以下引用。
注目のウクレレ奏者 ジェイク・シマブクロの世界
ハッピーを伝えたい
ウクレレ一本で世界中を魅了するジェイク・シマブクロは、1976年にハワイ・ホノルルで生まれ、4歳からウクレレを弾き始めた。さまざまな演奏者からインスピレーションを受け、クラシックやジャズ、ロック、ブルースなどあらゆるジャンルの音楽を、卓越したテクニックと独自のフィーリングで表現する。
“現代のウクレレ・ヒーロー”とか“ハワイアン・ミュージックの歴史を変えた”などと称される彼だが、奏でる音楽は彼の人間性をよく表している。ライヴでは想像を超えるテクニックに圧倒されまくるのに、最後は必ずハッピーなやさしい気持ちになって会場を後にする。それはまずジェイク自身が幸せなオーラを発している人であり、常にやさしくあろうとしている人だからだと思う。
「ライヴ会場に足を運ぶことができない人にも、音楽の素晴らしさを伝えたい」と、ツアーの合間に学校や老人ホームなどの施設を訪れ、音楽を届けている。知的障害のある子どものための支援学校ではジェイクが弾き始めた軽快なウクレレの音に、みんなの表情がイキイキと変わり、体を動かし、言葉にならない声をあげ、手をたたいて喜びを伝える生徒たち。東日本大震災の被災地宮崎県石巻市の避難所では、子どもたちにウクレレ教室とミニライヴを開催。カタコトの日本語と簡単な英語でウクレレの弾き方を教え、「きらきら星」のさわりをみんなで弾いてみると、自分が弾けたことに歓声を上げる子どもたち。
「僕は自分にできる唯一のこと、音楽を通して喜びを伝えていきたい。自分自身ウクレレに救われた経験が何度もあるので、ウクレレの音楽で誰かを笑顔にしたり癒したり、少しでも世界をいい場所にしたい」と語るジェイク。ウクレレの音はよく「人を幸せにする」とか「癒しと平和を象徴する」などと形容されるが、それはそのままジェイクという人間を表す言葉なのだ。
彼の最新作「グランド・ウクレレ」は、ビートルズやピンク・フロイドなど数々のアーティストを手がけたアラン・パーソンズをプロデューサーに迎え、ダビング無しでライヴさながらにレコーディング。オーケストラとの曲、リズムセクションとの曲、そしてソロウクレレの持つ魅力がさまざまなアプローチで最大限に引き出されている。昨年、自身の子どもが誕生したことに対し「僕の音楽を大きく変え、表現できる感情のレベルが増した」と語る通り、ますます磨きがかかった表現力で、一音一音に込めたジェイクの心が感じられる名盤だ。
(引用ここまで)
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それには理由がある。
この記事の見出しを見た瞬間、この人はと思って調べてみたらやはりそうだった。
私は井上陽水が好きで、彼が出る番組はだいたい観ているのだが、昨年3月に「井上陽水 空想ハイウェイ ACT Ⅳ」という番組がNHK・BSであって、その番組でジェイク・シマブクロを見ているのだ。
この番組は2005年11月に放送されたもので、私が観たのは再放送。
「Duet 井上陽水と5人の楽器奏者たち」というテーマで、陽水が個別に5人の楽器奏者と対談し演奏する。
ちなみにジェイク・シマブクロの他は、押尾コータロー(ギタリスト)、山下洋輔(ピアニスト)、髙田進(スティール・ギタリスト)、菊地成孔(サックス奏者)だった。
なぜわかるかというと、ちゃんとDVDにダビングしているのだ。
最初に出てきた押尾コータローのギターにも魅了されたが、、次に出てきたジェイク・シマブクロの超絶技巧には本当に度肝を抜かれた。
ウクレレといえば、私が中学生の頃、高校生の兄が弾いていて、私もチャラチャラとは鳴らしてた。
先日亡くなった牧伸二も活躍していた頃で、どう考えてもおもちゃの延長という楽器だった。
番組から |
独奏もあり、陽水とは「氷の世界」「心もよう」の2曲をデュエットした。
声も出ないくらい圧倒され魅了される。
彼はこの当時29歳のはずだが、もっと若く見える。
おごったところはまったくなく、どちらかといえば照れ屋で控えめという印象。
それがウクレレを弾き出すと自信にあふれたパフォーマンスに一変する。
ところが、さらに感動することが待っているのだ。
本番が終わって、ふつうなら次の出場者の場面に移るのだが、このときカメラは止まらず、ジェイクの本番後の行動がそのまま流される。
陽水とハイタッチ・抱擁し、通訳と思われる女性ともハイタッチ。
映像はこのあたりまでだが、陽水が感想を次のように述べる。
「演奏が終わって立ち去るとき、この場には30人ぐらいスタッフがいたんだけども、すべての人にごあいさつをして帰って行かれた。勉強になりました。すばらしかった」
陽水らしくちょっと茶化した感じで笑いながらの言葉ではあるが、「勉強になりました」の一言は実感がこもっていた。
ジェイク・シマブクロの人間性に私も心打たれ、敬服した。
ということで、1年前の感動を思い起こさせてくれた赤旗の記事だった。
早い機会に彼のアルバムを手にしようと思う。
◆ アカタテハ(タテハチョウ科アカタテハ属) ◆
アカタテハ 2013.4.19撮影 |
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