地球温暖化によるさまざまな具体的危機にさらされている世界各国は、一刻の猶予もないという緊迫感で対策を立て、国際協力によりこの危機を回避しようとしている。
そのCOP19に日本政府はどのような方針で臨んでいるのか。
赤旗によれば、日本は温室効果ガス(6種類あるが、代表的にはCO2)「2005年比3.8%削減」という目標を示すらしい。
京都議定書(1997年COP3)に発する地球温暖化対策における温室効果ガス削減目標は、つねに1990年比で議論されてきた。
たとえば、先進国全体で2012年までに1990年比で-5%、日本は-6%、EUは-8%といった具合だ。
今回の日本の目標「2005年比3.8%削減」というのは、1990年比に換算すると3.1%増になる。
赤旗2013.11.10付から |
日本は京都議定書第一約束期間の目標はなんとか達成したみたいだ。
ところが、2013年からの第二約束期間の目標を決める昨年のCOP18では、なんと京都議定書から離脱してしまった。
このときもそんなのあり得るのかと思ったものだ。
民主党政権が誕生したとき(2009年)、鳩山首相は2020年までに1990年比25%削減と打ち上げた。
私のみならず、世界中がオー!! っと声を上げたと思う。
福島第1原発の事故があったとはいえ、同じ民主党政権なのに京都議定書離脱。
そして復活した自民党政権では1990年比3.1%増。
25%減から3.1%増!
中国に次いで世界最大級のCO2排出国(一人当たりではカタールに次いで2位)でありながら、京都議定書から離脱(ブッシュ政権時)したり、最初に2005年比というけしからん基準を勝手に持ち出したあのアメリカでさえ、今回1990年比3.5%減だ(2005年比17%減)。
2005年比というごまかしの基準でアメリカ追随するだけでなく、その無責任自己中極悪アメリカをしのぐ日本の目標だ。
ちなみにEUは第一約束期間の目標(-8%)を大幅に超過達成することが明らかになっている(-15.5%)。
ドイツはEUのなかでも「2012年までに1990年比21%削減」という野心的な目標を掲げていたが、2011年段階で27%減を達成。
日本とEU、なかんづく日独とのあまりにも大きなちがいにぼうぜんとする。
懸念どころか、失望、怒り、軽蔑といったものではないだろうか。
本当に恥ずかしい。
◆ ハルジオン(キク科ムカシヨモギ属) ◆
ハルジオン 2013.5.27撮影 深入山 |
同上 |
ちょっと同じ花のようには見えない。ヒメジョオンとちがって茎が空洞になっているのだが、ちぎるのがいやでいまだに確かめたことがない。
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