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2012年9月3日月曜日

モンテスキュー「法の精神」から

赤旗は毎週日曜日に本の紹介を2面にわたってする。
けっこう楽しみにしているのだが、9/2付にはモンテスキューの「法の精神」を醍醐聡という東大の名誉教授が紹介している。
その後半部分を引用する。

 さらに注目したいのは彼の次の言葉である。「もしも国家がその富を個人の富に比例せしむるならば、個人の安楽はまもなく国家の富を増大せしむるであろう。すべては時期に依存する。国家がまずその臣民を貧しくして自ら富まんとするかそれとも臣民が安楽になって国家を富ますのを待つか。」

 幕末の福井藩で藩政改革に当たった横井小楠は「民富まずして国富まず」を信条にしたが、こうした「民富みてこそ国も富む」という理念は洋の東西を問わず普遍的な租税思想だったのである。

 雇用不安を放置し、社会保障を切り下げて国民を貧しくしながら、消費税増税で国富を増やそうとする野田政権・民自公3党の愚かな談合政治を論破し、民富と国富の好循環を生み出す政治を実現させるうえでも、モンテスキューの右の言葉は深い含蓄に富み、鋭い理性の輝きを放っている。

読んでみたい気もするが、まず読み切れないだろうと思う。
源氏物語もそうだが、古典を読む素養がない。
欧州の古典でいえば、ルソーの「エミール」は7・8年前に読み始めたものの上巻の半分ぐらいでストップしたまま。
ダンテの「神曲」など28ページまで読んで2年ぐらいそのままだ。
「資本論」など死ぬまで読めないのではないだろうか。

古典を読む素養がないのではなく学力がないってことだ。


◆2011年夏 北アルプスシリーズ 35 三俣蓮華岳から高瀬ダム

イブキジャコウソウ 2011.8.1撮影
「葉に精油を含み、揉むと芳香を出し、ジャコウの名がついた」と図鑑にあったが、次回は確かめてみるかな。

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