2019年9月16日月曜日

これほどの恥ずかしいみっともない総理大臣がかつていただろうか

反対討論をする萩生田光一
今年の6月、国会が閉会する日に衆議院本会議では安倍内閣不信任決議案が討議された。
与党自民党からの反対討論は萩生田光一が行ったが、その一部をNHKのニュースでみたとき、開いた口がふさがらなくなった。
それは次のようなものだった。

――以下引用(萩生田光一の反対討論の一部)

安倍総理の外交手腕は、例を挙げれば枚挙にいとまがございません。
米国が離脱を表明した後のTPPを立て直し、11カ国による交渉をまとめ上げたリーダーシップは、まさに世界から称賛をされています。
日米貿易交渉でも、交渉に入る前の昨年9月に共同声明を発出し、農林水産品については、過去の経済連携協定で約束したものが最大限であるとの結論を交渉入りの前に既にかち取っています。
自由で開かれたインド太平洋というビジョンは、今や、米国のトランプ大統領を始め、多くの首脳たちが引用するようになりました。
これだけ世界を動かした総理大臣が、かつていたでしょうか、皆さん。
今回のG20においても、自由で公正な貿易体制の強化、世界経済の持続的な成長、あるいは国際社会の結束とルールづくりに向けて、リーダーシップを力強く発揮していただき、世界の中心で光り輝く日本外交を展開していただきたいと思います。

引用ここまで――

安倍自身が就任以来何度もくりかえし自慢げに「地球儀を俯瞰する外交」と述べてきたことを萩生田流に忖度して賛辞を送ったのだろう。

しかし、安倍が世界を動かしたという事実はどこにあるのか。
まして、安倍に世界の中心で光り輝く外交などを期待するとは、どこの世界の話なのか。

先月8月8日に開かれた共産党の創立97周年記念講演で、志位委員長は安倍外交について次のように述べた。

安倍首相が自慢してきた「地球儀を俯瞰する外交」なるものも、対米外交は追随、対ロ外交は屈従、対韓外交は破綻、八方ふさがりに陥り、「地球儀の『蚊帳の外』の外交」であることが、すっかり露呈してしまったではありませんか。

志位委員長は、今年の年頭のあいさつで安倍が「景気回復の温かい風が全国津々浦々に届き始めた」などとまだアホノミクス(浜矩子が言ってるんです)の自慢話をしたのを受けて、「暖かい風が吹いているのは安倍さんの頭の中だけ」といって笑わせたが、ここでもまた「地球儀の『蚊帳の外』の外交」と笑わせてくれた。

志位委員長が述べた安倍の対米外交、対ロ外交、対韓外交のいちいちについてはここでは触れないが、どれもこれも日本人として恥ずかしくなるものばかりだ。


2012年の総選挙時の自民党ポスター
萩生田が言う「TPPを立て直し、11カ国による交渉をまとめ上げた」などというのは、自民党が政権に返り咲いた総選挙において「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない」という公約、つまり国民との約束を宇宙の果てに捨ててきて知らんぷりを決め込んでいる萩生田ならではの厚顔無恥のなせる技だ。

いちいち触れないといいながらつい触れてしまう。

極めつけを一つだけ紹介しておこう。

9月8日のサンデーモーニングを見ていたとき、安倍がウラジオストクでプーチンと首脳会談をして、そのときの共同記者会見のようなものの映像が流れた。

ほんの10秒程度の映像だったような気がするが、全身のあちこちにじんましんが出てかゆくなるようなものだった。

後からネットで検索したら、下のような「報ステ」のYouTubeを見つけた。



この動画は2分41秒あるが、最初の20秒だけみていただきたい。

 2019.9.21 追記 

上記YouTubeは知らぬ間に非公開になり、再生できなくなった。
官邸からの圧力があったのだろうか。
しようがないので、ダウンロードしていたものから前半の1分ほどをここへアップしておく(私にも圧力がかかるかな?)。


「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている。
平和条約の締結という歴史的使命がある。
ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で駆けて駆け、駆け抜けようではありませんか」

虫酸が走る。
27回もプーチンと首脳会談をした結果がこのありさまだ。
これほどの恥ずかしいみっともない総理大臣がかつていただろうか。


 五島列島シリーズ⑬  ◆ ノギランキンコウカ科ノギラン属)◆

ノギラン 2018.5.5撮影 福江島鬼岳
ノギランだと思うのだが、自信がない。花期は6~8月とあるから、まだこの写真では花のつぼみの段階なのではないかと思う。

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