2017.11.5 霞ヶ関カンツリー倶楽部 |
昨年の話しになってしまうが11月にトランプ大統領が訪日し、松山英樹を交えて安倍がゴルフ外交をした。
その前段で、トランプの娘のイバンカの来日もあって、メディアの報道が加熱。NHKでは両首脳の親密さをクローズアップし、喜び満面の安倍の映像が垂れ流された。
卑屈な笑顔だ。
あげくの果てに「半世紀を超える日米同盟の歴史において、首脳同士がここまで濃密に深い絆で結ばれたことはない」と誇る安倍のみっともなさだ。
今年に入って知人から民医連の機関誌「いつでも元気」(2018年1月号)にのっていた記事のコピーをもらった。
失礼ながらとてもマイナーな雑誌(事実私も知らなかった)だと思うので、ほとんどの人は目にしたことがないだろう。
ひとりでも多くの人に読んでほしいので、以下、全文転載させていただく。
筆者は伊藤悟(作家、音楽評論家)。
トランプ大統領と属国報道
米国のトランプ大統領が来日し、日本政府は懸命に接待をした。11月5日には安倍首相とのゴルフが行われたのだが、ここで“事件”が起きる。
安倍首相がバンカーに打ち込み、苦労して何とかボールを外に出した。トランプ大統領は、これを見て軽く手を叩いただけで先へと歩き出した。
「トランプ大統領を待たせてしまう」と焦った安倍首相は、急いでバンカーを出ようとしてへりに足を取られて転び、見事に後ろへ一回転。再びバンカーへ落ちてしまった。
できた穴も直さず、必死で追いかける安倍首相…。トランプ大統領は後に動画でその一回転を知り、「今まで見てきたどの体操選手よりも素晴らしかった」と皮肉っている。
見下された安倍首相
このシーンをどう見るか。ゴルフのマナーとして、一緒にコースを回っている相手にはもっと気遣いを見せるものだ。
バンカー以外にも、トランプ大統領が安倍首相にボールを投げて渡す動作は雑だった。安倍首相が近距離なのに受け取れなかった時も、トランプ大統領は謝りもしていない。
米国のテレビには、この“バンカー事件”こそ出なかったものの、ゴルフの最中ずっとトランプ大統領に媚びる安倍首相が風刺されていた。英国BBCに至っては、一般のニュース扱いでバンカー事件を報じた。
こうなると、このゴルフ外交は、今回の大統領来日について「対等な友情」を強調した安倍首相の言が怪しいことの象徴と捉えるべきではないか。
つまり、安倍首相は明らかに見下されているのだ。それが外交交渉にも反映されている。トランプ大統領が「武器を買え」と言えば、何のためらいもをく買う予定を勝手に決めて発表したのがいい例だ。
“タレント”におおはしゃぎ
もっと怖いことがある。このバンカー事件を、日本のマスコミ、特にテレビがほとんど報道しなかったことだ。
首都圏ではテレビ東京だけ。これが首相以外の有名人だつたら、バラエティー番組の格好の餌食だったろう。からかうのには絶好のネタなのに、相変わらずの忖度(そんたく)というべきか。
それでなくとも、今回のトランプ大統領訪日に関しては、まるで有名タレントが来て大はしゃぎしているような報道ばかり。NHKも含めて、トランプ大統領が乗る車を追いかけ、トランプ大統領と安倍首相が食べたハンバーガーを探し、会食のメニューを再現する…。そんなことに終始していた。武器購入のことも、北朝鮮問題も、首相の姿勢も、真面目に取り上げない。事前に来日したトランプ大統領の長女、イバンカ大統領補佐官に至っては、まるで女優扱い。これでは、にわかトランプファンが増えるだけだ。政権の不都合はスルーし、批判は封印では、独裁国家のメディアでしかない。
それで、今回のゴルフ外交に関する画像を検索していたら、次のような日刊現代の記事(画像)を見つけた。
日刊現代 2017.11.23付 |
つまり、すべてのメディアがNHKのようではなく、きちんとした報道をしているメディアもあるんだなと感じ入ったしだいた。
佐渡ドンデン山シリーズ⑤ ◆ ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)◆
ヒカゲノカズラ 2017.9.30撮影 |
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