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2018年12月15日土曜日

今さらだが書かずにおれない第4次安倍改造内閣と片山さつきの醜悪

2018.10.2 第4次安倍晋三改造内閣
自民党総裁選で、石破が「正直、公正」をスローガンにしたら、それは安倍への個人攻撃かと石破が攻撃され、そのスローガンを引っ込める。

安倍側の「語るに落ちる」アホさかげんにもあきれるが、石破もふくめた自民党の愚劣さにはますます磨きがかかってきたようだ。

結局安倍が3選、第4次安倍改造内閣の発足となった。
2カ月以上も前の話だが、書かずにおれないのでこうして安楽死寸前のブログに時々息を吹き込んでいる。

首相官邸には「すべての女性が輝く社会づくり本部」というものがあって(2014年10月発足)、そのホームページには次のように書いてある。

2014.10.15 首相官邸HPから
「女性が輝く社会」をつくることは、安倍内閣の最重要課題のひとつです。
すべての女性が、その生き方に自信と誇りを持ち、活躍できる社会づくりを進めてまいります。

本部長はもちろん安倍首相であり、ことあるごとに「すべての女性が輝く」「あらゆる分野における女性の活躍」などとアピールしてきた。

その最重要課題に総力をあげて(?)とりくんできた4年間の結果が今回の改造内閣だ。

2007年の第1次安倍内閣をふくめて9回の安倍自身による組閣のなかでも女性閣僚が1人というのは初めてだ。
「あらゆる分野における女性の活躍で、すべての女性が輝く」という謳い文句は内閣だけは別ということなのだろうか。

そこで、戦後の歴代内閣に女性閣僚がどれほどいたのか調べてみた。
戦後最初の首相は東久邇宮であり、幣原喜重郎、吉田茂と続くが、いずれも明治憲法下での組閣であって、その時代は女性は政治家にはなれなかったし、選挙権でさえなかったので除いてある。

