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2022年12月27日火曜日

映画「ラーゲリより愛を込めて」 「旧ソ連の暴虐」は確かにひどかったが、旧日本の暴虐はどうなのか

日本映画「ラーゲリより愛を込めて」が上映中だ。

11月4日付の赤旗日曜版に「旧ソ連の暴虐に抵抗」「主人公が伝えた希望」などの見出しがついて、1ページ全面にわたって、映画の主人公の息子さんが「父を語る」記事が掲載されていた。

つまり、実話だ。

辺見じゅんという作家が書いた「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」が原作で、この作品は講談社ノンフィクション賞(1989年)と大宅壮一ノンフィクション賞(1990年)をダブル受賞している。
1993年にはテレビドラマにもなったそうで(マンガにもなっている)、私は何も知らなかった。

2022年3月5日土曜日

日本の民間企業が1000万という中国人を死に追いやった痕跡、万人坑の戦慄

大同炭鉱万人坑遺跡記念館・無名労働者の墓碑
万人坑、字義通りなら万単位の人が埋まっている穴という意味だ。

私がこの言葉の真の意味を知ったのは、30歳頃に読んだ本多勝一の「中国の旅」だった。
この本では、日本軍が中国大陸で何をやってきたかが網羅的に取り上げられていて、万人坑についてもけっこうくわしく書いてある(文庫本30ページ分で、写真もかなり掲載)。
しかし、南京大虐殺や100人切り競争、平頂山事件、731部隊、三光作戦などといった蛮行についてほどは以後あまり関心を払ってこなかった。

ところが、日中友好協会が発行している日中友好新聞が昨年1年間連載した「中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる」を読んで、その悪魔の所業のすさまじさにあらためて慄然とした。

2021年2月22日月曜日

戦争加害を背景にした映画数の比較しようのない日独の差 しかし「スパイの妻」が生まれた

Wendy広島 2月号1面部分
Wendy広島」というマンションライフのための無料情報誌(タブロイド判)が月初めに郵便受けに入る。
マンションライフに特化した内容ではなく、さまざまな情報が豊かに詰まっていてけっこう楽しめる。

この情報誌の最終ページは映画情報で、その月の話題の映画が29本簡潔に紹介されていて、6つの映画館での上映スケジュールも載っている。

さて今月号だが、あらためてよく見てみると、あることに気づいた。
紹介されている29本の映画(洋画20本、邦画9本)の内、ナチス・ホロコーストを背景にしているものが5本もあるのだ。

2019年6月7日金曜日

ミキ・デザキ監督のドキュメタリー映画「主戦場」 「慰安婦」問題に決着をつけた!?

「慰安婦」問題と南京大虐殺は、日本が起こした15年戦争(侵略戦争)の象徴的なテーマとしていまだに大きな論争を起こしている。
「聖戦」として行われたかつての戦争の様相は、まさに侵略戦争の本質である極悪非道をやり尽くした感があって、上記2件だけがいつも問題になるっていうのも問題だと思うのだが、まあ実態はそうなっている。

実は、「慰安婦」問題も南京事件もとっくの昔に決着はついている。

南京事件については、外務省のホームページにもあるように、その事実は日本政府も認めている。
問6「南京事件」に対して、日本政府はどのように考えていますか。 
日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。

「慰安婦」問題については、かの有名な河野談話がある。

2017年12月14日木曜日

南京事件80年 笠原十九司に聞く(赤旗から)

今から80年前の1937年は、日中全面戦争のきっかけになった盧溝橋事件(7月7日)、それに続く第2次上海事変(8月13日)、そして南京事件(南京城陥落は12月13日、南京入城は12月17日)と日本が本格的に中国侵略への牙をむいた忘れられない年だ。

今日の赤旗には「南京事件80年」ということで、都留文科大学の笠原十九司名誉教授の長い記事が載った。

以下、全文転載する。
*改行等、WEBで読みやすいように私が編集している。
文中の赤の太字も私が編集した。

 南京事件80年  (赤旗 2017.12.14付 から転載)

