7/28は女子サッカーの対スウェーデン戦と柔道の初日の試合時間が重なっていた。
テレビを2画面表示にしてみたりして苦労した。
柔道の方は男子平岡と女子福見の試合はすべて見た。
2人ともこれまでの経緯を考えると「金」をとらせたかった。
平岡の場合はそれでも銀だったのでよかったが、福見は本当にかわいそうだった。
はっきりいって泣けた。
久しぶりに柔道の試合をしっかり見たので、今までのイメージと異なるところがたくさんあって驚いた。
柔道は勝負が一瞬にして決まる場面が多く、もうハラハラドキドキの連続だ。
技の応酬で決まることは納得できるが、反則や指導でも一瞬にしてゲームオーバーになる。
攻撃における反則はその時点で負け。
外国人どうしの試合でそのような場面を2回見た。
2人ともどうしても納得いかないようすで怒りと悔しさをもろ表現していた。
サッカーとどうしても比較してしまう反則が「指導」というやつだ。
攻撃しようとしていない、腰が引けている、組もうとしない、かけ逃げをする、場外へ逃げるなど、5分間の試合時間をすべて積極的に攻撃するよう促すルールだ。
何度も帯を締め直すという行為で指導を受けた選手もいた。
その指導も2回で「有効」、3回で「技あり」、4回で「1本」というように、勝負に直結している。
延長戦では指導を1回受けていた場合には、次に指導があった瞬間試合終了だ。
かつてサッカーでいっていたサドンデスというやつだ。
「1本」でサドンデスは当然だが、「指導」でもサドンデスになりうる。
この厳しさはサッカーと対極にあるのではないか。
サッカーでも、相手のユニフォームを引っ張ったら即退場、時間稼ぎや審判をだまそうとする演技に対しても即退場、コーナーにおけるボールのキープなどは即PK、意図的な危険行為には退場はもちろんのこと相手に得点といったぐあいに厳しくしたらどうか。
そのぐらいしなければサッカーにおける当然と思われているようなアンフェアーな行為はなくならないだろう。
そしてそうすればあっという間に改善できると思う。
つまりサッカー界にやる気があるかないかだけだ。
サッカーは柔道界がスポーツとしての柔道の発展のために取り組んできたことを見習うべきだ。