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2013年4月22日月曜日

阿川佐和子 「嫌なヤツほどネタになる」

赤旗日曜版2013.4.21付
今週の赤旗日曜版(4/21付)では、最終面の「ひと」欄(全面)に阿川佐和子が登場している。
ここ1・2年、赤旗は何度も彼女を好意的に紙面で紹介している。

私は阿川佐和子が嫌いだ。
昨年は彼女の本「聞く力」が販売数トップの大ベストセラーだったようで、びっくりしている。

彼女のことをブログに書こうかなと思っていながら書けずに今日まで来てしまった。
そこで、日曜版の記事の見出しが「嫌なヤツほどネタになる」というもので、その言葉は阿川本人が記事の中で言っているのだ。
この見出しを見てしまって、やっぱり書こうということになった。

10数年前、よく喫茶店に入り浸って週刊誌やマンガ・新聞などを読みふけっていた時期がある。
そのとき週刊文春の「阿川佐和子のこの人に会いたい」という対談記事を目にしていた。
きちんと読んだ記憶はないのだが、見出しや阿川の写真を見るたび、ああ嫌なヤツだなと思った。
これが彼女を認識した最初だ。

当時彼女はすでに40歳を過ぎていたと思うのだが、はしゃぎ回る、媚びを売る、軽薄という印象だった。

次にお目にかかったのは、佐高信が自著で「厚顔無恥ならぬ厚顔無知がぴったり」といったような悪口というか批判の矢を彼女に向けていた。
まあ佐高といえば誰彼かまわず攻撃するみたいなところがあるのだが、このときはなるほどと思ってしまった。

その後、彼女のテレビ出演番組名「サワコの朝」や著作名「サワコの和」「ああ言えばこう食う」などを目にするにつけ、いちいち不快を感じるといった具合。
すべてを茶化し、適当におもしろおかしく生きている印象だ。
小学生の女の子ではあるまいし、表題に自分の名前を使うなって感じ。

次は初めて彼女の文章をきちんと読ませてもらった。
森絵都「カラフル」(文春文庫)の解説文だ。

横道にそれるが、「カラフル」について少し書く。

2010年に「カラフル」がアニメ映画化され、妻と息子が観に行った。
その後、妻が私に読めといって、「カラフル」の文庫本を手渡された。
まあ読んだのだが、久しぶりにひどい本を読んだと思った。
胸がむかつくほどの嫌悪感。
さらに腹立たしいのは、これが児童文学だというのだ。
おまけにネットでも感想文を募集したりしてキャンペーンをはっている。
頭にきたので次のような感想文(400字以内)を書いて送った。

 これほど不愉快な読後感を持った本も少なかった。1週間たってもまだその不快感は残ったままです。
 中学2年生の女生徒が中年の男と愛人関係を結んでいる。こんな女性をヒロインとし、そして本書のような描き方をする児童文学があってもいいのでしょうか。おまけに産経児童出版文化賞!
 こんな作品を阿川佐和子が絶賛(本書解説)することはよく理解できますが、なぜだんふみまで? いろいろネットで調べても、批判的なコメントを見つけることができませんでした。この愚劣な本をみんなでよってたかって褒めちぎり、かつては実写の映画までできたそうですね。もう開いた口がふさがらないとはこのことです。
 本当にこの本を子どもたちに読ませたいのか。子どもたちに何を教えたいのか。私にはわかりません。

これがどのように扱われたのかは知らない。

森絵都については何も知らなかったのだが、あとから「風に舞い上がるブルーシート」という著作があることを知り、はあはあと思った。

それ以前にNHKのドラマで「風に舞い上がるブルーシート」があり、2回目の途中で筋立ての腹立たしさから見るのをやめたのを思い出したのだ。
あのドラマの原作が森絵都かと妙に納得してしまった。
つまり、森絵都という作家も阿川佐和子と同様嫌いなヤツになってしまった。

本題にもどる。

阿川が「カラフル」に解説を書いている。
たまらなく嫌な気持ちで読み終えた本の最後に阿川佐和子が解説を書いていたのだ。
今までの彼女に対する悪印象がみごとに合致する。
要するに阿川と私は本質的に合わないのだと。

解説の中身といえば、解説を書くぐらいだから作品を絶賛するのは当然だとしても、「カラフル」の実写映画版に自分が母親役で出演したことをあれこれおもしろおかしく書いているだけのものだ。
ちっとも解説になっていない。