日中戦争が全面化し、日本軍が中国の当時の首都・南京で捕虜や一般民衆を大量虐殺した南京事件の発生から80年たちます。
日本では今なおこの事件を否定する言論がふりまかれています。
加害の歴史をどう受け継いでいけばいいのか。
南京事件研究の第一人者、笠原十九司・都留文科大学名誉教授に聞きました。
(聞き手・田中佐知子)

2017年3月6日月曜日

映画「この世界の片隅に」とNHK朝ドラ

映画「この世界の片隅に」から
アニメ映画「この世界の片隅に」がキネマ旬報1位になったり、日本アカデミー賞でも最優秀アニメ映画になったりと、この1年間の映画界の話題をさらった観がある。
私も観たが、いい映画だ。
しかし、そんなに大騒ぎするほどのものだろうか(失礼)。

私に映画の鑑賞能力がないといってしまえばそれまでだが、事実、「東京物語」のブログ投稿では、私の感性が試されていると痛烈なご批判をコメントでいただいた。
「東京物語」は、なぜ世界一(しかも映画史上)なのかだけでなく、どうしても好きになれない映画だ。

それに比べれば「この世界の片隅に」はいい映画だと思う(が、2回観ようとは思わない)。

2017年3月1日水曜日

語るに落ちた稲田防衛相、そして自民党の「慰安婦像」は?

稲田朋美防衛相の国会答弁があまりにひどい。
なかでも南スーダン情勢についての次の答弁は最悪。

2017.2.9 赤旗記事の一部 赤線は筆者
稲田防衛相
毎日新聞WEBから
南スーダンで戦闘行為があったことになると、自衛隊の派遣が憲法違反になるから「戦闘」という言葉は使わないと稲田は言っている。
つまり戦闘があったことを言わずもがなに語っている。
これを「語るに落ちる」という。

2014年1月31日金曜日

百田尚樹はなぜ「永遠の0」を書けたのか

2年近く前に知人から「ラブレス」(桜木紫乃)がおもしろかった、「永遠の0」(百田尚樹)を今読んでいるというメールをもらった。
しばらく忘れていたのだが、昨年5月にふと思い出し、図書館で予約した。

「ラブレス」はすぐに届き、読後の感想などもブログに書いたのだが、「永遠の0」は予約した時点で300人ぐらいの待ちだった。
これはとんでもない人気小説だなと思い、気長に待つことにした。

半年後の11月、赤旗にNHKの経営委員にかかわって、次のような囲み記事が載った。

2013年12月11日水曜日

12/13は南京陥落の日 忘れてはならない南京大虐殺

昨年の8月に「第2次世界大戦の死者数」という投稿をした。
ネットで見つけたデータなどをもとにして、私の雑感をつづったものに過ぎない。

ところが、それから1年たった今年の8月頃から、私のこの記事への異常とも思えるアクセスが続いている(今も)。

もちろん超弱小ブログであるから、異常とはいっても日に10数件レベルのものではあるが、私の投稿の中では3番目か4番目に多いのだ。

思うに、8月に初コメントがあり、それへの返信、その返信に対しての再コメントがあったのだが、どうもそれが理由ではないだろうか。

2013年5月25日土曜日

志位委員長のツイッターから「原爆投下は神の懲罰」を考える

赤旗2013.5.25付
韓国・中央日報の「原爆投下は神の懲罰」記事が話題になっている。

NHKニュースで菅官房長官が「断じて許せない」といっているのを見て、日本政府としてはそのように抗議するのはあたりまえだし理解もできた。

しかし、今日(5/25)の赤旗の右のような囲み記事を見て、どうなんだろうかと違和感を持った。

日本が終戦(敗戦)記念日とする8/15を韓国は「光復節」として祝う。
36年におよぶ過酷な日本による植民地支配からようやく脱した日だから、韓国が祝うのは当たり前だし、日本人もそれは理解できるのではないか。

