2013年4月17日水曜日

党首討論 選挙制度についての海江田の大ボケぶり

赤旗日曜版4.14付
先ほどのNHK7時のニュースで党首討論のようすがほんのわずか流れた。
そこで民主党の海江田がバカなことを言っていた。

安倍は憲法違反を脱するために衆議院の小選挙区を「0増5減」しなければいけないといい、海江田はそれをしても解決にはならない、比例区の議員定数を削減しなければならないという。

まあ「0増5減」は弥縫策(今回よく聞いた単語で「一時のがれにとりつくろって間に合わせるための方策」という意味)でまるっきりなっていないのだが、それ以上に海江田の話はバカげている。

衆議院小選挙区の1票の格差が憲法違反だと最高裁からいわれているのだが、それを解消するためになぜ比例区の定数削減なのか?
何の関係もないではないか。

民主党が前から比例区の80削減をしつこくいっているのは知っているが、この討論の流れで海江田が「0増5減」に対抗する形でそれを持ち出すことは、こっけいというかどう考えてもまともな頭をしているとは思えない。
公党の党首ともあろうお人が国会においてこのような討論をして恥ずかしくないのだろうか。

ちなみに日本の衆議院議員数は決して多いわけではない。
安倍自身も衆議院予算委員会(4/9)での答弁で「OECD加盟国で一番少ない」と言った。

上の表はちょっとよくわからないサイトから拝借したのだが、そんなにまちがったデータではないと思う。

寺島実郎という学者か評論家かよくわからない人がいて、関口宏のサンデーモーニングにレギュラー出演している。
この人は確かに頭のいい人で、いいこともたくさん言うのだが、どういうわけか国会議員数を減らせとしつこく言っている。
一時は出演するたびに言っていて、最近言わなくなったと思ったらまた言い始める。
言うことは同じで、アメリカと比較して日本は多すぎるという。
まあ確かにそうだが、アメリカをのぞくとOECDで最も少ないのだ。
そこのところは決して言わない。
アメリカの政治体制は州議会というものがあって、単純に国会議員定数を比較できないと聞いたことがある。(くわしくは私にもよくわからない)

それはそうと、サンデーモーニングはけっこうな論客が出演しているのに、寺島がこの議員定数削減を言い出したら全員が聞き流して一人として反論しようとしないのはなぜだろうか。
せめて金子さんぐらいはきちんと反論してほしいものだ。

本題にもどる。

最高裁の判決は1票の価値は平等でなければならないというものだが、別の見方をすれば、選挙は民意をできるだけ正確に反映しなければいけないということだろう。

小選挙区は多くの死票を生み出し、虚構の多数派を作り出す(民意の集約などといっている)。
その弊害を緩和するために比例区がある。

なのに、最高裁の違憲判決が出たから、それを解決するために比例区の定数を削減せよなどという海江田の主張の並外れたボケぶりはどうにかならないか。


◆ レンゲ(マメ科ゲンゲ属) ◆
レンゲ 2013.03.28撮影
ゲンゲという方が一般的なのかもしれないが、私はレンゲ派だ。昔は田んぼという田んぼがレンゲでおおわれていた。いまは見かける方が少ないぐらいだ。いっしょに生えているたくさんの穂はイネ科のスズメノテッポウのようだ。

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