事件は1961年だから奥西氏は51年間拘留され続けている。
無罪、有罪、死刑確定、再審開始、取り消し、再再審請求…
今回の高裁判断について弁護団長の鈴木氏は次のように述べている。
「最高裁が科学的知見をつくせとして高裁に差し戻したにもかかわらず、検察官、鑑定人さえ言及していないことを素人の裁判官が『推論できる』と判断した。
疑わしきは被告人の利益に という、刑事裁判の原則を自らかなぐり捨て、無罪の立証は弁護士がやれと言わんばかりの極めて不当な判断だ」
その通りだと思う。
今まで何人の死刑囚が冤罪で殺されたのだろう。
相当な数ではないだろうか。
奥西氏が冤罪かどうかはわからない。
だから再審ではないのか。
「推論できる」から請求を棄却して「おまえは死ね」と高裁はいっている。
それでいいのか高裁。
*死刑制度は反対だ。別の機会に触れたい。
◆奈良飛鳥シリーズ③ キンポウゲ
キンポウゲ 2012.5.21撮影 |
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