2014年2月20日木曜日

日本をとりもどそう オリンピックの名前表記

夏のロンドンオリンピックで気になってブログを書いたが、今回のソチオリンピックでも状況は変わっていない。
2014.2.11 NHK
スピードスケート女子500メートルの結果を見ると、

 1位 LEE Sang Hwa (季相花・韓国)
 4位 ZHANG Hong (張紘・中国)
 5位 Nao KODAIRA (小平奈緒・日本)

となっている。

テレビの画面では、文字はすべて大文字だが、姓名の「姓」はすべて同じ大きさでそろえ、「名」は頭文字以外は小さめの文字にして区別している。

ロンドンオリンピックと同じで、中国や韓国はアルファベット表記においても自国の表記通りで、日本だけが逆転している。

今回は少し調査してみることにした。

まず日本オリンピック委員会に聞いてみようと思い、ホームページで電話番号を調べ電話をかけたがぜんぜんつながらない。
ホームページの中に質問・意見をメールで受けつけるようになっていたので、次のようなメールを送った。

(2014.2.17 16:44 送信)
オリンピックのテレビ中継においての姓名表記についておたずねします。
この表記は万国共通の映像であり、オリンピック委員会の責任のもとでなされていると考えていいですね。
そこでお聞きしたいことは、
1、中国と韓国の選手は母国と同様に「姓」「名」の順でアルファベット表記がされていますが、日本選手は「名」「姓」の順で表記されています。これは、(現地のまたは国際)オリンピック委員会が勝手にそうしているのか、または日本オリンピック委員会の要請でそうなっているのか、
2、どちらにしても、日本オリンピック委員会としては、そのような表記(「名」「姓」という順)について、どのような見解をお持ちなのか、
以上2点をお答えください。
よろしくお願いします。

送信して丸3日たったが、返答はまだ来ていない。

次に韓国大使館の意見を聞いてみようと思って電話したが、午後5時を過ぎていたせいか、つながらなかった。
それで、たまたまみつけた広島県の民団(在日本大韓民国民団)に電話してみた。

民団の事務局長はとてもフランクに対応してくれ、気持ちのいい会話ができた。
事務局長は、実際のことは知らないのだがと付け加えて、次のような自分の意見を述べてくれた。

韓国がIOCに姓名の表記を自国と同じように「姓」「名」の順にするよう要請しているということはないだろう。
韓国では姓名をアルファベット表記する場合、自国名と同じ「姓」「名」の順で表記するのが慣例だから、IOCもそれを尊重しているのだろう。

単純だが、とても納得できる意見だ。
だとすると、日本はみずから「名」「姓」でアルファベット表記しているから、IOCもそれを尊重しているということか。

あとになって気づいたのだが、中国や韓国では「姓」と「名」が日本に比べてはるかに一体化しているということだ。
「姓」の種類が少ないということもあるだろうが、キム・ヨナは「キムヨナ」というひとかたまりの名前であって、「ヨナキム」はあり得ないのだろう。

日頃「日本をとりもどす」と叫んでいる自民党はどのように考えているのだろうかと興味津々で自民党本部に電話してみた。

警戒されないようにできるだけて丁重におうかがいするのだが、対応してくれた強面の感じのする男性は、「何が問題なのか」といった感じで、しまいには怒鳴られそうな雰囲気になり、そそくさと切り上げた。

国際的な慣習であり何も問題ない、自民党としても問題にしたことはないしこれからも問題にはならない、ということである。

それではと思い、安倍首相の国会議員事務所へ電話してみた。

こちらはおそらく公設秘書であろうか、物腰の柔らかそうな男性が対応してくれた。
「日本をとりもどす」といっているのだから、IOCなどに姓名表記を改めてくれるように要請する考えはないのかなどと挑発してみるのだが、「はぁ~」という感じで、話にならない。
それではあなた自身のお考えはどうですかと問うと、「考えたことがない」というご返事。

最後に赤旗編集局に電話してみた。

ご意見受付係といった感じの女性が対応してくれたが、これが木で鼻をくくったような対応で、がっかりしてしまう。
共産党としてその件に関しては何も見解を出したことはない、ご意見は承っておく、これからも問題にすることはないだろう、とおっしゃる。

それでは自民党や安倍首相と同じではないですか、がっかりですね、といっても、御意見は承りましたと冷たく返ってくる。
赤旗とるのやめたろうかと一瞬考えた。

今日またいろいろネットで調べていたら、Yahoo知恵袋で「選手の名簿は,選手団を組織するNOC(国内オリンピック委員会)が提出したものに基づいていますから,日韓それぞれのオリンピック委員会の方針の違いだと思います」という文言を見つけた。

つまり、JOC(日本オリンピック委員会)が「Nao Kodaira」で選手登録しているからそうなっているということか。
であるならば、JOCに一義的な責任があることになり、JOCからの回答が待たれる。

