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2012年10月19日金曜日

山中伸弥教授にノーベル人格賞を

山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞した。
iPS細胞の研究成果は本当にすばらしいものだし、ノーベル賞に異論のある人はいないだろう。
しかし、ここで述べたいのは山中教授の人柄だ。

彼の偉ぶった態度や発言を聞いたことがない。
これだけでも賞賛に値するが、彼の言動は本当に立派なものだ。

彼は彼の研究所で働く非正規の研究者のことを考える。
待遇改善のために自らフルマラソンにも出場する。

もっとも私が尊敬してしまうことは、iPS細胞の特許取得に対する彼の態度だ。
彼は何よりも世界に先駆けて特許を取得したいという。

ふつうは自分や企業の権益を守るために特許を取る。
アメリカの製薬企業などは、世界中から人類共通の財産である野生植物から薬を作り出し、特許を取り、金もうけをしている。
そのもとになっている野生植物の原産地などでは、高価なその薬の恩恵にはあずかれない。

山中教授が特許を取る目的は、その研究成果を広く世の中のために公開し、利用してもらうためだ。
世界中の苦しんでいる難病者たちが、1日も早いiPS細胞の恩恵を受けてほしい。

人類の幸せのために力を尽くそうとする山中教授にノーベル人格賞を与えたい。

◆ セイタカアワダチソウ(キク科アキノキリンソウ属) ◆

セイタカアワダチソウ 2012.10.16撮影
前回のミゾソバと同じ位置で撮影。河原の石垣の高いところから撮った。セイタカアワダチソウはたぶん嫌われ者だ。北米原産で、戦後日本全土に広がった。その繁殖力はすさまじく(写真も石垣の途中から伸びている)、戦前の人が今の時代にワープしてくれば、この秋の風景に驚くだろう。一時は花粉症の元凶とまちがわれた。この盛況を誇ったセイタカアワダチソウも、「盛者必衰の理」か近年衰退しているみたいだ。

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