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2023年1月27日金曜日

「パンとサーカス」 島田雅彦の思いは伝わるか

図書館に予約していた本が昨年12月中旬に届いた。
島田雅彦の「パンとサーカス」だ。

なんて分厚い本だろう。
最近はこの手の本が多いような気がする。
560ページぐらいだが、ページ数のわりには本の厚みが大きいので、1枚ごとの紙がふつうの本よりちょっと厚いのではないかと思う。

当然重たくて、キッチンの測りに載せたら673グラムあった。
寝て読むのはとてもつらい。

ちなみに手元にあった池波正太郎の「人斬り半次郎 幕末編」文庫本が同じぐらいのページ数で272グラムだった。
厚みも測っていたらよかったのだが、抜かってしまった。

などとどうでもいいことを書いてしまったが、そもそも私は島田雅彦にいい印象を持っていなかった。
ときおりテレビなどで発言している彼のようすを見て、そのニヒルな顔つきやしゃべり方が好きになれなかったのに、なぜ私はこの本を読もうとしたのか。

2021年5月8日土曜日

「熱源」川越宗一著 壮大なスケールで「民族」とは「生きる」とは何かを考える

2週間前に図書館から予約していた本が届いたと連絡があった。
何の本だろうと取りに行くと、「熱源」というけっこうな厚さの本だった(426ページ)。

と書くと、前回の投稿とうり2つになってしまう。
赤旗の記事などで読みたいと思ったらすぐ図書館に予約し、忘れた頃に本が届くといういつものパターンだ。

今回は昨年の2月に予約を入れたもので、1年以上経ってやっと順番が回ってきた。
赤旗の切り抜きを調べて見ると、昨年の直木賞を受賞した作品で、どうりで1年以上もかかったわけだ。

2021年3月23日火曜日

「チーム・オベリベリ」乃南アサ著 外見も中身も分厚く重い

10日ほど前、図書館から予約した本が届いたと通知があった。
コロナ禍などで一時図書館も閉鎖されたりして、久しぶりの通知だった。
予約した本は何冊もあるし、どれが届いたのか分からず受け取りにいくと、「チーム・オベリベリ」という本だった。

題名に記憶がない。
しかも、分厚く重い。
帰って計ってみると、厚さ4.7センチ、重さ761グラム。
672ページ。
単行本1冊でこれほどの物を手にした記憶がない。
せめて上下二巻に分冊してくれればいいものを。
就寝時に寝っ転がって読むので、持っているだけでたいへんだ。

2020年6月26日金曜日

「女帝 小池百合子」著者 石井妙子に聞く(赤旗)

前々回、「都知事選 小池百合子の正体」で赤旗のコラムを転載して石井妙子著の「女帝 小池百合子」を紹介したのだが、今日の赤旗にはその石井妙子へのインタビューまとめ記事が載った。
私はまだこの本を読んではいないが、赤旗のコラムや今回の記事でわかる「小池百合子の正体」は、今までの私自身が描いていたイメージとぴったり重なるから読むまでもないかなと思ったりもする。

問題は、この本を読んでいない、その存在すら知らない多くの都民だ。
赤旗読者は少数だろうし、「週刊金曜日」6.19号に掲載された「『女帝 小池百合子』が提示する学歴詐称の決定的な証拠」などもほとんど読まれていないだろうし、「東京都民はスキャンダルと虚飾にまみれた“女帝”をまた圧勝させるのだろうか」(前述の「週刊金曜日」記事の末文)。

2020年5月30日土曜日

「蜜蜂と遠雷」恩田陸 映画のはるか上を行く音楽小説

幻冬舎
4月中旬に区の図書館から予約の本が用意できたとメールが来る。
いくつも予約しているので、何の本かは見当もつかない。
リンクを開けばわかるのだが、それも面倒で、取りに行けばわかることだし、今読んでいる本を読み終えて返却するときに借りようと思い、1週間後に図書館へ行く。

