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2019年5月11日土曜日

改元のバカ騒ぎを演出する安倍政権とマスコミの愚劣

ピークは過ぎた感はあるが、平成から令和へと改元されたときの日本中のバカ騒ぎには開いた口がふさがらない。
赤旗 2019.4.2付
中国の古典からは選ばれないだろうということは前もって確信していたが、一部の人たち(私も)が予想していた「安」の字が入るのではなかろうかという予想はさすがにはずれた。

それにしても、そこまで中国嫌いで、「美しい日本」「日本を取り戻す」などと言うのなら、そもそも元号自身が中国発祥の伝統なのだから、この機会に元号制度そのものをやめればいいのにと思った。

元号っていうのは本当に迷惑なものだ。
明治、昭和、大正、昭和、平成、そして令和。
昭和35年生まれ、今何歳?
まして大正12年生まれは?
貞観地震、何年前のこと?
みんなはいったいどんな方法で西暦に返還しているのだろう。

昭和20年(終戦の年)といえば、1945年とストレートにで出てくる。
西暦の下2桁と昭和の差が25年だから、平成になる1989年まではそれで計算していた。
平成になったら、同じように12年の差があるので、平成20年といえば20から12を引いて2008年だと計算していたが、平成8年とかなると、8ー12はマイナスになってしまうので、2000から4を引いて1996年だななどとちょっと手間取る。

それが今度は令和ということで、まったく迷惑な話だ。
何がありがたいのかと思う。

これだけ日本中がバカ騒ぎするのは、国民がバカということもあるだろうが、やはりマスコミの責任が大きいと思う。
赤旗 2019.4.3付
上記の赤旗記事で気になるのは、本筋とははずれるが、NHKの岩田明子のことだ。
完璧に安倍晋三べったりの、安倍晋三礼賛記者だ。
このようなレッテルが貼られているのには確かな根拠があってのことだが(例えば「週刊金曜日」2019.2.15号P.18)、私が不思議に思うのは、ここまではっきりと色づけされた記者が、なぜいつまでもNHKの政治部門の解説委員を務めることができるのだろうかということだ。
ふつうなら記者生命はとうの昔に終わっているのではないか。

日本共産党の志位委員長は次のように言っている。
赤旗 2019.4.2付
自衛隊に対する見解と同じで、見解というより弁解に聞こえる。
共産党はいつも応援しているし、志位委員長も尊敬しているのだが、どうしてもこのような見解はポピュリズム(大衆迎合主義?)としか思えない。

ちょうど一月後の新天皇が即位した時には次のような談話を出している。
赤旗 2019.5.1付

共産党の委員長が新天皇の即位に「祝意」を表すとは!
いくら象徴天皇制で、憲法に位置づけられているからとはいえ、祝意まで表すかというのが私の正直な感想だ。
一般人の支持者は増えるかもしれないが、コアな共産党支持者は心が離れてしまうのではないかと心配してしまう。

それにしてもマスコミ、特にテレビにはうんざりした。
「平成最後の高校野球」ぐらいから始まって、何でもかんでも「平成最後の◌◌」。
ラジコのカープ戦を聞いていて、「平成最後の広島ヤクルト戦」などとアナウンサーが何度も言うのには、それがどうした! と叫んでやりたくなる。

「平成最後の広島ヤクルト戦の平成最後の9回表」「平成最後の打者になるか」「平成最後のピッチャーゴロ」なんて言ったかどうか。

4月30日には、「平成最後の日」なんてのは言わないアナウンサーなどいなかっただろうし、「平成最後の夕食」「平成最後の排便」「平成最後のセックス」とまで言ったやつがいたかもしれない。

それが翌日の5月1日になると、今度は「令和最初の夜明けです」「令和最初の朝ご飯をどうぞ」「令和最初のうんちが出ました\(^O^)/」などのオンパレード。
どこまでおめでたいマスコミであり、国民なんだろうと思う。

安倍政権はこの皇位移譲、改元を最大限利用する。
菅官房長官の元号「令和」発表の後、のこのこ安倍が出てきてさも自分が天皇に成り代わったようにして講釈をたれる。
赤旗 2019.05.03付
そして驚くことに安倍政権の支持率が上がるのだ(産経調査前月比5.2ポイント増、共同通信調査前月比9.5ポイント増)。

愚劣としか言いようがない。

最後に赤旗読者の声をどうぞ。
赤旗 2019.5.10付

 五島列島シリーズ③  ◆ ミヤコグサ(マメ科ミヤコグサ属)◆

ミヤコグサ 2018.5.5撮影 福江島鐙瀬溶岩海岸
黄色のエンドウ。海岸に限らず、道ばたや田畑の周辺でもよく見るが、私の住んでいる広島では見た記憶がない。Wikipediaには、北海道から南西諸島まで広く分布とあるが。

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