それでは「原爆投下は神の懲罰」は理解できないのだろうか。

2013年5月23日木曜日

琉球新報が橋下徹を糾弾する見事さ

橋下徹の「慰安婦は必要だった」発言からはじまった一連の騒動により、彼らの正体が一般人にもやっと理解されてきたようで、その意味では喜ばしいことだ。

先日宮武嶺のブログ「橋下氏が沖縄米軍に性欲発散のため買春を勧めた事を論証する 橋下市長は公職を辞任・維新は解党すべきだ」を読んでいて、そのコメント欄に、「この社説は見事にまとめられています。ぜひ、このページでも大きく取り上げてください」とあるのに気づいた。
貼り付いているアドレスをクリックすると、琉球新報のサイトが開かれ、5/18付の社説が掲載されていた。

一読して驚いた。
たしかに見事なまでに橋下徹を徹底批判している。

2013年1月21日月曜日

続・安倍首相がさっそく「河野談話」見直し発言

前回はちょっと中途半端で終わってしまった。
もう少し事実や経過を整理してみたい。

そもそも今回話題になった見直し発言の出発点は昨年12/31付の産経新聞だったみたいだ。
赤旗2013.1.5付 レイアウトは変えた
「村山談話」と一体になっているが、ここでは「河野談話」に重点を置いて考える。

2013年1月17日木曜日

安倍首相がさっそく「河野談話」見直し発言

10日近くたまった新聞(赤旗)のせいで、当日の新聞をその日に読めるようになるまで2週間ぐらいかかってしまった。

安倍第2次内閣がその悪政を着々と進めようとしている。
前回の反省どころか、今度こそ「戦後レジームからの脱却」を成し遂げるぞ、「美しい日本」を取り戻すぞ、という根性は見上げたものである。

この年始の安倍内閣に関する赤旗報道を見ていて、特に目についたのが従軍慰安婦に関しての「河野談話」見直し問題だ。
「戦後レジームからの脱却」といい「美しい日本」といっても、けっきょく王政復古であり、大日本帝国万歳なのだから、安倍にとって「河野談話」見直しは必然のこと。

河野談話とは次のようなものだった。

2012年10月10日水曜日

みごとな曹洞宗「懺謝文」だが、また過ちをくり返すのか

 今日の赤旗の「朝の風」というコラムに「『懺謝文』20年後の危機」というコラムが載っている。
赤旗2012.10.10付
仏教界の一部が過去の侵略戦争に荷担したことを公式に謝罪する声明を出していることは知っていたが、具体的にはよく知らなかった。

2012年9月24日月曜日

旧日本軍毒ガス訴訟 中国人の訴えまたもや棄却

この事件は2003年に中国・チチハル市で旧日本軍が遺棄したドラム缶から毒ガスが漏れて1人が死亡、43人が負傷したもので、チチハル8.4被害者を支援する会のブログにくわしく載っている。

日本政府もそのドラム缶が旧日本軍が遺棄したものと認め、遺棄化学兵器処理事業にかかわる費用として3億円を支払った。
しかしその3億円は被害者に対する賠償が目的ではなかったので、今なお多くの被害者が苦しんでいる。

そこで被害者たちが2007年に日本政府を相手に国家賠償請求訴訟を起こし、2010年に判決が出た。
その判決は、日本軍が遺棄した事実を認定し、日本政府はチチハルに遺棄した毒ガスによって被害がおこることを予見することができたとし、被害者が被毒直後に重篤な身体的状況に陥ったこともしっかり認定したものの、この毒ガスの被害を防ぐことができたかどうかという「結果回避可能性」はなかった、と政府の責任を免罪し、原告の請求を棄却してしまった。

2012年9月17日月曜日

中国の反日行動に思う

尖閣諸島に関連しての中国一般民衆の反日抗議行動がすさまじい。

尖閣諸島が日本の領土だということは疑いのない歴史的事実だ。
日本共産党はそのことを具体的論理的にはっきりと示している。
中国人といえど、この事実をきちんと知ればぐうの音も出ないだろう。
しかし、そのことだけで中国の反日行動を批判しても的外れのような気がする。

反日という言葉に表れているように、尖閣諸島はあくまで契機に過ぎず、根っこは反日なのだ。
なぜ反日なのか。
それは日中戦争だ。
中国の民は傷ついた民族の誇りを回復できないままでいるのだ。

