2012年8月18日土曜日

第2次世界大戦の死者数

終戦(敗戦)記念日の赤旗は1面を使って特集を組んでいたが、その中で「戦死者の6割が餓死」という項目が目を引いた。
赤旗2012.8.15付

――以下引用(赤旗2012.8.15付)

 他国民の生命、人権を無法・残虐にじゅうりんする日本軍は、自らの将兵に対しても非情でした。

 日本軍の指導部は、補給を無視した無謀な作戦計画で、食糧補給の手だても講じないまま、何万、何十万の軍隊を前線に送り込みました。

 このため、ガダルカナル、ニューギニア、インパール、フィリピン、中国など全戦場にわたって、補給の不足・途絶による戦地栄養失調症が常態化し、マラリア、赤痢などによる病死=広い意味での餓死を大量に発生させました。日中戦争以降の全戦死者約230万人のうち約60%が広義の餓死者であったと推定されています。(藤原彰『餓死した英霊たち』)

 艦船や輸送船などの沈没による溺死者も、陸海軍の軍人・軍属・船員ら合わせて約40万人に達しました。海上護衛の軽視や徴用した貨物船に多数の兵士を詰め込んだことなどが招いた犠牲です。
 さらに日本軍は戦争末期、爆弾を積んだ航空機などで敵艦船に体当たりする特攻作戦を実施しました。特攻死は航空特攻だけで約4千人に上ります。

 日本軍の将兵は「生きて虜囚の辱めを受けず」と徹底的に教育され、降伏して捕虜となることを許されませんでした。そのため、圧倒的な火力差と弾薬の欠乏、飢餓の絶望的な状況下にあっても兵士は死ぬまで戦うことを強いられました。

 自国の軍隊の人命をこれほどまでに軽視し、無残に扱った戦争は、世界史にも他に前例がありません。

引用ここまで――

アジア・太平洋戦争における日本人の死者は310万人という数字が頭にたたき込まれている。
この項では軍人の死者について書いてあり、それが230万人だとある。

藤原彰の論は過去何度か散見し、「戦死者の6割が餓死」ということも知っていた。
しかし、赤旗が「自国の軍隊の人命をこれほどまでに軽視し、無残に扱った戦争は、世界史にも他に前例がありません」と言い切っていることに着目させられる。

世界史において前例がないというのは本当だろうかとしばらく考えた。
私の乏しい知識では考えてもしょうがないと気づき、「自国の軍隊」ということと、230万という数の多さの2点で納得することにした。

さて日本の戦死者数310万の根拠については具体的なデータなどで納得している。
よくわからないのはアジア全体で2000万をこえるという数だ。

南京大虐殺においても20万レベルだし、ベトナムの餓死者も200万だ。
広大なアジア・太平洋地域の全域で日本兵は敵を殺しまくったということだ。
日本兵の死者が230万だからその10倍の数だ。

日本1国がこれだけの人を殺したのか?!
これも世界史的に例がないのではと思い、Webでちょっと調べてみる。

第2次世界大戦は枢軸国と連合国が戦った。
枢軸国とは日本・ドイツ・イタリアの3国だ、ぐらいの認識でいたのだが、Wikipediaを見るとそうではなかった。

枢軸国は日本・ドイツ・イタリア以外にハンガリー、フィンランド、ルーマニア、ブルガリア、タイ、中華民国南京政府、自由インド、ビルマなどとある。
「など」とあるから他にもあるのだろう。

はっきりいってさっぱりわからない。
したがって日本1国が2000万を超えるアジアの人を殺したのかどうかよくわからない。

戦死者数を調べていたら、次のようなグラフを見つけた。
中国は1000万を超える死者数だ。
そのうち民間人は1000万に近い。
日本軍は南京事件の他にも731部隊、三光作戦など悪逆の限りを尽くしている。
中国の反日思想は当然だ。
まして日中戦争に対しての反省がうすい日本ではなおのことである。

