列車がやってくると次のようなアナウンスがある。
「列車がホームに入ります。黄色い線まで下がってお待ちください」
または「黄色い線の内側まで下がって…」
このアナウンスはずっと以前から気になっていたのだが、今でも変わりなく行われていたことを確認した。
この黄色い線はJRのアナウンスを聞く限り安全と危険との境界線になっている。
しかし、誰でも知っていることだと思うが、この黄色い線は乗客の安全のために引かれているのではない。
盲人用の点字ブロックなのだ。
盲人が駅のホームから転落する事故はかなり頻繁に起きており、盲人の4割近くが経験しているようだ。
「視覚障害者等のホームでの事故を防ぐために」から |
私が不審に思うのは、この盲人のための点字ブロックをホームの線路側に設置していることだ。
のみならず、その点字ブロックのラインを一般乗客のための安全線として利用している。
つまり盲人はホーム上のもっとも危険な場所を歩かされている。
もっとも配慮しなければならない盲人の命をもっとも危険にさらすことで一般乗客の安全を確保しているといえないか。
盲人の安全確保に責任を持つJR自身が点字ブロックのラインを危険と安全の境界線として毎日全国で数え切れないほどアナウンスしている。
どう考えてもおかしい話ではないだろうか。
*「盲人」という言葉は差別語なのかな。最近は「視覚障害者」という言葉が一般的に使われているようだ。もちろん私は差別語とは思っていないので「盲人」と書いている。まあ特にこだわりはないのだが。
◆ オナガガモ(カモ目カモ科マガモ属) ◆
オナガガモ 2012.12.18撮影 |
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