彼女の本を読んだこともなく、彼女の姿をテレビで見たこともなく、折に触れてチラチラと見聞きして得られた彼女の人物像だったが、この解説を読んでみて、私の思っていた通りのヤツだなと改めて嫌いになった。

その後、知人と阿川佐和子について話す機会があった。
知人は阿川が出演している人生相談のテレビ番組を観ていて、社会の底辺で苦悩している人に向かって阿川がその人を切って捨てる言葉を吐いたと憤慨した。

あれやこれやで阿川佐和子に関しては悪いイメージしかない。
赤旗でいくら取り上げても、そこになにがしかの意味のあるものを見つけることもない。
その阿川が今や時代の寵児のようにもてはやされている。

私がおかしいのか世間がおかしいのか。

◆ スミレ(スミレ科スミレ属) ◆
スミレ 2013.4.3撮影
日本はスミレ王国といわれるぐらい多種多様のスミレが咲いている。スミレはその総称だが、スミレという種があって、もっとも一般的に道ばたでみられる野草だ。写真は橋のたもとだが、コンクリートのほんのわずかのすき間でも生えてくる。このように強くて可憐な花を多くの人は雑草扱いし、根こそぎ引き抜いてきれいになったと思っている。

 追記 2013.5.6  数日前に画像を1枚入れてレイアウトを少し変えた。

5 件のコメント:

  1. 私も阿川は大嫌いです。「聞く力」も少し見ましたが当たり前のことばかりで、途中で読むのをやめてしまいました。なぜあんなに売れたのか不思議でなりません。それに最近、テレビで見かけますが、態度が嫌です。詳しく書くとキリががないので言いませんが、私と同じように考えるあなたがいてくれて良かったです。

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  2. なるほど!私も阿川佐和子が大嫌いだけどこれをよんで府に落ちましたよ。このオバサンは結局信念がなくて迎合してその場の損得に身を委ねる事が習慣になってるんだろな。浅ましい戦後団塊の典型的な生きかただなあ。若い人にはこんなのを最低の「信念のないオバサンというんだよ」と核酸しないといけませんね。

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  3. 阿川に対する私の嫌悪感はあくまで私の私的感情であって、彼女を攻撃する意図はまったくありません。たまたま赤旗が好意的に取り上げていることと、「聞く耳」が大ベストセラーになったことで、それなら書こうという気になっただけです。赤旗への抗議であり、「聞く耳」読者への参考になればといった程度のものです。
    彼女はたとえば櫻井よしことか、曾野綾子とかいった作家とは今のところまったく違います。この投稿が彼女を糾弾するようなものになるのなら、それは私の思うところではありません。
    コメントはとてもうれしいものですが、阿川程度に対しての度の過ぎた非難コメントは次からは公開しないつもりでおります。
    ご理解をお願いします。

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  4. アガワサワコは以前に筑紫さんとTBSの番組でアシスタントしてましたね。で、筑紫がウソの歴史を持ち出して朝鮮に迎合すればアガワサワコさんは「そうですね…そうそう♪」と笑顔で迎合かていました。その心根は民主党の原口一博と同じなんですよ!その場の空気を読んで迎合して自分のリスクは負わないようにしてその場をやり過ごす。そしてもっともらしい綺麗事をコメントして煙に巻いて本質は解らない。アガワサワコさんはいわばサヨクのことなかれ主義の申し子みたいなものなんですよ!言論に覚悟をもった桜井よし子さんとは対局なんですよ。こんな人が朝鮮人をのさばらしてきたし、日本人の小学生、中学生の教育に悪影響を与えてきたんですよ!国民はアガワサワコという怪物を掘り下げて考えて見てほしい。こいつはいじめっ子に迎合して自分の立場を安定させてイジメをしながら、恨まれないようにイジメっ子にもそれとなく良い顔をするズル女そのものなんだよ。60でこの倫理観だよ…こんなのをテレビで使う方がどうかしてるんだよ♪

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  5. 上記匿名さんのコメントは阿川に対しての度を過ぎた非難とも思えて公開すべきか悩んだところです。。
    私は阿川が嫌いというだけのことであり、その1点において匿名さんに同意できるのですが、その他の匿名さんの意見にはほとんど与することができません。
    「言論に覚悟をもった桜井よしこ」という評価には私も同意できますが、その桜井よしこの言論に対しては嫌悪感以上の強い憤りを持っています。

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