なぜ回復できないのか。
その理由は2つあって、1つは日中戦争で日本から受けた仕打ちがあまりにひどすぎたということ。
中国の民は日本軍によって1千万人も殺された。
この数は想像を絶するものだ。
そしてその殺され方も想像を絶する。

2012年9月12日水曜日

重慶爆撃の被害者が日本を提訴

旧日本軍は日中戦争時、5年間で重慶に218回もの無差別爆撃をくり返し、1万人以上の市民を殺した。
そのときの被害者15人が先日(9/10)日本政府に謝罪と賠償を求める訴訟を重慶市高等裁判所に起こした。

日本はアメリカによる都市絨毯爆撃により40万人が殺された。
東京大空襲の被害者が日本政府に補償を求めて最近裁判を起こしたが、日本人がアメリカを訴えたことはあるのだろうか。

重慶訴訟の弁護団は「訴訟の目的は、日本政府に歴史を直視させ、自らが犯した犯罪行為を正視させることだ」と言っている。
同じことを日本はアメリカになぜ言わないのだろう。

2012年8月18日土曜日

高木惣吉海軍少将の手記

終戦(敗戦または降伏)記念日のNHKスペシャルは「終戦 なぜ早く決められなかったのか」
以下は番組案内から。

敗戦から67年を迎える太平洋戦争。勝敗はとっくに決していたにもかかわらず、なぜもっと早く終えることができなかったのか。NHKは研究者の共同調査で、戦争末期の日本の終戦工作を伝える大量の未公開資料を、英国の公文書館などから発見した。日本は本土決戦が不可能なことを認識していた。にもかかわらず、決断ができなかったのである。情報の非共有、権限への逃避。リーダーと組織が機能しなかった真相を解き明かす。

くわしい番組内容は触れないが、番組の最後で高木惣吉という海軍少将の手記が紹介された。
彼は海軍上層部の意向を受けて戦争終結に向けた秘密工作をおこなっていた。
その手記を紹介したかったからこの投稿をした。

現実に太平洋戦争の経過を熟視して感ぜられることは、戦争指導の最高責任の処務に当たった人々の無為、無策であり、意志の薄弱であり、感覚の愚鈍さの驚くべきものであったことです。反省を回避し過去を忘却するならばいつまで経っても同じ過誤を繰り返す危険がある。勇敢に真実を省み批判することが新しい時代の建設に役立つものと考えられるのであります。


◆2011年夏 北アルプスシリーズ 31 三俣蓮華岳から高瀬ダム

イワオウギなど 2011.8.1撮影
右はハイマツだが、黄色いイワオウギの他にタカネシオガマ、チシマギキョウ、イワツメクサ、ミヤマダイコンソウなどが見られる。

第2次世界大戦の死者数

終戦(敗戦)記念日の赤旗は1面を使って特集を組んでいたが、その中で「戦死者の6割が餓死」という項目が目を引いた。
赤旗2012.8.15付

2012年8月6日月曜日

2010.8.6 NHKスペシャル「封印された原爆報告書」

67回目の広島原爆忌だ。
毎年この頃NHKが力の入ったNHKスペシャルを放映する。
今年は今晩「黒い雨・67年目の真実」がある。

ABCC(アメリカの原爆傷害調査委員会)の黒い雨に関する調査記録が見つかったことから今回の番組が作られている。
ABCCといえば、被爆者の治療のためではなくアメリカが自国のためだけに原爆の影響を調査したことはよく知られている。
被爆者はそのために協力を余儀なくされたのだ。

原爆を落としただけでも許せないことなのに、ABCCのしたことはさらに許せないことである。
しかし、ああ日本よ! といいたくなるようなNHKスペシャルが2010.8.6に放送されている。
その名は「封印された原爆報告書」

録画しているので今日再視聴した。
以下、その要旨を紹介する。

原爆が落とされた2日後、陸軍省医務局は広島に入り調査を開始する。
被爆者はどのように死んでいくのか、放射線は人体をどのようにむしばんでいくのかが詳細なデータとともに記録されていった。
その結果は「原子爆弾による広島戦災医学的調査報告」として1冊の報告書にまとめられる。