ソ連が2000万以上ということは知っていた。
しかしドイツの戦死者が日本よりも多く、特に民間人の戦死者が日本の3倍近い。
はっきりいって知らなかった。
なんと知らないことが多いのだろうとあきれてしまう。

だがよく考えてみると、ドイツの民間人死者数にはドイツ国籍のユダヤ人が含まれているのかもしれない。
そうであればまた認識がちがってくる。

アメリカの民間人の死者は限りなくゼロに近いのだろう。
喜ばしいことだろうがなんだか腹立たしい。

アメリカは今では自国の安全なオペレーター室から無人機を飛ばしてアジアやアフリカの民間人を殺している。
また、殺人ロボットを開発し、軍人の犠牲者をひとりも出さずに戦争をしようとしている。

◆2011年夏 北アルプスシリーズ 30 三俣蓮華岳から高瀬ダム

タカネシオガマ 2011.8.1撮影
ヨツバシオガマと同じゴマノハグサ科で花の形が唇形。葉もヨツバで同じだ。花の色がこちらは鮮やかな紅赤色。

7 件のコメント:

  1. 南京大虐殺があったというのは、非常に怪しい情報ですよ。
    捕虜をかなり殺害したのは、本当のようですが。
    一般市民の大虐殺は可能性はありません。
    三光作戦なんて、中国が自国にやったことです。
    中国の宣伝や、洗脳された日本元兵士の怪しげな情報です。
    日本の軍隊より中国市民に嫌がられた国民党兵士。
    決してあの時の日本兵が立派とは思っておりません。
    それ以上に中国兵は、酷かったのです。
    それを理解した上で、批判等されたら、いかがですか?

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  2. 今週の赤旗日曜版(2013.8.18号)に、91歳の元日本兵・松本栄好(まさよし)さんが「中国での戦争体験を語るのはつらいが、生きている私の使命です」ということで次のような証言をしています。

     私が中国に渡ったのは1944年2月ごろでした。陸軍の固(かため)兵団(独立旅団)第7大隊の衛生兵として、中国山西省孟(う)県に転属となったのです。そこで軍医が月1回行う「慰安婦」さんの性病検査を手伝うのも、私の仕事でした。
     固兵団は七つの大隊があり、第7大隊の本部だけで朝鮮人の「慰安婦」さんが6、7人連行されていました。
     前線の兵隊たちが中国の集落を急襲する際、最初に叫んだ言葉が「ヨウハオクーニャン!(いい娘はいないか)」。
     半年後、私は大隊本部から30~40キロ北の社鎮という、村外れの分遣隊に派遣されました。兵隊たちは集落を荒らし回って、家畜の豚や鶏を盗みました。
     あるとき、逃げ遅れた女性7、8人を捕まえ、兵舎に閉じ込め「慰安婦」にしました。1週間ほどで隊長は女性たちを帰しました。その代わり、村長を脅して別の女性2人を兵舎に入れ、終戦まで監禁しました。
     八路軍(中国共産党軍)の情報を得るため、中国人を捕まえては拷問しました。最後は自分で穴を掘らせ、その前に座らせて(首を落とす)…。刀の切れ味を知るための試し切りです。“地雷探知機”と称して先頭を歩かせたりもしました。
     私たちがしたことは「現地調達」という名の強盗、殺人、強かんでした。なのに、押し入った家の戸口に仕掛けられた爆弾で死んだ上等兵が“名誉の戦死”で靖国神社に合祀(ごうし)されました。
     モラル喪失の日本人をつくり上げ、侵略戦争に突き進ませた根源は、絶対主義的な天皇制だと思います。戦前の大日本国憲法や教育勅語にあるのは「臣民」。「国民」という言葉は一言もない。自民党改憲草案の第1条「天皇は日本国の元首であり」との記述は、天皇あって国民なしを意味していないか。
     「慰安婦」の存在を否定する人がいるが、私が生き証人です。安倍首相が“証拠はない”という「強制連行」も実際にありました。
     首相は「誇りある日本を取り戻す」というが、真実を隠していたのでは、ごまかしの誇りです。過去に目を閉ざす者は、また同じことを繰り返します。
     なぜ、私は証言活動を続けるのか。それは、平和憲法を掲げている日本の将来が心配だからです。

