赤旗2013.7.13付 |
しかし私などは再稼働支持が41.1%あることに唖然としてしまう。
この時事通信の生の記事をネットで調べてみると、次のようであった。
原発再稼働、半数が不支持=時事世論調査
時事通信の7月の世論調査で、原発の新しい規制基準の施行を踏まえ「新基準に適合する原発は再稼働させる」とした安倍内閣の方針への賛否を尋ねたところ、「支持しない」と答えた人は49.7%に上り、「支持する」の41.1%を上回った。規制強化にもかかわらず、再稼働に慎重論が根強いことが改めて浮き彫りとなった。
支持政党別にみると、「支持しない」は生活の党とみどりの風の支持層でいずれも100%。以下、社民党87.5%、共産党76.9%、みんなの党68.2%、民主党66.7%、公明党57.9%、日本維新の会57.1%と続いた。無党派層は52.0%。自民党支持層は「支持する」が56.4%で、「支持しない」35.5%を唯一、上回った。(2013/07/12-16:14)
この生記事と赤旗の短信を比べてみると、看過できないことがいくつかある。
赤旗の記事は時事通信の記事そのものだった。
つまり、赤旗は再稼働反対が強いことを言っているという私の最初の印象はまちがっていた。
赤旗の意見ではなく、時事通信の意見なのだ。
どの新聞でもそうなのだろうが、各通信社から配信された記事は手を加えることができなかったりする。
写真についているキャプションでさえ変更できないといった話も聞く。
冒頭の赤旗短信は、その規制が適用されたものかどうか知らないが、読者にしてみれば区別のしようがない。
赤旗や共産党がそのような表現をするかとかそんな意見を述べるかといった誤解をされるような記事はけっこうたくさんあると思う。
私は赤旗には再稼働支持が47.1%もあることの分析を書いてほしかった。
次に、赤旗短信は自分にとって都合の悪い部分をカットしている。
時事通信の記事後半には支持政党別の調査結果が載っていて、再稼働不支持は次のようになっている。
生活の党 100%
みどりの風 100%
社民党 87.5%
共産党 76.9%
みんなの党 63.2%
民主党 66.7%
公明党 57.9%
維新の会 57.1%
無党派層 52.0%
自民党 35.5%
この数字は各党の再稼働不支持の度合いを示しているものではないが、それにしても共産党支持者の76.9%は少ないし、がっかりしてしまう。
この数字は各党の再稼働不支持の度合いを示しているものではないが、それにしても共産党支持者の76.9%は少ないし、がっかりしてしまう。
この部分を赤旗が載せないのは理解してあげないといけないのかな。
前回の時は私も700枚注文して地域に配布したのだが、今回はそこまでする元気がない。
さて、今日の本題である原発の是非に関する世論だ。
先ほどの時事通信調査では再稼働反対は49.7%にしか過ぎない。
この数字をもって「再稼働に慎重論が根強いことが改めて浮き彫りになりました」などと言っていいものだろうか。
福島第1原発事故が起こった2011年3月から1カ月たったときの朝日新聞の世論調査では、「今後の原子力発電」についての結果が次のようになっている。
*( )は2007年時の調査
増やす方がよい 5% (13%)
現状程度にとどめる 51% (53%)
減らす方がよい 30% (21%)
やめるべきだ 11% ( 7%)
福島の事故を1カ月前に目の当たりにしてもなお「増やす方がよい」と「現状維持」を合わせて56%!