戦後(新憲法下)歴代内閣の女性閣僚
内閣
発足
氏名
国務大臣
備考
片山哲内閣1947.5.24   
芦田均内閣1948.3.10   
第2次吉田茂内閣1948.10.15   
第3次吉田茂内閣1949.2.16   
第3次吉田茂改造内閣1950.6.28   
第3次吉田茂改造2内閣1951.7.4   
第3次吉田茂改造3内閣1951.12.24   
第4次吉田茂内閣1952.10.30   
第5次吉田茂内閣1951.5.21   
第1次鳩山一郎内閣1954.12.10   
第2次鳩山一郎内閣1955.3.19   
第3次鳩山一郎内閣1955.11.22   
石橋湛山内閣1956.12.23   
第1次岸信介内閣1957.2.25   
第1次岸信介改造内閣1957.7.10   
第2次岸信介内閣1958.6.12   
第2次岸信介改造内閣1959.6.18   
第1次池田勇人内閣1960.7.19中山マサ厚生大臣自民党大野派
第2次池田勇人内閣1960.12.8   
第2次池田勇人改造内閣1961.7.18   
第2次池田勇人改造2内閣1962.7.18近藤鶴代科学技術庁長官参議院自民党大野派
第2次池田勇人改造3内閣1963.7.18   
第3次池田勇人内閣1963.12.9   
第3次池田勇人改造内閣1964.7.18   
第1次佐藤栄作内閣1964.11.9   
第1次佐藤栄作改造内閣1965.6.3   
第1次佐藤栄作改造2内閣1966.8.1   
第1次佐藤栄作改造3内閣1966.12.3   
第2次佐藤栄作内閣1967.2.17   
第2次佐藤栄作改造内閣1967.11.25   
第2次佐藤栄作改造2内閣1968.11.30   
第3次佐藤栄作内閣1970.1.14   
第3次佐藤栄作改造内閣1971.7.5   
第1次田中角栄内閣1972.7.7   
第2次田中角栄内閣1972.12.22   
第2次田中角栄改造内閣1973.11.25   
第2次田中角栄改造2内閣1974.11.11   
三木武夫内閣1974.12.9   
三木武夫改造内閣1976.9.15   
福田赳夫内閣1976.12.24   
福田赳夫改造内閣1977.11.28   
第1次大平正芳内閣1978.12.7   
第2次大平正芳内閣1979.11.9   
鈴木善幸内閣1980.7.17   
鈴木善幸改造内閣1981.11.30   
第1次中曽根康弘内閣1982.11.27   
第2次中曽根康弘内閣1983.12.27   
第2次中曽根康弘改造内閣1984.11.1石本 茂環境庁長官参議院自民党福田派
第2次中曽根康弘改造2内閣1985.12.28   
第3次中曽根康弘内閣1986.7.22   
竹下登内閣1987.11.6   
竹下登改造内閣1988.12.27   
宇野宗佑内閣1989.6.3   
第1次海部俊樹内閣1989.8.10森山眞弓環境庁長官
内閣官房長官
参議院自民党河本派
高原須美子経済企画庁長官経済評論家 フィンランド大使 セ・リーグ会長
第2次海部俊樹内閣1990.2.28   
第2次海部俊樹改造内閣1990.12.29山東昭子科学技術庁長官参議院自民党竹下派
宮澤喜一内閣1991.11.5   
宮澤喜一改造内閣1992.12.11森山眞弓文部大臣参議院自民党河本派
細川護煕内閣1993.8.9赤松良子文部大臣労働省出身
久保田真苗経済企画庁長官参議院社会党
広中和歌子環境庁長官参議院公明党
羽田孜内閣1994.4.28赤松良子文部大臣留任
浜四津敏子環境庁長官参議院公明党
村山富市内閣1994.6.30田中眞紀子科学技術庁長官自民党無派閥
村山富市改造内閣1995.8.8   
第1次橋本龍太郎内閣1996.1.11長尾立子法務大臣厚生省出身
第2次橋本龍太郎内閣1996.11.7石井道子環境庁長官参議院自民党宮澤派
第2次橋本龍太郎改造内閣1997.9.11   
小渕恵三内閣1998.7.30野田聖子郵政大臣自民党旧河本派
小渕恵三改造内閣1999.1.14野田聖子郵政大臣留任
小渕恵三改造2内閣1999.10.5清水嘉与子環境庁長官参議院自民党森派
第1次森喜朗内閣2000.4.5清水嘉与子環境庁長官留任
第2次森喜朗内閣2000.7.5扇 千景建設大臣参議院保守党
川口順子環境大臣留任
第2次森喜朗改造内閣2000.12.5扇 千景国土交通大臣留任
川口順子環境大臣留任
第1次小泉純一郎内閣2001.4.26森山眞弓法務大臣自民党旧河本派
田中眞紀子外務大臣自民党無派閥
扇 千景国土交通大臣留任
川口順子環境大臣
外務大臣
留任
遠山敦子文部科学大臣文部省出身
第1次小泉純一郎改造内閣2002.9.30森山眞弓法務大臣留任
扇 千景国土交通大臣留任
川口順子外務大臣留任
遠山敦子文部科学大臣留任
第1次小泉純一郎改造2内閣2003.9.22川口順子外務大臣留任
小池百合子環境大臣自民党森派
小野清子国家公安委員長参議院自民党江藤・亀井派
第2次小泉純一郎内閣2003.11.19川口順子外務大臣留任
小池百合子環境大臣留任
小野清子国家公安委員長留任
第2次小泉純一郎改造内閣2004.9.27南野知恵子法務大臣参議院自民党森派
小池百合子環境大臣留任
第3次小泉純一郎内閣2005.9.21南野知恵子法務大臣留任
小池百合子環境大臣留任
第3次小泉純一郎改造内閣2005.10.31小池百合子環境大臣留任
猪口邦子少子化担当大臣自民党無派閥
第1次安倍晋三内閣2006.9.26大田弘子経済財政相政策研究大学院大学教授
高市早苗沖縄北方他相自民党森派
小池百合子防衛相自民党森派
第1次安倍晋三改造内閣2007.8.27大田弘子経済財政相留任
上川陽子少子化相参議院町村派
福田康夫内閣2007.9.26大田弘子経済財政相留任
上川陽子少子化相留任
福田康夫改造内閣2008.8.2野田聖子科学技術相自民党無派閥
中山恭子少子化相参議院町村派
麻生太郎内閣2008.9.24野田聖子科学技術相留任
小渕優子少子化相自民党津島派
鳩山由紀夫内閣2009.9.16千葉景子法務大臣参議院民主党 旧社会党出身
福島瑞穂消費者少子化相社民党党首
菅直人内閣2010.6.8千葉景子法務大臣留任
蓮 舫行政刷新相参議院民主党野田G
菅直人改造内閣2010.9.17岡崎トミ子国家公安委員長参議院民主党 旧社会党出身
蓮 舫行政刷新相留任
菅直人改造2内閣2011.1.14蓮 舫行政刷新相留任
野田佳彦内閣2011.9.2小宮山洋子厚労大臣民主党前原G
蓮 舫行政刷新相留任
野田佳彦改造内閣2012.1.13小宮山洋子厚労大臣留任
野田佳彦改造2内閣2012.6.4小宮山洋子厚労大臣留任
野田佳彦改造3内閣2012.10.1田中真紀子文科大臣
第2次安倍晋三内閣2012.12.26森雅子消費者相参議院自民党町村派
稲田朋美規制改革相自民党町村派
第2次安倍晋三改造内閣2014.9.3高市早苗総務大臣自民党無派閥
松島みどり法務大臣自民党町村派 不祥事で辞任
上川陽子法務大臣自民党岸田派 松島の後任
山谷えり子国家公安委員長自民党町村派
小渕優子経産相自民党額賀派 不祥事で辞任
有村治子内閣府特命大臣参議院自民党大島派
第3次安倍晋三内閣2014.12.24高市早苗総務大臣留任
上川陽子法務大臣留任
山谷えり子国家公安委員長留任
有村治子内閣府特命大臣留任
第3次安倍晋三改造内閣2015.10.7高市早苗総務大臣留任
丸川珠代環境大臣参議院自民党細田派
島尻安伊子内閣府特命大臣参議院自民党額賀派→民間
第3次安倍晋三改造2内閣2016.8.3高市早苗総務大臣留任
稲田朋美防衛大臣自民党細田派 不祥事で辞任
丸川珠代国務大臣転任
第3次安倍晋三改造3内閣2017.8.3野田聖子総務大臣自民党無派閥
上川陽子法務大臣自民党岸田派
第4次安倍晋三内閣2017.11.1野田聖子総務大臣留任
上川陽子法務大臣留任
第4次安倍晋三改造内閣2018.10.2片山さつき内閣府特命大臣参議院自民党二階派

