2017年6月27日火曜日

彼我の男子生徒の行動・思考ギャップ 半袖とスカート

2~3日前のテレビニュースを見て驚いた。
イギリスの男子生徒たちがスカートをはいて登校している。
暑い季節なのに半ズボン禁止の校則に抗議してとのことだ。
参考記事

何もこの突拍子もない男生徒たちの行動に驚いたのではない。
元々スコットランドでは男がスカートをはくのは伝統だ。
(この男生徒たちの学校はスコットランドではなく、イギリス南西部のエクスター)

半袖シャツの制服 2017.6.27撮影
日本の高校生とのあまりにもちがう、ちがいすぎる、真逆といってもいい行動様式(思考形態)に驚いたのだ。

私の長男だが、今年の春に市内の公立普通科高校を卒業した。
3年前の入学時に買った制服一式の中に、夏用の半袖カッターシャツが含まれている。
その半袖シャツは一度も袖を通されることもなく、買ったときの包装されたままの状態で今私の手元にある。

息子は私に似て暑がりだ。
家の中では1年を通して長ズボンなどはくことはめったになく(高校卒業まで)、上着もとても薄着で通している。
何しろ掛け布団も冬でさえタオルケット1枚で事足りるぐらいだ。

1年生の夏も近づいて、校則の衣替えも過ぎているのに、息子はいつまでたっても長袖シャツを袖まくりしてきている。
どうして半袖を着ないのかと問うと、着ている生徒がいないとのこと。

信じられない。
長袖も半袖もまったく同じデザインだ。
たとえ多くの生徒が長袖(袖まくりしている)だとしても、その中で半袖が特に目立つとも思われない。
まして暑がりの息子がそんなことでまわりに同調して半袖を着ないなんてことがあるのだろうか。

夏に長袖でも校則違反にはならないようだが、つまらない校則ばかりの中で、せっかく夏は半袖を着てもいい、どちらかというと半袖を着なさいといっているのに、わざわざ自分から望んで暑い目をしている。

自分の息子はこんなに自主性のない子だったか。
不合理なことにはひとりでも立ち向かう反骨の人間になってほしいのに、まるで話にならない。

実は1年時には学校近くを行き交う生徒たちのなかには何人か半袖を着ている生徒を見た。
あたりまえのことをあたりまえのようにしている子がいるのに、なぜうちの子はと思ってしまう。

あまりしつこくは言わないが、それでも何度か半袖を着たらどうかと話はしてきた。
しかし息子はいっこうに半袖を着ようとしない。

3年時、昨年の6月下旬にあった合唱祭を鑑賞しに行った。
息子のクラスを含めて数クラスの発表を見た。
そこで見たものは、男女一人残らず長袖シャツの袖をまくった姿だった。
わが子の高校の合唱祭 2016.6.27撮影
息子の通う高校生は、男女例外なく100%夏でも長袖シャツをまくって着ているのだ。
ちゃんと同じ柄の半袖の制服があって、それを高いカネを出して買ってあるのに、誰も着ようとしないのだ。
その理由はただ一つ。
みんなが着ないから。

目立つことはしたくない、まわりに合わせるのが楽、そんな風潮がおとなもふくめて日本全体にあることは承知しているが、ここまで滑稽なぐらい徹底している高校生をみると、とても暗鬱になる。
そして息子もそのなかの一人だということにショックを受けた。

そんな悲哀のようなものを感じ続け、息子は卒業して3ヶ月。
そして今回のイギリスの男子生徒たちのニュースを見たというわけだ。

なお、いまだ包装を解いていない半袖のシャツは、この夏私が着ようかなと思っている。

◆ ネモフィラ(ムラサキ科ネモフィラ属)◆
ネモフィラ 国営ひたち海浜公園 2017.5.10撮影
テレビのニュースで国営ひたち海浜公園のネモフィラを見て、これはぜひ見たいと思った。青い花といえば、身近にはオオイヌノフグリやツユクサなどがあるが、相対的には少ない。それが青い空と青い海を背景に丘を埋め尽くしている。強く心惹かれてしまった。それだけが目的ではなかったが、思い切って行ってきた。その日だけが悪天候だったのが残念。

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