    この松本さんも匿名さんにいわせれば「洗脳された日本元兵士」ということになるんでしょうね。

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    1.  南京市の人口は、日本軍の南京への攻撃開始前に約20万人でした。20万人しかいない所で、どうやって30万人を殺せるでしょう。しかも日本軍の南京占領後、南京市民の多くは平和が回復した南京に戻ってきて、1ヶ月後に人口は約25万人に増えているのです。もし「虐殺」があったのなら、人々が戻ってきたりするでしょうか。
       日本軍の南京への攻撃開始の約1週間前の1937年11月28日に、警察庁長官・王固磐は、南京で開かれた記者会見において、「ここ南京には今なお20万人が住んでいる」と発表しています。そののち日本軍は12月13日に南京を占領しました。それから5日後、12月18日には、南京国際委員会(南京の住民が集まっていた安全区を管轄する委員会)が人口「20万人」と発表しています。また12月21日には、南京外国人会が「南京の20万市民」に言及、さらに南京陥落から1ヶ月後の1月14日には、国際委員会が人口「25万人」に増えたと公表しているのです。
       住民が戻ってきました。上智大学の渡部昇一教授によると、南京陥落から1ヶ月後に日本軍が約「25万人」の住民に食糧を配ったとの記録も残っています。
       また占領後、日本軍は、民間人に化けた中国兵と本当の民間人を区別するため、ひとりひとり面接をしたうえで、民間人と認められた人々に「良民証」を発行しています(1937年12月から1938年1月)。60歳以上の老人と10歳以下の子どもは兵士ではないでしょうから、その間の年齢の人々に良民証を発行し、その発行数16万人に達しました。南京国際委員会のメンバーとして南京にいたルイス・スマイス教授は、南京の日本大使館の外交官補・福田篤泰氏に宛てた手紙の中で、「この数によれば南京の人口は25万~27万人程度だろう」と書いています。
       このように南京占領後、南京の人口は増えているのです。

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    2. 太陽さんマイケルヨンのインタビューによると「彼は、戦争犯罪と呼ばれる行為、女性が虐待を受けたケースを目撃した事が無いとハッキリと証言した。」そうですよ。どちらが正しいのでしょうね

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  3. 南京の人口について確かなソースなんかないのは歴史家の秦郁彦氏も認めている。数字に諸説あるが南京で大規模な虐殺があったのは歴史的事実。よしりんあたりのバカウヨデマいつまで信じてるんだよ。

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    1. 最底辺市民ブサヨ2020年3月23日 13:45

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  4. 上記匿名さんの文面は、マイケルヨンが元日本兵の松本栄好さんにインタビューし、松本さんが「戦争犯罪とよばれる行為、女性が虐待を受けたケースを目撃した事が無い」とはっきり証言したということですね。
    だとすると、松本さんは赤旗に大ウソの証言をしたということです。
    そんなことは考えられないことですが、そうであるなら松本さんは大ウソつきだということです。
    だからといって、南京大虐殺はなかったということにはなりません。
    南京で日本軍による大虐殺があったという歴史的事実はとうに確定しています。
    虐殺数に30万とか10万とか4万とかいろんな説があるだけです。
    虐殺の事実を否定するのみならず、日本軍は南京の人にいいことをしたなどという荒唐無稽な戯言をいつまでも広言するやからがいるから、いつまでたっても日本はアジアで信頼されず、世界中から軽蔑されるのです。
    今回はコメントを公開し、返信もしましたが、私のような一庶民にとって、このような不毛なやりとりは神経を衰弱させるだけなので、以後はひかえさせていただきます。

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