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2012年6月21日木曜日

平和公園のベンチ

昨日ちょっとした用事で街中へ出た。
そのついでに久しぶりに平和公園を歩いた。
目的はベンチを見るためだ。

川土手のベンチ 2011.3.13撮影
この写真のベンチは去年の3月に平和公園から少し下流にある川土手にあった。
見たとたんいやな気持ちになった。
なぜ枕のような仕切りが必要なのか。
もっとも弱いものをさらに痛めつけようとする邪悪なものを感じる。

はっきり思い出せないが、どこかで何度か同じようなベンチを見た記憶がある。
広島市の方針なのだろうか。
ならば平和公園内のベンチはどうなっているのだろう。

ちょっとドキドキしながら北の方(原爆ドーム)から公園内に入った。
そこで目にしたベンチがこれだ。

平和公園のベンチ 2012.6.20撮影
1998年設置のラベルが貼ってあった。
とてもうれしい。
せまい公園ではあるがベンチの数も多い。
毎年記念式典が行われるドーム形の慰霊碑や広場のあたり以外はけっこう樹木もあって、市民の憩いの場になる(そのわりには人が少ないが)。

原爆の子の像 2012.6.20撮影
南の方に歩いて行くと、あまり観光客が来ないような一角に老人たちがたむろしていた。

2012.6.20撮影
おしゃべりもせずみんな下を向いている。
近づいてみると囲碁をしているのだ。
なにかのイベントかと思って、声をかけてみる。
日常のことだと無愛想に答えてくれた。
みなさん自転車でお越しのようで、公園近くの老人たちであろう。

老人の幸せ」で嘆いたが、こういう場は私が知らないだけでけっこうあるのかもしれない。
いい光景だとは思ったが、よそ者を寄せ付けないようなムードもあったので、1枚だけ写真をとりそそくさと退散した。


キョウチクトウ 2012.6.20撮影
◆平和公園の南を走る100m道路の緑地帯だ。キョウチクトウは広島では被爆からの復興のシンボルであり、広島市の「市花」にもなっている。次のような歌(リンク先音声注意)もある。

夾竹桃の歌

作詞 藤本 洋 作曲 大西 進

夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えた その日から
母と子供の おもいをこめて 広島の野に もえている
空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を

夏に咲く花 夾竹桃 武器をすてた あの日から
若者たちの 願いにみちて 長崎の丘に もえている
に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を

夏に咲く花 夾竹桃 祖国の胸に 沖縄を
日本の夜明け 告げる日を 迎えるために もえている
空に太陽が 輝くかぎり 告げよう平和と 独立を

ただしキョウチクトウは毒をもっているので要注意。

 追記 2013.2.12  

8か月ぶりに平和公園を歩いた。
東側の川べり(元安川)に並ぶいくつかのベンチを見て驚いた。

2013.2.11撮影
しきりのついた邪悪なベンチが平和公園にもあったのだ。
前回は気がつかなかった。

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