iPS細胞の研究成果は本当にすばらしいものだし、ノーベル賞に異論のある人はいないだろう。
しかし、ここで述べたいのは山中教授の人柄だ。
彼の偉ぶった態度や発言を聞いたことがない。
これだけでも賞賛に値するが、彼の言動は本当に立派なものだ。
彼は彼の研究所で働く非正規の研究者のことを考える。
待遇改善のために自らフルマラソンにも出場する。
もっとも私が尊敬してしまうことは、iPS細胞の特許取得に対する彼の態度だ。
彼は何よりも世界に先駆けて特許を取得したいという。
ふつうは自分や企業の権益を守るために特許を取る。
アメリカの製薬企業などは、世界中から人類共通の財産である野生植物から薬を作り出し、特許を取り、金もうけをしている。
そのもとになっている野生植物の原産地などでは、高価なその薬の恩恵にはあずかれない。
山中教授が特許を取る目的は、その研究成果を広く世の中のために公開し、利用してもらうためだ。
世界中の苦しんでいる難病者たちが、1日も早いiPS細胞の恩恵を受けてほしい。
人類の幸せのために力を尽くそうとする山中教授にノーベル人格賞を与えたい。
◆ セイタカアワダチソウ(キク科アキノキリンソウ属) ◆
セイタカアワダチソウ 2012.10.16撮影 |
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