穂積がその本を出版後、娘の再非行で世間からたたかれたことも断片的に記憶にある。
概して関心が薄かった。
先週の金土、フジテレビで2夜連続スペシャルドラマと称して「積木くずし 最終章」なるものが放送された。
NHKの大河ドラマだけは欠かさず見ているのだが、テレビドラマはほとんど見ない。
今回は赤旗で期待を持たせるような紹介をしていたので、つい録画してしまい昨日最後まで見てしまった。
結論を先にいうと、見なければよかった。
娘役をした成海璃子の演技は好感が持てたし、描かれた娘「灯」の人物像も良かった。
娘だけが両親に似ず立派だなと思わせた。
それ以外はまったく評価できない。
そもそもこのドラマを製作した意図は何なのだろう。
穂積は「積木くずし」で娘を世間にさらして有名になり金も儲けた。
その後落ちぶれたみたいだが、今度はこのドラマの原作を書き、元妻の恥を世間にさらしてまた脚光を浴びたいのだろうか。
穂積は「積木くずし」を書いたことで娘を再非行に走らせ、そのことを断腸の思いで悔いていた。
それなのにまた同じことをしている。
いくら今度は元妻は死んでいるからといっても、そういうことをしてもいいのだろうか。
おまけに死んだ元妻に穂積自身を賛美させている(これが製作の意図か?)。
ふつうの神経では書けない原作だ。
元妻が父には絶対秘密にしておいてと娘に向けて書いた遺書を穂積は日本中にさらしてしまった。
人の秘密にしておきたい恥ずかしいプライベートなことを暴いて何がおもしろいのかと思う。
◆ バナナ(バショウ科バショウ属) ◆
バナナ 2012.11.28撮影 |
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