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2019年6月19日水曜日

極悪人・竹中平蔵はなぜ今も公の場に顔を出せるのか

竹中平蔵は小泉純一郎内閣で内閣府特命担当大臣(経済財政政策、金融)、総務大臣、郵政民営化担当大臣などを務め、まさに小泉と二人三脚で悪政をすすめてきた。

正社員を非正規労働者に置き換えていく悪魔の経済戦略は、1995年の日経連が提言した「新時代の『日本的経営』」から始まったが、それを一気に推し進めたのが小泉純一郎内閣だ。

「構造改革」を叫び立て、新自由主義の名の下、竹中平蔵をブレーンにして世の中の軽薄さをあおりながら本当にひどい政治を展開した。
そのひどさ、悪政の数々は一言で言い表せないのでここでは触れないが、情けないのは、多くの国民がその小泉に拍手喝采をしたことだ。

小泉純一郎はさすがに首相を辞めた後政界から引退した(賢いと思う)。
自らの行いを恥じたからだと信じたいものだが…。

それに比べて竹中という男はいったいどこまで厚かましく恥知らずなやつだろう。
こんな男が今でもテレビにしょっちゅう顔を出し、えらそうなことを言っている。
さらにあろうことか、政府の「未来投資会議」の民間議員まで努めて今でも日本中に害毒をまき散らしている。

竹中は慶應大学名誉教授、オリックス社外取締役、日本経済研究センター顧問などさまざまな肩書きを持っているが、なかでも恐れ入るのはパソナグループ取締役会長だ。

自分が中心になって派遣を中心にした非正規労働を拡大し、多くの不幸な人々をつくりだし日本中を一気にブラックな国に落とし込めた。
そして自分は派遣会社の大手パソナ会長におさまり、その甘い汁を吸っている。
許しがたい極悪人だ。

この極悪人がなぜ今も平然と公の場に顔を出せるのか。

このような人物を徹底的に批判する報道をなぜか目にしたことがなかったのだが、いつも3カ月遅れぐらいで目を通す週刊金曜日でやっとお目にかかれた。

「週刊金曜日」表紙
竹中は2016年4月から東洋大学の教授も務めている。
それから2年間この事実に煩悶していた東洋大学の一学生が、何の後ろ盾もなくひとりで竹中平蔵の授業に反対する立て看板を大学構内に掲示したのだ。

本文の中でインタビューに答えて彼は次のように述べている。

竹中氏が主導した労働政策の大規模な規制緩和によって非正規労働者が増大し、雇用が以前と比べて圧倒的に不安定化したためです。
しかし一方、竹中氏自身は人材派遣会社パソナグループの会長であり、労働者派遣法の緩和で利益を得る立場にいます。
そのしわ寄せは私を含む若者やその子どもたらの世代にも来ていて、自分たちはどんどん企業に使い捨てにされてしまう。
私たちの将来に直結する問題です。

まったく私なんかより平易でかつわかりやすい表現で竹中を告発している。

ここまで大きな記事になっていながら、3カ月もの間私がまったく気づいていないということは、社会がこの勇気ある立派な学生を無視しているということなのだろうか。
いや、他のマスコミが無視したということだろう。

かの学生は、その行動によって大学当局から退学勧告を受け、それらのようすをリアルタイムでネットに公開して、ネット上では大反響をよんだらしい。

しかし、ネット上の大反響は私のもとには届いていない。

構内においては彼への支援はほとんどなかったようだが、ネット上での反響に恐れをなしたか、当局は退学勧告を撤回したようだ。

後の週刊金曜日3.29号を見て、かの学生の行動は、ネット上での大反響だけで終わらず、実際に全国の市民を動かしたことを知る。
週刊金曜日 2019.3.29号
この全国一斉デモも私には届いていない。
なぜ赤旗は報道しないのだろう(私が見逃したか?)。

なぜこの極悪人は今でも平気で生きているのみならず悪行を続けていられるのか、とひとり怒りまくっていたわけだが、「金曜日」2019.3.15号の大学生の記事をきっかけにしてネットでいろいろ調べて見ると、それなりに竹中は批判・抗議されていることがわかった。

その中心は右翼や保守系の人たちが多いというのもおもしろい。
たしかに竹中は売国奴でもあるからだ。

かつて不良債権で倒産すべきだった多くの金融機関を何千億もの公的資金で救い、それを何十万かの格安で外国資本に売り払うといったあけすけな売国行為が忘れられない(数字など詳細については記憶があいまい)。

とにかく右翼も左翼もそれぞれが力を発揮して、一刻も早くこの男を社会的に葬って欲しい。


 五島列島シリーズ⑨  ◆ ハマボッス(サクラソウ科オカトラノオ属)◆

ハマボッス 2018.5.5撮影 福江島鐙瀬溶岩海岸
Wikipediaに「海岸に生育する海浜植物。漢字では「浜払子」と綴り、花の咲く様子が払子に似ていることに由来する」とある。奥の海の方に前回紹介したアオサギ君がいる。

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