2018年1月28日日曜日

名護市長選「大激戦・大接戦」の不可解

今日は沖縄・名護市長選の告示日だ。
赤旗2018.1.19付
9日前の赤旗(上図)を見て驚いた。
名護市長選が「大激戦・大接戦」という大見出し。

4年前の市長選では現稲嶺市長が「圧勝・大勝」で再選した。
名護市長選『誇り高い歴史的審判』(琉球新報)」とブログに書いてから4年たつ。
なんと時の流れの速いことだろう。

赤旗「日曜版」2017.12.31

前回は、稲嶺が4155票差(得票率55.8%)で勝ったのだが、これで「圧勝・大勝」といえるのだろうかと疑問を呈した。
しかし、今回は本当に「圧勝・大勝」(得票率8割以上)するものだと確信していた私は、この赤旗記事に愕然としてしまった。

米軍の辺野古新基地建設がなかなか前に進まないのは、稲嶺市長と翁長県知事をリーダーとする沖縄県民の粘り強いたたかいがあるからだ。
稲嶺が市長になって本当によかったと私は思ったし、当然名護市民もそう思っている、と私は思っていた。

宝のような名護の海を埋め立てていいのか。
耐用年数200年の最新鋭基地をさらに沖縄につくっていいのか。
世界中に戦争をしかける米海兵隊のアジア拠点を日本の税金でつくってさしあげるようなことを本当に許すのか。
オスプレイが100機も常駐するような危険な基地を容認するような名護市民が1人でもいるのか。
赤旗「日曜版」2018.1.14付
特に昨年来の米軍機事故の実態を名護市民はどうみているのだろう。
今回の松本文明内閣府副大臣(前沖縄担当副大臣!)のヤジ「それで何人死んだんだ」をどううけとめたのだろう。

稲嶺は次のように語っている。

赤旗2017.12.24付 以下同
ただでもらったもの(米軍再編交付金)は残らない。しかも10年期限。残るのは基地から発生する騒音、墜落、事件・事故だ。それを背負うのは子や孫たち。だから新基地を造らせない。それがおとなの役割だ

以上、米軍新基地建設の観点から述べたが、それ以外の8年間の稲嶺市長の実績は本当にすばらしいものがある。
米軍再編交付金に頼らず市の収入を増やし、それを住民のための施策にあててきた。

▶子どもの医療費助成は中学卒業まで自動償還払いで通院・入院とも実質無償化。

▶小中学校の耐震化100%は来年度中に達成の見込み。

▶すべての普通教室にクーラーを設置し、トイレを洋式化。

▶保育料を2人目半額、3人目無料。

▶学校給食費も3人目から無料。

▶待機児童ゼロは2018年中に達成の見込み。

▶国保税1人あたりの市の補助は県内11市で最も多く、1世帯当たりの税額は11市で一番安い。

▶教育費は前市政時代と比べて平均年7億円増。

▶民生費は前市政4年間で71億~88億円に対して、約99億~138億円と大幅アップ。

▶市民所得は2010年度185万円から13年度194万円に。

▶市の予算は287億円から382億円に増加。

▶普通建設事業費も64億円から89億円に。
*以上、「12.17名護市長選勝利決起集会」での小池晃の演説から。

赤旗2018.1.1付
それに、稲嶺という人間の誠実さというか、魅力は他の追随を許さないものがある。

稲嶺は市の収入役、教育長を歴任したあと退職。
すぐに交通安全指導員として、毎朝、通学路で子どもたちの安全を見守り続ける。
前々回の市長選立候補が決まったとき、子どもたちから「もうやめるんですか」と問われ、稲嶺は「市長になっても、みんなとの約束を守って続けるから」と答える
以来8年、出張など公務がない限り、毎日、交通安全おじさんをしている。

この話はやはり小池晃が12.17の決起集会で紹介したものだが、小池は「全国どこを探しても、こういう市長はいないんじゃないかと思います」と述べている。
私もまったく同感だ。

こんなすばらしい市長がまた立候補するのであれば、対立候補を立てようがなく、無投票当選というのが当たりまえではないか。

名護市民よ、誇り高い歴史的審判をもう一度下してくれ。


 佐渡ドンデン山シリーズ④  ◆ ドンデン山山頂からの眺め ◆

2017.9.30撮影
立派な山小屋(営業小屋)横にある登山口から15分ぐらいでドンデン山(尻立山)山頂に着いてしまった。そこからドンデン池(右)、避難小屋(左)方面をながめる。ここから長いコースもあるのだが、私はパス。ドンデン池まで行って、来た道を下山する。

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