それで図書館へ行ったところ、コロナ禍で長期閉館。
それまでは受付窓口だけ開いていて、予約した本は借り出せていたのだが。

けっきょく1カ月ほど待って、ようやくまた受付のみ開館されたので取りに行ってみると、それは恩田陸の「蜜蜂と遠雷」だった。

確か1年以上前に予約し、100人以上の待ち人数があってようやく今届いたんだとわかる。

2014年1月31日金曜日

百田尚樹はなぜ「永遠の0」を書けたのか

2年近く前に知人から「ラブレス」(桜木紫乃)がおもしろかった、「永遠の0」(百田尚樹)を今読んでいるというメールをもらった。
しばらく忘れていたのだが、昨年5月にふと思い出し、図書館で予約した。

「ラブレス」はすぐに届き、読後の感想などもブログに書いたのだが、「永遠の0」は予約した時点で300人ぐらいの待ちだった。
これはとんでもない人気小説だなと思い、気長に待つことにした。

半年後の11月、赤旗にNHKの経営委員にかかわって、次のような囲み記事が載った。

2013年12月29日日曜日

高校生に勧めるべきか「チボー家の人々」

赤旗日刊紙の連載小説は、今は非正規労働者のたたかいを描いた「時の行路」(田島一)というのをやっているが、その前は「校庭に東風吹いて」(柴垣文子)だった。

場面緘黙症の児童を担任した小学校教員が主人公なのだが、その娘ユリが高校生である。
1990年の湾岸戦争が始まりそうな時代状況で、生徒会長になったユリは自分たちに何ができるであろうかと模索。
自校の生徒たちに「チボー家の人々」を勧めるという地味な取り組みを始めることになった。

2013年9月25日水曜日

「アンジェリク」を生み出したアン・ゴロンに最大の賛辞を

昨年の6月、近くのフタバという本屋の古本コーナーのさらに100円コーナーを物色していたら、赤の目立つ背表紙の文庫本が7~8冊かたまっていた。
「アンジェリク」(講談社文庫)という題名。
初めて目にする知らない本だ。
手にとってカバー裏の紹介文を読んでみる。

17世紀のフランス、片田舎の貧乏貴族の娘に生まれた美しいアンジェリクがたどる数奇な運命。初恋と毒薬の秘密、醜い大金持ちの伯爵との政略結婚、宮廷貴族の陰謀と夫の突然の失踪……。苦難と闘い続けるアンジェリクの恋と冒険を描いて、世界各国でベストセラーとなった大河歴史ロマン。(全26巻)

ベルサイユのばらを連想してしまってやめておこうかなと思ったが、全26巻というのがすごい。
つまらなかったら馬鹿らしいので、とりあえず1巻だけ買って読んでみることにした。

2013年6月27日木曜日

サヘル・ローズの母 フローラにみる希有の愛

番組「旅のチカラ」から
NHK・BSプレミアムで「旅のチカラ」という番組があって、よく観ている。
6/5は「失われた故郷の記憶を求めて~サヘル・ローズ イラン~」というテーマで、何かひかれるものがあり録画しておいた。

サヘル・ローズという女優は初めて見ると思っていたのだが、番組を観ているうちにこれは前にどこかで見たことを思いだした。
NHKの番組であったことはまちがいないと思うが、何の番組であったかは思い出せない。
が、彼女の数奇な運命の物語が一気によみがえってきた。

2013年6月19日水曜日

「医者に殺されない47の心得」とコレステロール

週に一度自宅に配達される無料の地域情報誌がある。
それに書籍売上ベスト10というのが載っていて、ずっと以前から「医者に殺されない47の心得」という本が上位にランクされていた。
最新号では8位になっている。

気になっていたところ、姉が読んだというので、貸してもらって先日読んでみた。

昨年は大櫛陽一の「100才まで生きるコレステロール革命」を読んで驚天動地だった。
今回の本は「47の心得」だから、驚天動地×47といったところか。

本の内容は、カバー裏にある著者本人による紹介文と目次を見れば概要がわかる。

2013年5月29日水曜日

桜木紫乃 「ラブレス」なのに愛があふれている

1年以上前に知人から紹介されていたのを思い出し、先日桜木紫乃の「ラブレス」を読んだ。

映画ではしょっちゅう使われる手法だが、現在の出来事からはじめて過去にさかのぼり、現在と過去が同時進行で展開されるパターンだ。
慣れるまでは、登場人物の関連性や年齢などをイメージするのに混乱するような読みにくさがある。
荒さが気になる文章表現も見られる。
弟たちの人物造形にはまったく納得いかない。
小夜子の不倫という設定も何の意味があるのかと思う(不快)。

