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2012年8月10日金曜日

ケイラ・ハリソンの勇気

8/4にいい話として投稿したアメリカの女子柔道ケイラ・ハリソンだが、昨日の赤旗スポーツ面の小さなコラムに次のような記事があった。

 勇気ある告白でした。ロンドン五輪の柔道女子78キロ級を制したケイラ・ハリソン(米国)が優勝会見で「14歳から3年間、元コーチに性的虐待を受けていた」と明かしたのです。
 公表した理由を彼女はこう語りました。「被害にあった子どもが過去を克服し、人生を変える手伝いをしたい」。いまわしい過去に打ち勝ち、夢を実現させた自らの体験を、いま苦しんでいる子どもたちに役立てたいとの思いなのでしょう。
 指導者による暴力や性的虐待は日本でもあります。最近も元金メダリストの指導者が未成年の女子部員と飲酒し、性的暴行行為で逮捕される事件がありました。指導者は単に勝ち負けではなく、子どもの人格形成に深く携わっていることを強く自覚すべきです。

前回のいい話「“もうひとりの勝者”を祝福」は今のところ今回のオリンピックでもっとも感動的な話として私の中に残っているのだが、そのケイラ・ハリソンが上記のような会見をしているとは驚いた。
若いのに本当に立派な人だと思う。

意外なことにWikipediaに彼女の項目があった。
さらに意外なことに、彼女の来歴として「コーチによる性的虐待」という次のような解説がある。

8歳の時からコーチについていたダニエル・ドイルと13歳の時から3年間にわたって性的関係を有していた。16歳の時にドイルが別の女性とも関係を持っていたことを知り、周囲に自らとコーチとの関係について告白することにした。これを母親が警察に連絡したことによって裁判となった。結果として、ドイルは外国の大会にハリソンと同伴した際に不法な性的関係を持ったとの理由で2007年に10年の服役を言い渡された。 2011年になって、他にこのようなケースに巻き込まれた人々を力付けるためにと、この一件の詳細を公にすることにした。

つまり、公にしたのは今回のオリンピックではなく昨年だ。
今回オリンピックで優勝したことから注目度が桁ちがいに上がったため、公にすることの効果を考えて再公表という形になったのだろう。
(このWikipediaの説明は誤解を与える部分もあるような気もする)

このようなことを公の場で話すことには本当に大きな勇気が必要だろう。
心から敬服する。

ところで、関連項目をネットで見ていたら、2チャンネルのような匿名の複数の掲示板にこの件のスレッドが立ててあった。
いつも思うのだが、本当に読むに耐えないようなひどい投稿の連続だ。
外国の匿名掲示板もこのようなものなのだろうか。
それとも日本特有のものなのだろうか。


◆2011年夏 北アルプスシリーズ 24 槍ヶ岳から三俣蓮華岳

ミヤマリンドウ 2011.7.31撮影
よく似たタテヤマリンドウもあるが、青色の濃い方がミヤマリンドウと覚えている。

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