2022年3月5日土曜日

日本の民間企業が1000万という中国人を死に追いやった痕跡、万人坑の戦慄

大同炭鉱万人坑遺跡記念館・無名労働者の墓碑
万人坑、字義通りなら万単位の人が埋まっている穴という意味だ。

私がこの言葉の真の意味を知ったのは、30歳頃に読んだ本多勝一の「中国の旅」だった。
この本では、日本軍が中国大陸で何をやってきたかが網羅的に取り上げられていて、万人坑についてもけっこうくわしく書いてある(文庫本30ページ分で、写真もかなり掲載)。
しかし、南京大虐殺や100人切り競争、平頂山事件、731部隊、三光作戦などといった蛮行についてほどは以後あまり関心を払ってこなかった。

ところが、日中友好協会が発行している日中友好新聞が昨年1年間連載した「中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる」を読んで、その悪魔の所業のすさまじさにあらためて慄然とした。