2019.10.4 安倍首相の所信表明演説 |
――ここから引用(安倍の所信表明演説の「おわり」の部分)
「提案の進展を、全米千二百万の有色の人々が注目している」。引用ここまで――
百年前、米国のアフロ・アメリカン紙は、パリ講和会議における日本の提案について、こう記しました。
一千万人もの戦死者を出した悲惨な戦争を経て、どういう世界を創っていくのか。
新しい時代に向けた理想、未来を見据えた新しい原則として、日本は「人種平等」を掲げました。
世界中に欧米の植民地が広がっていた当時、日本の提案は、各国の強い反対にさらされました。
しかし、決して怯むことはなかった。
各国の代表団を前に、日本全権代表の牧野伸顕は、毅然として、こう述べました。
「困難な現状にあることは認識しているが、決して乗り越えられないものではない」。
日本が掲げた大いなる理想は、世紀を超えて、今、国際人権規約をはじめ国際社会の基本原則となっています。
パリ講和会議というのは、第一次世界大戦の戦後処理のために開かれた国際会議(1919年1月~)で、日本は戦勝国の一員として参加している。