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2012年6月21日木曜日

日本とフランスのツアーバス

4/29の関越道バス事故に関しての記事が今日の赤旗にのっていた。
熊沢誠という大学の名誉教授が事故の背景を分析している。
規制緩和という遠因が過当競争、格安バスサービスとつながり、最後は運転手のむちゃくちゃな働き方ということになる。
今回はこの記事の紹介ではない。
2年前にフランスをツアーで旅したときのことを思い出すのだ。

高速道路をツアーバスが移動する。
何時間かたってSAに入る。
私は自分で運転するときはなんでもないのだが、人の車に乗るとよく気分が悪くなる。
そのときも気分不良でバスの中で横になっていようとした。
すると、添乗員がバスから降りてくれという。
客にとってはトイレ休憩だが、運転手にすれば労働条件としての休憩だ。
バスの中に客が一人でもいると、運転手にとっての休憩にならないというのだ。
まあそんなこといわずにという世界ではない。
断固とした態度だ。

バスではないが、別の日のこと。
午後5時だったか7時だったか、ホテルの横にある小さなスーパーに入った。
店員は一人しかいない。
その店員が5~6人いる客一人一人に「閉店まであと2分だ」といってまわっている。
レジに並んだころは閉店時間が過ぎたみたいで、店員はいらいらした雰囲気でレジを打っている。
そこへ新たな客がドアから入ろうとした。
店員は「マダム!」と叫びながらレジから飛び出てその客をドアから押し出した。
そのときの店員の動きで、私の買った商品が床にばらまかれた。
それに対しての謝罪は一切なし。
私の方もあっけにとられて怒ることも忘れている。

冒頭の熊沢氏も労働条件、労働者の発言権、労働組合のことを問題にしているのだが、日仏のちがいを身をもって体験した。


ネムノキ 2012.6.20撮影
◆今シーズンはじめて目にするネムノキだ。自宅の近く河口にも近い。こんなところにあったのかって感じ。雄しべが色づいてこのような美しい花になる。「合歓の木」と書く。中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである、とWikipediaに書いてある。

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