そのようなマイナス要因を差し引いても、この本にはあふれるほどの愛がつまっている。
意表を突くようなストーリーの展開もすばらしく、最後は圧倒されてしまう。
高く評価されていい作品だと思う。

2013年5月14日火曜日

「舟を編む」雑感

タイトルに「雑感」などと書いたが、考えてみるとこのブログそのものが雑感だ。
お恥ずかしい。

昨年、三浦しおんの「舟を編む」が本屋大賞を受賞した。
本屋大賞とは「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」と本屋大賞のホームページにある。
今まであまり気にしなかったのだが、どういうわけか気になって、去年の5月頃図書館に予約を入れておいた。

予約を入れた時点で300人を超える人が予約待ちをしていた。
これじゃあ4・5年先になるなと忘れかけていた頃、今年の4月、映画の方が封切りになった。

原作を読む前に映画を見るというのも気が進ます、けっきょく映画は見ないだろうと思っていたところ、思いがけず10日ぐらい前に本が確保できましたと図書館からメールが来た。

2013年4月22日月曜日

阿川佐和子 「嫌なヤツほどネタになる」

赤旗日曜版2013.4.21付
今週の赤旗日曜版(4/21付)では、最終面の「ひと」欄(全面)に阿川佐和子が登場している。
ここ1・2年、赤旗は何度も彼女を好意的に紙面で紹介している。

私は阿川佐和子が嫌いだ。
昨年は彼女の本「聞く力」が販売数トップの大ベストセラーだったようで、びっくりしている。

彼女のことをブログに書こうかなと思っていながら書けずに今日まで来てしまった。
そこで、日曜版の記事の見出しが「嫌なヤツほどネタになる」というもので、その言葉は阿川本人が記事の中で言っているのだ。
この見出しを見てしまって、やっぱり書こうということになった。

10数年前、よく喫茶店に入り浸って週刊誌やマンガ・新聞などを読みふけっていた時期がある。
そのとき週刊文春の「阿川佐和子のこの人に会いたい」という対談記事を目にしていた。
きちんと読んだ記憶はないのだが、見出しや阿川の写真を見るたび、ああ嫌なヤツだなと思った。
これが彼女を認識した最初だ。

2012年11月7日水曜日

『裁判員読本 冤罪判決実例大全』から

赤旗は日曜日に本の紹介を見開きの2面を使ってしている。
それで本を買うことはまずないのだが、たまに図書館で借りたりする。
本を買わなくてもこの欄はけっこうおもしろい。

11/4付に、「裁判員読本 冤罪判決実例大全」(日本国民救援会・裁判員制度検証プロジェクトチーム 編著 新協出版社)というかたそうな本の紹介が載っていた。
副題は「プロ(裁判官)の常識は素人(市民)の非常識」。

この本では職業裁判官による誤判事件を徹底的に批判しているのだが、そのなかから次のような例を評者(松井繁明弁護士)が紹介している。

―少女が9月16日に公園で少年らによって集団強姦された(未遂)事件。しかしこの日少女は現場から45キロメートルも離れた場所にいたことがわかります(逆アリバイ)。検察が起訴を取り下げるか、裁判所が無罪判決をするべきケースです。しかし検察は少女の供述を変えさせ、事件は9月9日だったと起訴内容を変え(訴因変更)、裁判所もこれを認めました。この日は大雨が降ったことが証明されました。少女の服はぬれていませんでした。それでも判決は有罪。公園に大雨が降ったことは認めるが、犯行現場だけは降らなかったかもしれないという理由でした。

