感染者数・死者数とも世界最多だったという衝撃的な事実が、赤旗もふくめてどうして大きな話題にならないのだろうかと首をひねっていた。
赤旗に次のような記事が掲載された。
今回の調査には高齢者施設で感染しても入院できず亡くなった人は含まれておらず、明らかになった犠牲者は氷山の一角に過ぎません。
というのが恐ろしい。
実は私の母は来年の3月に満100歳を迎えるのだが、数年前から老健(老人保健施設)に入所している。
今年の敬老の日には、岸田首相と松井広島市長からお祝いの賞状や記念品、金一封まで頂戴した。
その母が第7波でコロナ感染してしまった。
政府の方針で施設内療養なので、はっきり言ってもうだめだろうと覚悟した。
もし死んだら、お祝いの品や金一封は返却しなければいけないのかなといらぬ心配までした。
さて、第8波に入っているといわれる現在、日本の感染状況はどうなっているだろうか。
毎週日曜日の赤旗に掲載される米ジョンズ・ホプキンス大学の直近のデータが右表だ。
死者数が米国に次いで2位になっている。
人口がアメリカの方が3倍近く多いので、人口比にすると、日本の数をざっと3倍するとアメリカを超えているのではないか。
感染者数の方は2位の韓国の2倍近くいて、断トツの1位だ(実数)。
実数のみで比較するのはまちがった印象を与えると思うので、前回と同じ手法で人口10万人あたりの数を計算してみた。
人口あたりの数にすると、表の16カ国以外の国が16位以内に入ってくる可能性は十分あるし、感染者数の16カ国は、あくまで死者の実数の多い16カ国だけを比較したものであることに留意。
この人口あたりで見ると、日本の死者数はやはりアメリカを少し上回っていた。
日本は第7波が収まりつつあった10月8日以後、ずっと10位前後を保っているようだが、前回の最終データ(私の前回のブログ)である11月5日の1.3人に比べると2倍以上の死者数になっている。
フィンランドはいったいどうしたことだろう。
10月29日以後、ずっと1位を保っているようだ。
あの高福祉国家で何が起こっているのか。
人口あたりの感染者数は、韓国、日本、台湾がワースト3になっている。
コロナパンデミックが起こった初期、感染拡大防止の優等生と言われていたこの3国がこのありさまなのはなぜなのだろう。
こういった分析なり、評価が赤旗ではさっぱりわからない。
とにかく国際面にジョンズ・ホプキンス大学の表のみが掲載されているだけで、何のコメントもついていないのだ。
とても私などの手に負えるものではない。
とにかく、日本のコロナ感染状況は世界でも最悪水準がずっと続いていることにまちがいない。
な、の、に、岸田政権は何をしようとしているのか。
無為無策、緊張感のかけらもないように見える。
無為無策どころか、冒頭転載した赤旗記事では次のような指摘している。
いま8波とも言われる感染再拡大で同様の事態をくり返さないためには、高齢者や基礎疾患のある人、高齢者・障害者施設の入所者が確実に入院できる体制が必要です。
岸田政権は、発熱外来の診療報酬を引き下げたり、コロナ病床を確保した医療機関への補助金を廃止するなど、コロナ医療の態勢拡充にブレーキをかけるのはやめ、医療機関や介護施設を全面的に支援する施策をとるべきです。
「コロナ病床を確保した医療機関への補助金を廃止」については次の記事を参照。
赤旗 2022.11.21付 |
冒頭赤旗記事では触れられていないが、拙ブログで書いた「コロナ禍での医療逼迫という地獄のような危機が迫っていても公的病院統廃合を進めようとする自公政権のワヤクチャ」はいまも続いている。
安倍以上とも思われる正気を失ったというか、無能な岸田政権のありように慄然とする。
◆ ブラシノキ(フトモモ科ブラシノキ属)◆
ブラシノキ 2018.5.21撮影 いつもの散歩コース |
このブログ4回目の登場、お気に入りのブラシノキ。1年に何度も咲くみたい。今回は同じ木に開花の段階が同時に見られた。ところでフトモモ科とは妙な名前だなとフト思い、ネットで調べてみたら「フトモモという和名は、中国名の蒲桃(プータオ)に由来しています」とあった。蒲桃とは何? と思うでしょうが、Wikipedia参照。
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