氏名に抹消線が引いてあるのは、不祥事による途中辞任だ。

この表づくりにはほとほと疲れ果てた。
労多くして益少なしだな。

最も女性閣僚の多かったのが2001年の第1次小泉純一郎内閣と2014年の第2次安倍晋三改造内閣の5人だ。
ただし、安倍晋三内閣は5人の内2人が不祥事で辞任し、途中から女性閣僚は4人になっている。

9回におよぶ安倍の組閣における女性閣僚の数は、3→2→5→4→3→3→2→2→1となっている。
「すべての女性が輝く社会づくり本部(推進室)」というのはまさに看板倒れというしかないだろう。

ちなみに他の国の状況はどうだろう。

赤旗 2017.3.20付
上記記事中の安倍政権とは、2016年の第3次安倍内閣の2回目の改造内閣のようで、高市早苗、稲田朋美、丸川珠代の3人が女性閣僚だ。
193カ国中106位ということだが、途中で稲田朋美が辞任したので、さらに順位は落ちたはず。

そして今回の安倍内閣の女性閣僚は1人。
何位になるのかわからないが、上記記事の2017年版を参考にすれば、女性閣僚がいないのは13カ国だったことから、193カ国中180位ということになる(あくまで参考)。

次のような新しい記事もある。
赤旗 2018.6.8付
「すべての女性が輝く社会づくり本部」はいったい何をやってきたのかといいたい。
安倍が本部長だから、やったふりをして何もやっていないのだろう。

政治分野ではないが、実際次のような報告もある。
赤旗 2018.6.14付
ここまで安倍内閣の女性閣僚が1人ということについて書いてきたが、私が今回のブログを書かずにおれなかった理由は、その1人が片山さつきだったからだ。