2012年10月18日木曜日

ノーベル文学賞に思う

今日の赤旗にノーベル文学賞を受賞した莫言についての記事が載っていた。
赤旗2012.10.18付
中国国内では話題沸騰だが、本人はいたって冷静みたいだ。

「多くの期待をしていなかった。世界、中国には多くの優秀な作家がいる」
「私の文学は中国文学の一つの構成部分にすぎず、中国文学を代表する権利もない」

2012年9月10日月曜日

笹原留似子「おもかげ復元師」

赤旗8/26付読書のページに笹原留似子「おもかげ復元師」の紹介があった。
赤旗8/26付
一読してすごい人がいるなと思った。
すると、9/2付の赤旗日曜版に「人間ドキュメント」として1面全面に彼女の記事が載った。
ますます驚いてしまう。

2012年9月3日月曜日

モンテスキュー「法の精神」から

赤旗は毎週日曜日に本の紹介を2面にわたってする。
けっこう楽しみにしているのだが、9/2付にはモンテスキューの「法の精神」を醍醐聡という東大の名誉教授が紹介している。
その後半部分を引用する。

 さらに注目したいのは彼の次の言葉である。「もしも国家がその富を個人の富に比例せしむるならば、個人の安楽はまもなく国家の富を増大せしむるであろう。すべては時期に依存する。国家がまずその臣民を貧しくして自ら富まんとするかそれとも臣民が安楽になって国家を富ますのを待つか。」

2012年6月19日火曜日

西部劇 タイトル考

今日NHK・BSプレの録画でアメリカの西部劇「ガン・ファイター」を見た。
昨日は「荒野のガンマン」だった。

タイトルがあまりにもステレオタイプだ。
原題はどうなっているのだろうかと前から少し気になっていた。
少し調べてみた。

ガン・ファイター(1961) The Last Sunset
荒野のガンマン(1961) The Dealy Companions
悪の花園(1954) Garden of Evil
大いなる決闘(1976) The Last Hard Men
夕陽の挽歌(1971) Wild Rovers
大列車強盗(1972) The First Great Train Robbery
左ききの拳銃(1958) The Left Handed Gun
決断の3時10分(1957) 3:10 to Yuma

以上今年4月以降NHK・BSで放映された西部劇。

マカロニーウェスタンとなるとさらにひどい。

2012年6月7日木曜日

S.キング「ダーク・タワー」 ついに読了!

2011.5.24に読み始めたスティーブン・キングの「ダーク・タワー 暗黒の塔」全7巻(新潮文庫で全16冊)を今日読み終えた。
エディやジェイクが死んだとき(ジェイクは3度死んだ)は涙が出なかったが、オイが死んだときは泣いてしまった。
ところで今日の日付2012.6.7の各桁の数字をたせば18になる。
読了を明日にのばせばチャーシットだったのにと今になって気づく。
しょうがない、これも<カ>だ。

第6巻までは昨年の8/26までにさっさと読み終えた。
10年近く前から、経済的理由と家の収納スペースの事情から本は古本屋の100円コーナーで文庫本しか買わないことにしている。
第7巻がいつになったら100円コーナーに現れるかと心待ちにしていたが、どうも出てきそうにない。
しびれを切らして図書館から借りたのが今年の5/4。
というわけで、全巻読了するのに1年以上かかった。

2012年5月29日火曜日

「優駿」の配役ミステイク

犬、象と書いたので、今回は馬だ。

5/18、映画「優駿 ORACION」を録画で見た。
「優駿」は私が宮本輝の作品の中で最初に読んだ本だ。
なぜ「優駿」だったのかは覚えていない。
いい作品だったので彼のものを続けてかなりの数読んだ。
しかし「螢川」「泥の河」がよかったぐらいで、宮本輝はあまり好きになれなかった。
あまったるいのだ。

というわけで映画を楽しみにした。

結論はちょっと期待はずれ。
主演の若い2人が良くない。
好みの問題だろうが緒形直人は好きでない。
緒形拳と親子役で出ていたが、父親との力量の差が大きすぎる。
若いのだからしょうがないだろうといわれるかもしれないが、いまもって緒形直人は深みのある演技ができない。
斉藤由貴はあまり知らない俳優だが、気に入らない。いいとこのわがままお嬢さんという設定だからかな。