2012年12月20日木曜日

サンフレッチェ広島と「時間稼ぎ」

サンフレッチェ広島が優勝してとてもうれしい。

サッカーはこの前のワールドカップ前後から興味を持ってみるようになった。
女子サッカーも少し遅れて応援を始めた。

それでもJリーグを見るようになったのは今年の9月からだ。
ワールドカップレベルに比べてJリーグの試合は見ていられないという感じだった。

妻と息子はずっと以前からサンフレファンで、何度もスタジアムに足を運んでいる。
といっても私が車で送り迎えをしているのだが。

今年はサンフレッチェが活躍しているものだから、私もついに応援することになった。
9月15日、優勝争いをしているベガルタ仙台との一戦。
家族でそろってビッグアーチへ出かけた。

多くの人出で入場まで長い行列。
おまけに雨が降ってきた。
雨具の用意もないまま雨に打たれてからだが冷え、心細くなる。

入場してからも階段の下で雨をよけ、売店で買ったお好み焼きを夕食代わりに食う。
みじめ。

幸い試合が始まってからは雨は上がり(一時小雨)、ホッとしたが、初めて見るサッカーの試合は無音のテレビを遠くから見ているようで、なにかしらけた気分。

野球ならピッチャーの投げたボールがキャッチャーミットに収まる音が必ず聞こえるし、打音、捕球音も聞こえる。
サッカーは応援の声は派手に聞こえるのだが、それがジャマをして試合そのものの音は聞こえないのだ。

サンフレが勝ったから良かったようなものの、それでももう私は見に来る気はない。
テレビが一番だ。

観戦記はさておき、サンフレッチェが優勝した。
うれしさが倍加したのは、サンフレがフェアプレーチーム賞に選ばれたし、佐藤寿人が得点王・MVPのみならず個人のフェアプレー賞を受賞したことだ。

フェアプレーというのは人生においても大切なものだと思うが、スポーツにおいてはそのすべてがフェアプレーでなければ意味がないといってもいいのではないだろうか。

サッカーに興味を持ちだして以来、そのフェアプレーについて何度も投稿してきた。
「時間稼ぎ」については、

へたで卑怯なサッカー男子オリンピック代表
反則をめぐるサッカーと柔道の極端なちがい
サッカー初戦 女子と男子のちがい
サッカー 時間稼ぎの是非
サッカー 攻撃こそ最大の防御
女子サッカー 銀メダルに思う

とけっこうしつこく書いている。

サンフレは日本を代表してクラブワールドカップに出場した。

第1戦は、ニュージーランドのオークランドシティーで、家族そろってテレビ観戦した。
9月にサンフレの試合をスタジアムで観る以前は選手の名前すらほとんど知らなかった。
少しずつ選手の顔がわかってきて、森崎というのは兄弟で出ているんだな、もうひとりの方はどんな顔をしているんだろうなどと思っていた。

テレビの実況アナウンサーが双子の森崎兄弟と言った。
私が思わず「森崎は双子かー」と言ったら、妻と息子がいきなりゲラゲラ笑い出して、「父さん今頃何言いよるん」と馬鹿にされた。

本題に入ろう。
アジア代表蔚山とやった5位決定戦だ。

3対1で後半もロスタイムに入った。
ロスタイムが過ぎても審判はなかなか試合をストップしない。
するとサンフレは選手交代をした。
直後の相手フリーキックでサンフレは失点。
ほぼ同時に試合終了だ。

この選手交代は時間稼ぎ以外の何者でもない(と素人の私は思うのだが)。
なぜこんなことをするのだろうかと思う。
試合は3対2で勝ったわけだが、とても後味が悪い。

失点したからではなく、ロスタイムを過ぎてからの選手交代という露骨な時間稼ぎプレイに対してだ。
そういうフェアとは思えない消極姿勢が失点にもつながる。

不審に思うのは、選手もファンもアナウンサーも解説者も誰1人として私のように思わないことだ。
選手交代を時間稼ぎとして使うことは世界中で認められている当然の権利だと思っているらしい。
逆に、交代選手枠が残っているのに時間稼ぎに使わないことは監督の恥だぐらいに思っているのではないか。
私の尊敬しているサッカージャーナリストの大住良之氏も、時間稼ぎ一般については批判もしているが、選手交代を時間稼ぎに使っていることに対しての批判は目にしていない(私が知らないだけかも)。

そのように使われてコートに入る選手もいやだろうなと思うのだが、観ているとちっともそんな感じを受けない。
勝って他の選手といっしょに大喜びをしている。

この悪弊は解消されるときが来るのだろうか。

◆ ゴイサギ(コウノトリ目サギ科ゴイサギ属) ◆
ゴイサギ 2012.12.11撮影
ゴイサギの幼鳥だ。成鳥とはずいぶん色がちがう。首をぐいっと伸ばしたところだ。2年ぐらい前にもっと幼いゴイサギを写真に撮ったが、そのときと今回の2回しか見たことがない。成鳥も1度も見ていない。3mぐらいの至近距離で、ピントのあった写真が撮れた。うれしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