妻が南イタリアへ連れて行ってくれた。
元旦の夕方帰宅し、荷物の整理やら年始やら年賀状やらなんやかやでもう今年も5日が過ぎる。
たまった新聞はやっと12/29付まで目を通した。
日本の情勢にまだ追いつけない。
元旦の夕方帰宅してまず何をしたかというと、録画していたNHKの紅白歌合戦を観た。
まあ妻がそうしたわけだが、私も荷物を整理しながら、12/24付の新聞を見ながら、横目でチラホラ見ていたわけだ。
毎年そうだが、この番組で初めて見聞きする歌手の多いこと。
15組ぐらいはいる。
男も女も大人数のグループが多い。
騒々しいだけだ。
昔「ジャリタレ」という言葉があったが、とても大人の鑑賞に堪えない。
スケベ48(SKE48)とかアッカンベー48(AKB48)とかいって息子を笑わせる。
しかし、純粋に自分の夢を実現しようとがんばっている少女たちを揶揄する権利は私にはない。
が、金もうけのために消耗品扱いされているようで痛ましい。
五木ひろしがエレキギターを弾きながら演歌を歌っている。
こっけいだ。
由紀さおりは往年の声の伸びがない。
もう10年早くアメリカでブレークすれば良かったのに。
演歌歌手は概して歌唱力はあるな。
坂本冬美はとてもいい。
和田アキ子が半泣きで歌っている。
ちょっとしらけてしまう。
昨年亡くなった芸能人は他にもいるだろうに、森光子と中村勘三郎を特別扱いしてもいいのかな。
福山雅治はなかなかいい男だ。
大河ドラマ「龍馬伝」でも魅力的だったし、自然番組「ホットスポット」のナビゲーターも好感が持てた。
しかし歌を聴くといつもがっくりくる。
幼稚な歌詞、単調なメロディー、下手な歌、3拍子そろっている。
美輪明宏に少し感動した。
子どもの頃はただ気持ち悪い(子どもの邪気のない感情としてお許しを)としか思わなかった。
大人になってもとても好きにはなれなかった。
50代を過ぎた頃から、ちょっとちがった目で見るようになった。
そして今、彼の魅力がわかってきたのかも。
「いきものがかり」は曲も歌も女の子も好感度抜群。
今回のハイライトは特別出演のMISIAだ。
名前も聞いたことがない歌手だが。
ナミビア砂漠から生中継で歌った。
広大で美しい砂漠に1人たたずみ、みごとなカメラワークの中で熱唱した。
ロケーションといい、歌唱力といい、強烈な印象を残した。
最後のほとんどバイブレーションを使わない長く安定した、しかも力のこもった声の伸びに圧倒された。
大トリはSMAP。
ここ数年彼らがつとめている(よね)。
何で? という気はするが、ここで言いたいことはタイトルの「男尊女卑」だ(やっと今回のテーマにたどりついた)。
私の記憶する限り、紅白歌合戦の大トリはいつも男だ。
戦後70年以上たち、この民主主義が成熟したと思われる(?)この日本で、天下のNHKがこんなことを続けていていいのだろうか。
もともと赤が勝とうが白が勝とうがどうでもいい歌合戦だが、それでも合戦というならせめてフェアーにやれと言いたい。
不思議に思うのは、このいつも男が大トリという事実に疑問を呈する意見を聞いたことがないことだ。
毎年妻にいうのだが、彼女には問題意識ゼロ。
何をうるさいことを言いよるんという感じ。
今ちょっと「紅白歌合戦 大トリ 男女差別」でグーグル検索してみたのだが、少なくとも1ページ目にはこれに関しての意見は見当たらない。
どういうことなのかな?
追記(2015.1.4)
昨年末の紅白では松田聖子が大トリだった。
ということで、このブログの続編を書いたので、そちらもみていただければうれしい。
◆ カワウ(ペリカン目ウ科ウ属) ◆
カワウの群れ 2012.12.11撮影 |
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