2013年12月14日土曜日

北朝鮮とアメリカはどちらが残虐か(張氏処刑と無人機攻撃)

北朝鮮が張氏を処刑した。
日本共産党の志位委員長は次のような談話を出した。

「わが党は、かねてから、北朝鮮を社会主義とは無縁の独裁専制体制と指摘してきたところであるが、今回の事態は、あまりに異常かつ残忍であり、とりわけ国際的な人権保障の基準に照らして、到底、容認できないものである」

異論はないのだが、北朝鮮なのだから、今さら「あまりに異常かつ残忍」もないと思うし、「国際的な人権保障の基準」などを北朝鮮に当てはめようというほうが無茶ではないか(これは異論かも)。

今日の赤旗の国際面に、この件での各国の反応という記事があって、アメリカの国家安全保障会議(いわゆるNSCってやつ)のベントレル副報道官なる人物が、次のような談話を出して北朝鮮を非難している。

「北朝鮮政権の極端な残虐さを示す新たな事例だ」

これを見て、私は「ふん」と言わざるをえない。。

「残虐さの点ではあんた(アメリカ)の方が上だろう」

このベントレル談話の記事の右の方には次のような記事が載っている。
赤旗2013.12.14付 レイアウトは変えた
北朝鮮が内部の権力闘争のようなもので要人を1人処刑したことと、何の罪もない外国の民間人を15人もいきなり殺害することとどちらが残虐か。

今年に入ってからのアメリカの無人機攻撃に関するニュースを、赤旗から見出しだけ抜き出してみる。

2013.02.08 米CIA 秘密無人機基地 イエメン攻撃 サウジに
2013.02.17 無人機攻撃 民間人犠牲者数公表を 米大統領補佐官が主張
2013.02.24 米無人機基地設置へ ニジェール マリで情報収集
2013.03.17 米国の無人機攻撃 パキスタン主権を侵害 国連特別報道官が声明
2013.03.19 CIAの無人機攻撃 米裁判所“文書公開を”
2013.04.09 無人機攻撃でパキスタンと米CIAが密約 米紙報道
2013.04.13 米の無人機攻撃 一部容認と表明 パキスタン前大統領
2013.05.25 無人機殺害は「合法」 米大統領、攻撃継続を表明
2013.06.12 パキスタン、米に正式抗議 無人機攻撃の停止を
2013.06.19 米無人機攻撃を批判 アフガン大統領 パキスタン首相を支持
2013.08.06 無人機攻撃 停止に慎重 米国務省報道官 長官発言うけ
2013.08.15 国連事務総長 米無人機攻撃は違法 国際人道法に従うべきだ
2013.08.19 米の無人機攻撃 暴力は平和をもたらさない(赤旗社説)
2013.09.11 無人機攻撃は主権侵害 パキスタン全政党会議 国連への提起要求
2013.10.24 米無人機攻撃 市民犠牲は“国際法違反” 国際人権団体が共同会見
2013.10.25 「無人機攻撃の停止」を要求 パキスタン首相、米大統領に
2013.10.31 米国の無人機攻撃 畑で母は突然殺された パキスタン人遺族 米議会で会見
2013.11.01 米無人機 傷つく子ら パキスタン遺族会見 米に衝撃
2013.11.03 無人機でタリバン司令官殺害 パキスタンが米国抗議 閣僚ら「和平の妨害」と反発
2013.11.04 パキスタン内相「米国との関係見直す」 タリバン司令官殺害 無人機攻撃を非難
2013.11.14 米無人機攻撃 世界が非難 市民・非戦闘員が犠牲に
赤旗2013.11.14付
2013.11.17 米無人機犠牲者の名前読み上げ 攻撃停止求め集会・デモ ワシントン
2013.11.18 無人機攻撃は国際法違反 米首都で国際会議 テロ対策ではない
2013.11.20 米無人機配備合意を批判 井上議員 政府の姿勢ただす
2013.11.21 無人機攻撃は国づくりの障害 米議会 イエメン人が即時停止訴え
2013.12.14 イエメン 無人機空爆か15人死亡

いくつか抜けている記事もあるだろうが、アメリカの無人機攻撃では何百人単位の民間人が犠牲になっている。

今回のイエメンに関しては、わすか3週間ばかり前にイエメン人自身が米議会で即時停止を訴えたばかり。
アメリカの残虐性は北朝鮮の比ではないことは明らかではないか。


◆ ネムノキ(マメ科ネムノキ属) ◆
ネムノキ 2013.6.17撮影
去年の写真と同じ木。今年のほうが花の数が多いみたい。夜になると葉が閉じる(就眠運動)ことからネムとついたらしい。が、この花の鮮やかさを見ると眠気も吹っ飛びそうだ。

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