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2013年6月25日火曜日

東京都議選で共産党躍進 とてもうれしい

東京都議選で共産党の議席が倍増した。
維新が選挙前に沈没したものだから、民主から離れた票が共産党に来た。
つまり適失のような気もするが、それにしても長い間後退を続けてきた共産党だから、今回の結果はとてもうれしい。
赤旗2013.6.25付
なかなかに華やかな上の写真は当選した17名が勢ぞろいしている。

17人中11人が女性だ(65%)。
この女性の割合はずいぶん多いような気がして、他の党はどうなのであろうかとデータをさがしてみると、東京新聞に「都議選 当選者127人を分析」という記事があった。

――ここから引用

 都議選の当選者127人のうち女性は25人で、前回選挙の24人を上回り、過去最多を更新した。党派別では共産党が11人で最も多い。みんなの党は4人、自民党と公明党、生活者ネットは3人ずつで並んだ。惨敗した民主党は、前回の10人からゼロに減った。

 当選者の平均年齢は52.91歳。前回の50.07歳より3歳近く上がった。最高齢は、自民の内田茂氏(千代田区)の74歳。最年少は共産の米倉春奈氏(豊島区)の25歳。

 政党別の内訳は、自民54.33歳、公明56.21歳、共産56.76歳。これに対し、民主は42.33歳、みんなは42歳と一回りほど若い。

 年代別にみると、60代が39人で最も多く、40代と50代はともに33人で並び、30代の14人が続いた。

 当選回数の最多は初当選の34人で、うち19人は自民だった。3回目29人、2回目24人、4回目19人、5回目14人と続き、最多は自民の立石晴康氏(中央区)の8回目。

 出身分野別では、区議や市議など地方政界が64人で、過半数を占めた。続いて議員秘書の25人、政党役員14人など。

引用ここまで(漢数字はアラビア数字に変えた)――

当選者に占める女性議員を党別に比較してみると(数字は、当選者数・うち女性・その割合)

 自民党  59  3      5%
 公明党  23  3     13%
 共産党  17 11    65%
 民主党  15  0    0%
 みんな   7   4   57%
 ネット   3   3   100%
 維新    2   0    0%
 無所属   1   1 100%
  計   127 25  20%

赤旗2013.6.25付
25人の全女性議員のうち共産党が11人を占めるとは目立っている。
保守勢力はやはり女性が少ない。
とくに自民党は女性が被選挙権を得た戦後からちっとも進化していないのではないか。

平均年齢は共産党が最も高くて意外。
だが、最年少都議は共産党の米倉春奈25才だ。
25才といえば私など大学を卒業したばかりで右も左もわからない世間知らず。
彼女については今日の赤旗に次のような文が載っている。

 学生時代に就職難解決のために、都内の学生たちと、徹底的に実態を調査。厚生労働省や文部科学省と粘り強く交渉を重ね、就職難についての協議会を設置させました。その中心を担った米倉さんは卒業後、社会を良くする仕事がしたいと、日本共産党の専従職員の道を選びました。宮崎県から応援に駆けつけた父親の浩さん(52)は「とてもやさしい娘ですが、信念は絶対にまげない子です」と言います。

世界中のあちこちで女性大統領が生まれ、活躍している。
あと30年もすれば、米倉春奈首相誕生! ってわけにはいかないかな。

共産党の若い女性議員といえば、今年2月に行われた浦添市の市議選を思い出す。
伊礼悠記という30才の新人がトップ当選したのだ。
ついでといってはなんだが、西銘健という31才の現職が2位当選。
共産党候補が1位と2位で当選なんて歴史はじまって以来ではないか。

このときは昨年末の総選挙で共産党が1議席減らして落ち込んでいたときだが、この浦添市議選の結果でまた元気が出たのだった。

そういえば伊礼悠記の続報がないのだが、どんな活躍をしているのかな。

さて今回都議選のNHK開票速報だが、冒頭少ししか観ていないのだが噴飯ものだった。
自公対民主他で数を比べ、自公が圧勝だとか言う。
与党優勢とも言う。
共産党以外すべて与党ではないか。
都議会では都知事の提案に共産党以外はすべての党が100%賛成している。
それにいまだに自民対民主の二大政党制を全面に押し出すか。

同じような疑問は当然ながら多くの人がもったわけで、赤旗にも読者からの意見を次のように紹介している。

 23日のNHKの開票速報番組に対しても読者からの意見がきています。
 その中でたびたび出てきた図表がありました。左に「自公」、右に「民」を置き、「民」の隣に「他」と書かれ、「当確」が出るとそれぞれの数字が増えていきます。「いったい、この図表はどういう意味があるの」と、疑問に感じた都内に住む東村さき子さんがNHKのコールセンターに電話したといいます。

 東村さん「図表にある『他』とは、何のことでしょうか?」
 NHK「今のところ、共産党しか該当しないと思います。開票が進むと、他党の数も入ってくると思われますが」
 東村さん「なぜ、『自公』『民』『他』という図になったのですか?」
 NHK「与党の『自公』を左に、野党の『民(民主)』を右に置きました」
 東村さん「猪瀬直樹都政では、自公も民主も与党ではないですか?」
 NHK「7月の参院選を踏まえた上での放送です。NHKはそう考えて報道しています」
 東村さん「各党とも参議院選挙の前哨戦といっています。では、今回の都議選報道に関するNHKの位置づけを聞かせてください」
 NHK「…。ここ(コールセンター)は都議選担当ではないので…」
――2013.6.25 赤旗

いくら自民党が圧勝しようが、今回の都議選は共産党が議席倍増した以上、野党が躍進したのだ。

この都議選における共産党の勢いが参院選投票日まで続けば比例区5議席獲得も夢ではないだろう。
選挙区においてもどこかに風穴が開くかも知れない。
それにしても小池晃は東京選挙区から出てほしかった。


 追記:2013.9.25 

東京選挙区では共産党の吉良佳子が第3位で当選した。
彼女の存在を不覚にもこのたびの参院選まで知らなかった。
ニコニコ動画のとことん共産党では今年の1/21に吉良佳子が辰巳孝太郎とともに出演している。
なのに知らなかった。

ということで、結果論だが(もちろん共産党は戦略だったのだろうが)、小池晃は東京選挙区から立候補しなくて良かった。
ちょっと自分が恥ずかしい。


◆ トキワハゼ(ゴマノハグサ科サギゴケ属) ◆
トキワハゼ 2013.5.6撮影
ムラサキサギゴケによく似ている。生える環境も同じで、両方が同時に観察できたりする。トキワハゼの方が小形でムラサキサギゴケほど密生しない。こちらは下唇が白(または白っぽい)に対して、ムラサキサギゴケは上唇も下唇も同じ紫色。ということで見分けがつく。

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