赤旗日曜版2013.4.14付 |
NHKのニュースでも、株が上がって喜んでいる庶民の姿がよく撮される。
私など株とはまったく無縁。
たぶん死ぬまで無縁。
NHKのニュースに出てくる庶民もたいして金持ちのような気がしない。
おそらく退職金の一部で株を買ったのだろう。
株でもうけた富裕層に高級品の購買欲が生まれたとかで、一部デパートなどの売り上げが上がっているという。
アベノミクスで沸いている報道がどうしても別の世界でのことにしか感じられない。
円安のせいもあって、いつまでたってもガソリンが130円台にならないのが腹立たしい。
4/15、BS11の「INsideOUT」という番組に共産党の志位委員長が出演している。
以下、その番組終盤のアベノミクスに関しての内容を紹介する。(引用元は本日4/17付赤旗)
「アベノミクス」 政府主導の危険な「投機とバブル」
仁木氏(BS11解説委員)がアベノミクスについて「今のところ、円安にふれ、株高にいき、うまく行っているのじゃないかと、そのことが、高い内閣支持率を呼んでいると思う」と述べて、志位氏の認識を問いました。
志位氏は「うまくいっていると言っているのはごく一部です」と指摘し、最近の民放番組が実施した“安倍政権になって暮らしがよくなったと思いますか”との設問に、“そう感じる“と答えたのは16%、“感じない”という人が77%に上る実態をあげ、こう述べました。
志位 暮らしが良くなったという実感がない。円安、株高というが、結局どうなっているか。輸入する食料品や原油、原材料が高騰し、家計が苦しく、中小企業が苦しくなる。負の問題が急速にあらわれています。
「大胆な金融緩和」で動いたのは、投機マネーです。これで荒稼ぎしようと動き回りはじめた。そこにさらに、日銀が、お金をじゃぶじゃぶ流して、これまでの2倍の270兆円ものお金を銀行に流すといっています。それでどうなるかというと、いま日本の内需が冷え込んでいるために、かりに日銀が、銀行まで資金を供給しても、(銀行は)貸出先がないのです。しかし、銀行はお金を寝かせておくわけにはいかず、運用しないといけない。そこで投機に走るわけです。このやり方は政府主導で「投機とバブル」をあおる「禁じ手」に手を出そうというもので、非常に危険で、実害も出始めている。
「アベノミクス」の正体は「五本の毒矢」
二木 とにかくインフレを起こすと。そのためにサラリーマンの給料をあげて、消費を促進するということでしょうか。
志位 いやいや、そうなっていないんですよ。彼らの「三本の矢」のなかには「賃上げの矢」というのはないんです。政府がひと時、財界に賃上げの要請をしたのは、労働者の要求が強く、共産党も強力に主張したために、一定のことをやらざるをえなくなった結果であって、「三本の矢」のなかに「賃上げの矢」はないんです。
私は、「三本の矢」というが、実は「五本の毒矢」だと(スタジオがどっと沸く)。「第一の毒矢」は「大胆な金融緩和」というが、「投機とバブル」をあおるということですから、大破綻がきますよ。
二木 不動産もあがっていますからね…。
志位 「第二の毒矢」は、「機動的な財政出動」といいますが、やっていることはムダな公共事業のバラマキですから、残るのは借金だけです。
「第三(の毒矢)」は、成長戦略といいますが、「多様な正社員」の名で「首切り自由の正社員」をつくる。それ以外の正社員は、「ホワイトカラー・エグゼンプション」(労働時間規制の適用除外)――「サービス残業」の自由化、残業代を払いませんよというやり方で長時間労働を強いていくと(いうものです)。これが「成長戦略」で言われていることです。
二木 これは実は毒矢ですよと。あとの二つは何ですか。
志位 あと二つは、安倍首相が言わないで隠している「毒矢」です。
「第四の毒矢」は、消費税増税。10%、13.5兆円の負担増です。
「第五の毒矢」は、社会保障の切り下げです。生活保護切り捨てから始まり、医療費負担増、介護の利用料の引き上げ、年金の引き下げなどがすすめられようとしています。
この「五つの毒矢」に国民の所得を良くし、内需を良くする矢は一本もない。デフレ不況の根本原因は何かといえば、働く人の所得がずっと落ち続けていることにある。だから消費も増えず、内需が落ち込む。ここにあるわけです。
二木 そうですね、うん。
賃金を上げ、安定した雇用を増やすことこそ
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