2015年3月17日火曜日

メルケルの前で際立つ安倍の卑小さ その1(原発)

外務省HPから
1週間前、ドイツのメルケル首相が来日し、安倍と会見した。

いろんな意味で比較される日本とドイツだが、今回は原発と歴史認識の2点であまりにもくっきりと彼我のちがいが露呈した。

メルケルが3/9に東京都内で行った講演内容と質疑応答の全文が朝日新聞DIGITALに載っている。
また、同日に行われた共同記者会見のようすは、首相官邸のホームページに全文が載っている(動画まである)。

それをここまで縮めてもいいのかと思ってしまうが、その要旨は以下の通り。

赤旗 2015.3.12付
ドイツの原発は地図を見るとほとんどが内陸にある。
加えてドイツは地震国でもない
つまり、地震や津波による被害は日本に比べると限りなく小さい。
なのに、ドイツは福島の事故を教訓として原発廃止を決めた。

日本は世界有数の地震国。
原発はすべて海沿いにある。
福島の事故であれほどの被害を出しながら、また、4年経っても事故は収束せず、被災者の苦しみ(いまだに12万人が避難)が続くなかひたすら再稼働に突き進もうとする。

共同記者会見のなかで、次のようなやりとりがあった。

(ドイツ記者)
安倍総理に御質問です。
ドイツは、福島の事故を受け、脱原発をしました。
日本では、多数、脱原発を希望していると聞いていています。
なぜ、また再稼働を考えておられるのでしょうか。
日本は、今、原子力エネルギーがなければ、エネルギー供給が成り立たないとお考えなのでしょうか。

(安倍総理)
日本においては、かつてエネルギーの3分の1、30%強を原子力発電が担っておりました。
それが現在、突然止まった中において、我々は石油、そして石炭、ガスといった化石燃料に頼っているわけであります。
残念ながらまだ、再生可能エネルギーは、全力を挙げてこの再生可能エネルギーの発電量を増やす努力はしておりますが、まだまだわずかである中において、私は国民に対して低廉で安定的なエネルギーを供給していくという責任を果たしていかなければなりません。
同時にまた、COがどんどん排出をされているという状況も変えていかなければならない中において、世界で最も厳しい基準を、独立した原子力規制委員会が決めた厳しい基準をクリアしたと原子力規制委員会が判断したものについては、これは科学的見地から決めていくわけでありますが、再稼働をしていきたいと、このように思っています。


この安倍の答弁を聞いていると、本当に恥ずかしい思いがする。
ドイツ人記者の質問には安倍(日本人)への軽蔑がふくまれていて、安倍の答えによってその軽蔑感はますます大きくなっただろう。

「全力をあげて再生可能エネルギーの発電量を増やす努力はしております」とは聞いてあきれる。
太陽光発電買い取り量を縮小するのはどこの国か。
その国の首相はどいつか(冗談をいってる場合か)。
しかもその理由が原発再稼働の妨げになるからとあっては開いた口がふさがらない。

「COがどんどん排出されているという状況も変えていかなければならない(そのための再稼働)」とは、メルケルを前にしてよくぞ言えたものだ。
EUは2030年までに温室効果ガスを1990年比で40%削減を決めている。
日本は「2020年までに2005年比で3.8%削減」、つまり、1990年比では3%増の目標だ。

本当に恥ずかしい。

「世界で最も厳しい基準」と自分のことをそのように自慢げに言うか?
しかもそれは本当に事実か?
たとえばこのブログ

どこまでも恥ずかしい。
赤旗2015.3.12付
先日(3/15)のTBSサンデーモーニングで岸井は次のように述べた。

「メルケルさんが来られて、(彼女は)日本も脱原発で同じ道を歩んでほしい(と思っている)。本音は日本にこそ(脱原発の)先頭に立ってほしいという気持ちをもっている。だったら、なぜそれを安倍総理との首脳会談で言ってくれなかったのかな(内政干渉になるから言えない)」

この共同記者会見を見るもの聞くものに、メルケルの安倍に対する軽蔑感がひしひしと伝わってくる。
そして、このような人間が首相であることに、日本人としてとても不幸で悲しい気持ちになる。


◆ イヌタデ(タデ科イヌタデ属) ◆
2013.11.8撮影
人の役には立たないのでイヌという名があるそうだが、それはイヌに対して失礼というもの。赤い小さな果実を赤飯に見立てたアカマンマという呼称の方がはるかにいい。中央のキク科の花はノコンギクと思う。

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