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2012年7月8日日曜日

国会福島原発事故調査委員会の立派な報告

福島原発の事故を検証する国会の事故調査委員会が7/5に報告書を公表した。
次のような表現が注目される。

・依然として事故は収束しておらず被害も継続している。

・歴代の規制当局および東電経営陣が、意図的な先送り、不作為、あるいは事故の組織に都合の良い判断を行うことによって、安全対策が取られないまま3・11を迎えたことで発生したものであった。

・当委員会は、本事故の根源的原因は歴代の規制当局と東電との関係について、「規制する立場とされる立場が『逆転関係』となることによる原子力安全についての監視・監督機能の崩壊が起きた点に求められる」と認識する。何度も事前に対策を立てるチャンスがあったことに鑑みれば、事故は「自然災害」ではなく「人災」である。

・いったん事故が発生した後の緊急時対応について、官邸、規制当局、東電経営陣には、その準備も心構えもなく、その結果、被害拡大を防ぐことはできなかった。

・関係者に共通していたのは、原子力を扱う者に許されない無知と慢心であり、世界の潮流を無視し、国民の安全を最優先とせず、組織の利益を最優先とする組織依存のマインドセット(思い込み、常識)であった。

・当委員会は「規制された以上の安全対策を行わず、常により高い安全を目指す姿勢に欠け、また、緊急時に、発電所の事故対応の支援ができない現場軽視の東京電力経営陣の姿勢は、原子力を扱う事業者としての資格があるのか」との疑問を呈した。

ここまではっきり「人災」と結論づけ、官邸、規制当局、東電経営陣を断罪したことに驚きを禁じ得ない。
なぜこのような立派な報告書ができたのだろう。
そもそも国会の調査委員会とはどのような性格のものなのか。

ところで今日のサンデーモーニングの中で、この委員会報告をしている1人の委員の姿が絵になった。
テロップを見て驚いた。
「野村修也」と出ていたのだ。

野村修也といえばあの橋下徹のもとで悪名高き市職員の思想調査を主導した人物ではないか。
そんなやつがこのような立派な報告ができるのか、と不審を抱く。

そこで委員会のメンバーを調べてみた。
黒川清委員長以下10人の委員と3人の参与がいた。
情けないことに野村修也以外知らない人だらけだ。

というわけで、このメンバーがどのような経緯で選ばれ、なぜこのような立派な報告書をつくることができたのかは現時点では私にはわからない。


2012.7.7撮影
◆何の花かわからないので調査中。

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