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2012年12月12日水曜日

「殺し、殺される国」にしていいのか

一般紙を読まないものだから世間の動向についていけないところがある。
全国紙で総選挙は自民圧勝という記事がおどっているらしい。
どんな記事なのだろうと先ほど朝日新聞のホームページを見たら、でかい野田首相の写真が入った民主党の宣伝が目に飛び込んできて、一瞬民主党のホームページかと思った。

けっきょく総選挙の世論誘導的な記事は目につかず、さがす元気もないのでよくわからない。
明日図書館に行く用事があるのでそこで見ることにしよう。

全国紙で「自民圧勝」と言われたせいでもないだろうが、安倍はすでに首相になったような顔つきだ。
うれしさを隠そうとしても隠すことができない。

日本維新の会は意外に支持が広がらず、橋下も石原も相当焦っているみたいだ。
橋下も石原さえかつがなければもっと高い支持率だったろうに。

もっとも意外なのは未来の党の低支持率だ。
NHKがしょっちゅう世論調査をしてニュースで報道しているが、最新の調査(12/10)では1.6%(共産党2.7%)。

それなのに集計表では民主・自民に続いて3番目に載っているし、選挙運動の映像でも毎日民主・自民に次いで3番目に流す。
どういう意図なのか、NHKは露骨に日本未来の党を応援している。

今回の選挙は大きな争点がたくさんある。
消費税、TPP、原発、沖縄の米軍基地、どれもたいへんな問題だが、自民圧勝という予想であれば、憲法問題がもっとも大きな争点になるのではないか。

憲法を変えて「集団的自衛権の行使」と「国防軍創設」をするということは自民党のまぎれもない政権公約だ。
こっそりしようとしているのではない。
総裁選のときは声を大にして訴えていた。

自民党はアメリカといっしょになって戦争をしたいのだ。

日本維新の会はもっと過激だ。
石原は核武装が持論だ。
原発も核兵器のもとになるプルトニウムを確保するために必要だと考えている。

自民党と日本維新の会が合わせて過半数を取るようであれば、彼らのもくろみはいっきに現実味を帯びる。

国民は日本をそのような国にしたいのだろうか。

今日のタイトル「『殺し、殺される国』にしていいのか」は、赤旗12/7付一面のトップ見出しだ。
本当に国民はそのような国になることを望んでいるのだろうか。
そこまで愚かな国民なのだろうか。

今日の赤旗には、志位委員長が12/9に神戸・大阪で行った憲法問題に関する訴えが載っている。
そこから少し引用する。

――ここから引用(赤旗2012.12.9付)

 集団的自衛権を行使する、憲法9条を変えるということは、イラク戦争のような戦争で、自衛隊が最前線にまで行って、米軍と一緒に戦闘行為を行うということです。どんどんぱちぱちの戦争をやるということなのです。
 もしも、イラク戦争のときに、9条がとりはらわれ、この歯止めがはずされていたら、自衛隊がイラクの人たちを殺すことになったでしょう。自衛隊員に戦死者がでることになったでしょう。
 みなさん。そんな日本に絶対してはならないということを、私は心から訴えたいと思うのであります。

いまの世界のなかで、軍事同盟として機能しているのは、三つしかないですよ。一つは、日米軍事同盟。二つ目は、米韓軍事同盟。そして三つ目はNATO(北大西洋条約機構)です。
 それまであった軍事同盟は、みんな解体されるか、機能停止におちいっているかです。21世紀の世界では、軍事同盟は圧倒的少数派です。軍事同盟をきっぱり拒否した、非同盟・中立こそ圧倒的多数派になっているのです。軍事同盟などというものは、もはや時代遅れの存在、20世紀の遺物となっているのです。
 東南アジアをみてください。東南アジアには、かつて軍事同盟(SEATO・東南アジア条約機構)がありましたが、いまでは解散しています。軍事同盟に代わって、ASEAN(東南アジア諸国連合)という地域の平和共同体がつくられ、ASEANが中心になって、TAC(東南アジア友好協力条約)を、ユーラシア大陸の多くの国々を覆う、圧倒的な流れに発展させています。
 ASEANの合言葉は、「紛争の平和解決」なんです。つまり、人類の社会には紛争―もめ事はなくならないかもしれない。しかし紛争を戦争にしないことは、人類の英知でできる、これが「紛争の平和解決」という考えなのです。
 みなさん。この理念を、世界で最も先駆的にうたっているのが日本国憲法9条ではないでしょうか。

引用ここまで――
 
 大手全国紙が過去の反省もなくまたもや世論をミスリードして日本を戦争する国にしようとしているなか、地方紙に希望を見いだすことができる。
赤旗2012.12.12付
この戦争への道を食い止めようとしている政党は共産党と社民党しか見当たらない。
国民はこの単純な事実になぜ気づかないのだろうか。
気づいていてなおかつ自民党を支持するのだろうか。

共産党と社民党の連立政権がすぐにでもできなくてはならないという話ではない。
共産党と社民党の勢力が少しでも伸びるということが「殺し、殺される国」への道の防波堤を高くすることになる。

◆ コサギ(コウノトリ目サギ科シラサギ属) ◆


コサギ 2012.12.4撮影
今までニコンのCOOLPIX P80を使っていたのだが、このたび価格.comというサイトからCOOLPIX P510を購入した。前回のコウテイダリアからこのカメラの写真だ。ほんの数年前にはコサギといえば子どものサギだと思っていた。50㎝もないような小さな堰が水鳥たちの絶好の餌場になっている。小魚が堰を登ってくるところをパクリというわけだ。コサギの特徴である黄色い足がはっきり写っていていい写真だ(だれもほめてくれないから自分でほめる)。最初(でもないが)にことわっておくが、鳥の解説はいいかげん。

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