なぜ片山さつきなのか。
たった1人の貴重な女性閣僚がよりによってなぜ片山さつきなのかということだ。

片山さつきについて詳しく知っているわけではない。
彼女の元夫が舛添要一だったことも今回調べていて初めて知ったぐらいだ。

片山さつきは小泉純一郎が郵政民営化を問う選挙で、小泉に反抗する自民党候補者を落とすために放った多くの刺客の一人として政界にデビュー(?)した。
いわゆる小泉チルドレンのはしりで、刺客の役割を立派に果たして当選した。
この頃から自民党はわやくちゃな政党に転落していく。
なんせ小泉のスローガンが「自民党をぶっつぶす」だったのだから。

総選挙 2009.7.31 浜松市にて
そのときは片山にはたいした印象はなかったのだが、次の2009年の総選挙で彼女は土下座選挙運動を展開した。
その彼女のイメージが私に強烈に焼き付いた。

全国で行われるさまざまな選挙において、有権者に土下座して投票依頼するという運動がどのぐらい行われているのだろうか。
私は見た記憶はないが、けっこうあるのかもしれない。

土下座してお願いする選挙運動というのはいったいどういうものだろう。
土下座というのはまちがいを起こしたときに心から謝罪するときの(あるときは屈辱的な)態度であり、また、無理難題を何とか認めてもらうときの卑屈な行為だ。
どうしてもまっとうな選挙運動とは思えない。
ふつうの有権者ならば、このような候補者には侮蔑の眼を投げかけるのみで決して投票しないだろう。
そして彼女は選挙区最下位で落選した。

片山さつきには、どうしてもこの卑屈で品性下劣なイメージがつきまとう。
清廉潔白な政治家の対極にいるのが彼女だ。

次回からは参議院の比例区に鞍替えし、2010年の選挙で自民党内トップで当選している。
2016年の2回目の参院選でも党内で3位当選し今にいたっている。
このトップ当選や3位当選については私にはわけがわからないので触れない。

国会議員としてさまざまな問題に意見を表明するのは当然だが、彼女の意見はほとんどが支離滅裂だ。
東京大学法学部を卒業し、財務省のエリート官僚の道を歩き、法学士や行政書士の免許を持っていることがにわかには信じられないほどのノーテンキな女だ。

彼女のイメージをさらに悪化させたのは、2012年に起こった芸能人親族生活保護受給騒動
だ。

何の問題もない生活保護受給を鬼の首を取ったように大騒ぎして芸能人母子を責め立てた。
私の中で、この女は人間として許しがたい最低なやつだと確定した。

今年の7月の西日本豪雨。
各地に避難勧告が出されている最中に片山さつきが赤坂自民亭をツイートし、ネットで大炎上した。


この「赤坂自民亭」集合写真は西村康稔官房副長官のツイッターから
この「赤坂自民亭」そのものが自民党という政党の無責任無能力体質をよく表しているわけだが、それをツイッターでうれしげに報告する片山さつきのアホさ加減はどうだろう(その点は西村も同じ)。

この宴席には上川陽子法務大臣も出席していて、翌日にオーム真理教死刑囚の死刑執行が7人まとめて行われる、つまり、死刑執行のゴーサインを出した張本人がその後宴会の女将として楽しんでいるというおぞましい光景もあるのだが、それはここでは触れない。

このような、とにかく最低極まる下劣な女が国会議員であり、しかも内閣の紅一点(?)の閣僚として存在している。
世界中に日本の恥をさらしていることに気づかないのだろうか。
では他にどんな立派な女性議員が自民党にいるのかというと返答に困るのだが。

この女は案の定すぐに馬脚を現し、口利き疑惑で野党から追及を受けている。
また、政治資金収支報告書未記載の問題が次々発覚し、これが最後といいながら新たに出てくるということを繰り返している。
底なしの最低女だ。

しかしよく考えてみると、安倍政権には似つかわしい閣僚だともいえる。
安倍が「適材適所」「全員野球内閣」といって任命したのだから、これが安倍政権の真実の姿なのだ。
なんという醜悪さだろう。


 佐渡ドンデン山シリーズ⑨  ◆ センブリ(リンドウ科センブリ属)◆

センブリ 2017.9.30撮影
センブリの名前の由来は「出してもまだ苦い」ということからつけられたとされている。ゲンノショウコ、ドクダミと共に日本の三大民間薬の一つとされていて、最も身近な民間薬の一つである以上Wikipediaから抜粋。

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