昨日未明の広島における土砂災害は本当に驚いた。
たくさんの方々が亡くなり、今もなお捜索が続いている状態で、とても悲しく辛い。
常々広島はおだやかな気象条件で自然災害の少ないところだと安心していた。
岩中祥史という人が書いた「広島学」(新潮文庫)という本にも次のようにある。
広島が面している瀬戸内海は日本の地中海にも例えられ、ひじょうにおだやかなことで知られる。
(中略)
また、山間部は別として、瀬戸内海式気候は、年間降水量が少なく、晴天日数も多いのが特徴で、1年を通じて温暖である。台風に襲われることもほとんどない。
その固定観念はとんでもないまちがいだと改めて気づかされた。
そもそも土砂災害の危険箇所は47都道府県で広島が最も多い。
そのようなことはしっかりと自分の中に認識していながら、それでも広島は安全なところだと思い込んでいたところが恐ろしい。