「次長課長」というお笑いコンビの存在をこの時はじめて知った。
当然彼をめぐる問題もはじめて知った。
あまりのひどい状況に冷静になれず、時間をおいて今やっとこの件について書くことができる。
ニュースを見て、この人はなぜこんなひどい目にあわされているのだろうと思った。
一介の芸人に過ぎない庶民ともいえる人が公衆の面前にさらされて、涙ぐみ身体を縮こまらせている。
彼がどんな悪事をはたらいたというのか。
十分な収入があるのに母が生活保護を受けていたというのだ。
あきれてしまう。(河本氏にではない)
彼が生活保護を受けていたわけではないのだ!
彼と彼の母とはお互い成人した別人格ではないか。
「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ‥」が大切なことは天皇から教えられなくてもだれでも知っている。
しかし、それは法律などで強制されるようなものではない。
民法における扶養義務についてはいくつかの解釈があるようだが、5/26付の赤旗には次のように書いていた。
「民法は直系血族、兄弟姉妹の扶養義務を定めていますが、双方が成年の場合、無理のない範囲で、という程度のものとされます。扶養義務は(生活保護)受給の要件ではありません」
現実には福祉事務所の対応はまちまちで、そこにさまざまな事件も起こってくる。
河本氏の親子関係がどのようなものであるか私が知るよしもない。
詮索する気もない。
しかし、親子・兄弟の関係は人それぞれだ。
うまくいっている家族もあれば、憎しみあっている家族もある。
大河ドラマ「平清盛」でも、平氏源氏のみならず、それに輪をかけて天皇家が醜い骨肉の争いを演じているではないか。
子どもの世話にはなりたくない、あの人だけには援助したくない、自分の生活を犠牲にしたくない、親族に迷惑をかけたくない、それなら死んだ方がましだ‥
このような家族をだれが非難できるだろう。
まして、河本氏は福祉事務所と相談しながら親への援助もしているのだ。
会見の最後の方で、河本氏は「世の中には不安定な収入の人がたくさんおり‥」と切り出した。
そのような弱者の方々をあたたかくみてほしいと続くのかと思えば、自分が甘かったとまた頭をたれた。
自己責任、自助・共助という名のもと、どこまで人間をおとしめたら気が済むのだろうか。
憲法25条は何のためにあるのか。
少しくわしく知りたくてネットを見た。
そこでまたまた感情が激した。
片山さつきとか世耕なにがしとかいう国会議員がこの件の追及をしている。
国民の幸せのために働くからこそ多額の税金が国会議員に支給されているのではないか。
国会議員が追及する不正の相手は他にいくらでもいるだろう。
おまえこそ不正受給だといいたい。
片山さつきについては小泉チルドレンでもあり、土下座選挙運動など自尊心のないやつという印象しかないから、この女のやりそうなことだと思った。
今回はちょっと感情が出すぎた記事になった。反省。
◆奈良飛鳥シリーズ⑤ オランダガラシ
オランダガラシ 2012.5.21撮影 |
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