2013年12月23日月曜日

アーサー・ビナードの過激な発言(サンデーモーニングその1)

2013.12.22 TBS「サンデーモーニング」から
アーサー・ビナードなる人の名前を初めて耳にしたのは今年の4月頃だった。
なんでも地域の民間の研究会で講演の講師をつとめるらしい。
そんな有名人でもない人が講師で人が集まるのかとそのときはいぶかしんだ。

その講演会には私は行かなかったのだが、妻が参加してとても良かったと興奮していた。

以後、いろんなところで聞いたり目にしたりして、今ではサンデーモーニング(TBS)のレギュラーコメンテーターにもなっている。

昨日(12/22)のサンデーモーニングを見ていて、なるほどこの人の発言は過激、良くいえば率直だなと思った。

猪瀬東京都知事が5000万円疑惑で辞任した件でのコメントでは次のように述べた(要旨)。

5000万という金は、ぼくらから見るとすごい大金だと思うんですが、政治を操っている人から見ると小銭だし、この事件は氷山の一角だと思う。
カバンに入るか入らないかではなく、大型トラックで運ぶようなものが徳洲会の問題で動いていて、誰がもらっているかというと、裏が取れない今の状態で話すつまり推測)、自民党と維新の会の議員たちが多いと思う。
だから、この問題が猪瀬さんの問題ととらえると本質が見えなくなる。

百条委員会を今こそ開いて、(知事選までの)50日で洗い直して、場合によっては、言い過ぎかも知れないけど、東京オリンピック返上ぐらいのことを考えるべき。
猪瀬都政でとってきたもので、猪瀬都政はウソだった。
しかも、総理大臣が汚染水はアンダーコントロールと言ってとってきたもの。
オリンピックをやるにしても、これを洗い直して、どのようにしてとってきたかという問題もいっしょに考えるべきだと思う。

自民党と維新の会云々では、本人も推測と断ってはいるのだが、かなりの問題発言になりそう。
東京オリンピック返上発言は、多くの国民の反発を呼ぶかもしれない。
関口宏もそれはオーバーではないかといい、岸井成格もそれは厳しい意見だと苦笑い。

神奈川県三浦市に米軍ヘリが不時着した事件のコメントは、

いつも再発防止というのだが、また起こる。
沖縄の負担軽減といいながら、実は全国に負担増が広がっている。
オスプレイはどんどん増えていくし、日本も言い値で17機買う。
全国が沖縄と同じ状態におかれるという大きな流れがあって、それをどうやって食い止めるかということを考えなくてはいけない。

実に正鵠を射た意見だと思う。

最後に自民原発推進議連が出した意見書についてのコメント。

ここまで現実を無視した基本計画は見たことがない。
ベース電源といったりするんですね。
一基も動いていないのにどこがベースなのかわかんない。

将来にわたり必要だと言うんですが、それは一部の利益を得ている利権の人たちに必要であって、あるいは核開発を続けるために必要かも知れないけど、日本にとってはこれは害でしかないから、早く袋小路から出なければいけない。

原発が一基も動いていない今現在でも電力の安定供給ができているのに、自民党が「原発ゼロというのは現実的でない」というのを何度も耳にするたび、バッカじゃなかろかと思っている多くの人にとって、アーサー・ビナードのこのような発言は実に率直で気持ちがいい。

彼は詩人だということで、彼の詩を読みたくなったわけではないが、彼を応援したい。


◆ワルナスビ(ナス科ナス属) ◆
ワルナスビ 2013.6.17撮影
昨年同じ場所で撮ったものと比べて、カメラがグレードアップしたせいかよほどいい写真になっている。\(^O^)/

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