この結果を見たときの言葉にならない絶望感。
ドイツはメルケル以前に原発廃止を決めていたのだが、メルケルが見直しをして原発OKの政策に転じていた。
そのメルケルは福島事故をみて他山の石とし、再び原発廃止を決めた。
地震のないドイツでさえだ。
それでドイツは再生可能エネルギーの開発が飛躍的に伸びた。
といったドイツの例はわりと知られていると思う。
ドイツはメルケルがえらかった。
それに対してイタリアは国民がえらい。
イタリアは1980年代に原発廃止が決まっていた。
ベルルスコーニは原発再開の策略を練っていた。
原発再開となると、原発建設候補地のひとつとなるのがサルデーニャ島だった。
福島事故から2カ月後の2011年5月、サルデーニャで原発建設の是非を問う住民投票が行われた。
結果は投票率59.3%、原発建設反対が97.64%。
本当にすばらしい住民の意思だ。
サルデーニャの住民投票から1カ月後、ベルルスコーニは原発再開をねらって国民投票を実施した。
結果は投票率57.01%、原発廃止94.7%。(投票率が50%を超えないと投票が無効になる)
この国民投票のときのサルデーニャは、投票率58.6%、原発廃止98.39%で、前回の住民投票よりもさらに数字を伸ばし、イタリア全国トップであった。
イタリアは日本と同じ地震国。
福島の事故から受けた衝撃も大きかったのだろう。
国民投票の結果はあたりまえだともいえるのだが、日本の世論を考えたとき感動的でさえある。
こうしてベルルスコーニ(原子力ムラ)の野望は打ち砕かれた。
日本はなんという国だろう。
いまだに福島第1原発の事故は収束せず、放射性物質は垂れ流されている。
避難民はいまなお15万人レベル。
それなのに安倍政権は原発再稼働に前のめりになり、外国まで輸出しようとしている。
それを国民の47.1%が支持(再稼働)。
原発がなくても電力はまかなえるということが事実をもって証明されているのにだ。
このような日本を愛することができるのだろうか。
◆ オオイヌノフグリ(オオバコ科クワガタソウ属) ◆
オオイヌノフグリは星の瞳とも呼ばれ、目立つブルーの小さなかわいい花が一定の間隔をおいてかなりの密度で咲いている印象が強いので、この写真のように単独で茎や葉の勢いの強いものはいくら花の形がオオイヌノフグリであってもそれとは違う種なのではないかと思い、いろいろ調べて見たが、やはりオオイヌノフグリらしい。田の畦だから栄養豊富でこのようになるのだろうか。
先ほどの時事通信調査では再稼働反対は49.7%にしか過ぎない。
この数字をもって「再稼働に慎重論が根強いことが改めて浮き彫りになりました」などと言っていいものだろうか。
*( )は2007年時の調査
朝日新聞2011.4.18付 |
増やす方がよい 5% (13%)
現状程度にとどめる 51% (53%)
減らす方がよい 30% (21%)
やめるべきだ 11% ( 7%)
福島の事故を1カ月前に目の当たりにしてもなお「増やす方がよい」と「現状維持」を合わせて56%!
この結果を見たときの言葉にならない絶望感。
ドイツはメルケル以前に原発廃止を決めていたのだが、メルケルが見直しをして原発OKの政策に転じていた。
そのメルケルは福島事故をみて他山の石とし、再び原発廃止を決めた。
地震のないドイツでさえだ。
それでドイツは再生可能エネルギーの開発が飛躍的に伸びた。
といったドイツの例はわりと知られていると思う。
ドイツはメルケルがえらかった。
それに対してイタリアは国民がえらい。
イタリアは1980年代に原発廃止が決まっていた。
ベルルスコーニは原発再開の策略を練っていた。
原発再開となると、原発建設候補地のひとつとなるのがサルデーニャ島だった。
福島事故から2カ月後の2011年5月、サルデーニャで原発建設の是非を問う住民投票が行われた。
結果は投票率59.3%、原発建設反対が97.64%。
本当にすばらしい住民の意思だ。
サルデーニャの住民投票から1カ月後、ベルルスコーニは原発再開をねらって国民投票を実施した。
結果は投票率57.01%、原発廃止94.7%。(投票率が50%を超えないと投票が無効になる)
この国民投票のときのサルデーニャは、投票率58.6%、原発廃止98.39%で、前回の住民投票よりもさらに数字を伸ばし、イタリア全国トップであった。
イタリアは日本と同じ地震国。
福島の事故から受けた衝撃も大きかったのだろう。
国民投票の結果はあたりまえだともいえるのだが、日本の世論を考えたとき感動的でさえある。
こうしてベルルスコーニ(原子力ムラ)の野望は打ち砕かれた。
日本はなんという国だろう。
いまだに福島第1原発の事故は収束せず、放射性物質は垂れ流されている。
避難民はいまなお15万人レベル。
それなのに安倍政権は原発再稼働に前のめりになり、外国まで輸出しようとしている。
それを国民の47.1%が支持(再稼働)。
原発がなくても電力はまかなえるということが事実をもって証明されているのにだ。
このような日本を愛することができるのだろうか。
反原連のフライヤーから |
◆ オオイヌノフグリ(オオバコ科クワガタソウ属) ◆
オオイヌノフグリ 2013.5.9撮影 |
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