今の日本の中学校では、フルネームで名前を表記する場合はすべての英語教科書が「Suzuki Ken」のように日本での呼称通りの表記になっているらしい。
これは次のような文化庁の国語審議会の答申「国際社会に対応する日本語の在り方」(2000年12月)があったからだ。

国語審議会としては、人類の持つ言語や文化の多様性を人類全体が意識し、生かしていくべきであるという立場から、(中略) 一般的には各々の人名固有の形式が生きる形で紹介・記述されることが望ましいと考える。 したがって、日本人の姓名については、ローマ字表記においても「姓-名」の順(例えば Yamada Haruo)とすることが望ましい。 (中略) 学校教育における英語等の指導においても、以上の趣旨が生かされることを希望する。

喜ばしいことだと思う。
前回のブログでは私の認識不足で教育界に注文をつけてしまった。
反省している。

10年以上も前から中学校教育で日本をとりもどそうとがんばってきたのに、「日本をとりもどす」と叫ぶ自民党は「Ken Suzuki」は国際化の中で当然のことだと問題意識のかけらもない。

そして共産党までが!?


 追記(2014.2.21)  

本文でもふれたが、文科省の国語審議会が2000年に「国際社会に対応する日本語の在り方」を答申し、その中で「姓名のローマ字表記の問題」についてふれていることを今回知った。
13年も前に文科省がこのような立派な提起をしていることに驚いてしまった。
以下その部分を転載する。

2 姓名のローマ字表記の問題

(1)姓名のローマ字表記の現状

 日本人の姓名をローマ字で表記するときに、本来の形式を逆転して「名-姓」の順とする慣習は、明治の欧化主義の時代に定着したものであり、欧米の人名の形式に合わせたものである。現在でもこの慣習は広く行われており、国内の英字新聞や英語の教科書も、日本人名を「名-姓」順に表記しているものが多い。ただし、「姓-名」順を採用しているものも見られ、また、一般的には「名-姓」順とし、歴史上の人物や文学者などに限って「姓-名」順で表記している場合もある。欧米の報道機関等では、日本人自身の慣習を反映して「名-姓」順で表記することが一般的である。
 しかし、近年では、本来の形で表記すべきだとする意見も多く聞かれ、名刺等の表記を「姓-名」順にしている人なども見られる。文化庁の「国語に関する世論調査」(平成11年)では、中国人や韓国人の名前は英文の新聞や雑誌の中でも自国での呼び名と同じ「姓-名」の順に書かれることが多いことを述べた上で、英文における日本人の姓名表記について尋ねたところ、「「姓-名」の順で通すべきだ」(34.9%)とした人がやや多く、「「名-姓」の順に直すのがよい」(30.6%)、「どちらとも言えない」(29.6%)もこれに拮抗する結果となった。

(2)姓名のローマ字表記についての考え方

 世界の人々の名前の形式は、「名-姓」のもの、「姓-名」のもの、「名」のみのもの、自分の「名」と親の「名」を並べて個人の名称とするものなど多様であり、それぞれが使われる社会の文化や歴史を背景として成立したものである。世界の中で、日本のほか、中国、韓国、ベトナムなどアジアの数か国と、欧米ではハンガリーで「姓-名」の形式が用いられている。
 国際交流の機会の拡大に伴い、異なる国の人同士が姓名を紹介し合う機会は増大しつつあると考えられる。また、先に記したように、現在では英語が世界の共通語として情報交流を担う機能を果たしつつあり、それに伴って各国の人名を英文の中にローマ字で書き表すことが増えていくと考えられる。国語審議会としては、人類の持つ言語や文化の多様性を人類全体が意識し、生かしていくべきであるという立場から、そのような際に、一定の書式に従って書かれる名簿や書類などは別として、一般的には各々の人名固有の形式が生きる形で紹介・記述されることが望ましいと考える。
 したがって、日本人の姓名については、ローマ字表記においても「姓-名」の順(例えばYamada Haruo)とすることが望ましい。なお、従来の慣習に基づく誤解を防ぐために、姓をすべて大文字とする(YAMADA Haruo)、姓と名の間にコンマを打つ(Yamada,Haruo)などの方法で、「姓-名」の構造を示すことも考えられよう。今後、官公庁や報道機関等において、日本人の姓名をローマ字で表記する場合、並びに学校教育における英語等の指導においても、以上の趣旨が生かされることを希望する。


◆ ウラギンヒョウモン(タテハチョウ科ヒョウモンチョウ族) ◆
ウラギンヒョウモン 2013.9.5撮影
蝶にはくわしくないので、いろいろ調べてウラギンヒョウモンのメスと特定した。ヒョウモンチョウのなかまはよく似た種類がたくさんいるらしいので、まったく自信はない。とまっている花はキバナコスモス。

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