派手でスゴイの一言。
なのだが、もういい加減にした方がいいのではないかという気もする。
オリンピックのたびに前回に負けないような開会式にしょうとすればたいへんな労力だ。
負担が大きすぎるし無駄のようにも思える。
開会式は選手入場以後のプログラムだけでいいのではないか。
それだけでじゅうぶん感動的だ。
そこで選手入場のことだが。
選手たちはオリンピックに参加できる喜びを表現しながら自由奔放に歩く。
その姿を見るだけで感動的だ。
以前は閉会式の入場は今と同じようだったと思うが、開会式はもう少し型にはまった行進というイメージがあるのだが。
それが時代とともに今のような開放的な開会式になったのではないだろうか。
それでつい比較してしまうのが小中高の運動会(体育大会)だ。
私の息子が在籍していた小学校は6年間入場行進があって、たぶん明治以来のパターンで行われていた。
今在籍している中学校では、開会式における入場行進そのものがない。
あんな非教育的とも思える行進をやめたことは本当にいいことだ。
多くの中学校がやめたらしい。
その理由は意外に授業数確保が目的と聞く。
行進の練習をする時間があれば授業をして教育委員会に報告する授業数をふやした方がいいというわけだ。
目的はさておき、小学校もさっさとやめればいいのにと思う。
高校の運動会はどうなっているのか知らない。
高校といえば高校野球だ。
私は高校野球にあまり興味関心がないので、甲子園の開会式をいつもきちんと見ているわけではない。
だが一言でいえば軍隊であり、北朝鮮だ。
異様としか言いようがない。
いつまで続けるのかと思う。
日本の教育に色濃く残る前時代的なものの象徴が甲子園の入場行進であり、オリンピックの選手入場と対極にある。
話は変わるが、今回のオリンピックの入場におけるNHKアナウンサーのお国紹介で、2つ印象に残った。
1つはクック諸島だ。
ジェームス・クックが発見したことにちなんでクック諸島と名づけた、と紹介された。
国の名前が「クック諸島」というのも変だなと思いながら、今時そんな馬鹿な命名があるのだろうかとあきれた。
今では「コロンブスによって発見されたアメリカ大陸」といった表現は死語になっていると思う。
クック諸島の国土および国民はクックによって発見されるまではこの地球上に存在しなかったのだろうか。
などと憤慨していたのだが、Wikipediaで調べてみると事情がちがっていた。
ニュージーランド内での内政自治権を持つ地域だ。
国として承認した国もあるが、日本を含めて現在27か国にとどまっている。
まあどちらにしても植民地的命名だから、はやいとこ変えればいいと思う。
もう1つの国はコスタリカだ。
軍隊を持たないと憲法で決めている国と紹介した。
そのことは知っていたが、NHKがそのように紹介したので驚いた。
◆2011年夏 北アルプスシリーズ ⑭ 常念岳から大天井岳
ハクサンイチゲ 2011.7.27撮影 |
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