2012年7月5日木曜日

度し難い検察 クローズアップ現代

昨日のNHKクローズアップ現代は「“密室”は開かれるか 取り調べの可視化」。
完全に失墜した検察の信頼を可視化によって取り戻そうというテーマなのに、その問題意識さえ理解できない検察に唖然とする。

2人の女性検察官が登場する。
1人は可視化によって捜査に弊害が出るという。
「ここだけの話」ということで被疑者から得られた情報が得られなくなるというのだ。

もう1人は可視化によって取り調べにメリットがあるという。
被疑者の供述矛盾をビデオで提示して追い詰めることができるという。

2人ともなぜ可視化が求められているかがわかっていない。
検察の捜査にどのようなメリットがあるのかが問題ではないのだ。

圧巻はスタジオに招かれた現役の検事総長だ。
全面的な可視化は反対、どこまでを可視化するかは検察の判断に任せるという条件ならばいいと言い放った。
さらに、取り調べには注意するようにと若いものに言い続けているが、なかなか難しいと。
自分の責任がまったくわかっていないのだ。

このように、検察の正体がまたまた暴露されただけの番組であったが、NHKはいったいどのような方針でこの番組を作ったのだろうか。
NHKのスタッフ(国谷氏ではない)が一言問題のとらえ方がちがうと指摘したが、そうであるならば、なぜこのような内容になるのだろう。

若い魅力的な女性検察官を登場させ、可視化のメリットデメリットを語らせる。
現役検事総長を生出演させ放言させる。
国谷氏の追及も超大甘。

クローズアップ現代(国谷女史)に多少でも期待する方が馬鹿なのかな。


ハクセキレイ 2012.6.29撮影
◆めずらしくもない鳥だろうが、私としてはここまで接近(4mぐらい)してとれたのは初めてなのでうれしかった。

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