第1幕は昨日見たのだが、途中で2年前に映画館で見たことを思い出した。
こんなことはしょっちゅうある。歳(とし)だ。
さて、映画の終わり近く獄中のジュリヤンが次のように語った。
「自分自身を軽蔑したら何が残るんです?」
10年前に読んだ原作でこの台詞がどうなっているか新潮文庫でざっと調べたがよくわからない。
だから、これがスタンダールの書いたものかはっきりしない。
なぜこの台詞にこだわったかというと、今朝読んだ新聞赤旗の連載小説だ。
「家族の証明」(真木和泉著)という小説だが、次のような孟子の言葉が今日のテーマになっている。
「夫(そ)れ人は必ず自ら侮りて然る後人之を侮る」
主人公がこれを次のように解説している。
「いいかい、簡単に言えばね、人に馬鹿にされるような人間は、その前に当の本人が自分を馬鹿にしちゃってるってことだよ」
しばらくこの言葉をかみしめていたものだから、映画の中で出てきた言葉に敏感に反応してしまった。
カワウ 2012.5.5撮影 |
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